プラントエンジニアの平均年収は高い!年収アップを目指す4つの方法

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プラントエンジニアは、プラントの企画や設計、建設工事から施工管理、保守・メンテナンスなどの業務を行う仕事です。営業職などほかの職種と比べると年収が高いこともあり、未経験から転職を希望している人もいるのではないでしょうか。 そこで気になるのがプラントエンジニアの具体的な平均年収です。未経験でプラントエンジニアになった場合でも、高収入が見込めるかどうか把握しておきたいですよね。今回はプラントエンジニアの年収について解説します。

プラントエンジニアの平均年収は約590万!

令和3年賃金構造基本統計調査によると、プラントエンジニアの平均年収は587.3万円でした。

また、令和3年民間給与実態統計調査結果では、全産業の平均年収は443万円で、建設業の平均年収は510.8万円です。プラントエンジニアの平均年収は、全産業や建設業全体と比べても上回っています。

とくに全産業との差は約150万円にも上り、プラントエンジニアは年収が高いと想定されます。

出典:「令和3年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)

プラントエンジニアの年収が高い理由は?

プラントエンジニアへの転職を決める前に、なぜ年収が高いのか理解しておく必要があります。業務内容についても把握し、自分に合っているかどうか検討することが大切です。

高度な専門知識・スキルが求められる

プラントエンジニアの仕事は、生産設備に関する専門的な知識が必要です。工場で設備を効率良く稼働できるような設計にしなければなりません。あわせて安全面への考慮も必要です。

また、生産設備に関する知識だけでなく、設備で製造する製品に関する知識が求められる場面も多々あります。そのうえ、製造する製品はプラントによって異なり、電化製品を製造するプラントもあれば、食品工場や医薬品工場もあります。

このように求められる知識が幅広い点も、プラントエンジニアの年収が高い理由のひとつです。

プロジェクトの規模が大きい

プラントの規模はさまざまですが、ほかの建物と比べて全体的に規模が大きいのが特徴です。広大な敷地の中に大規模な設備を備えた工場を作ることもあります。

そのため、プロジェクトの規模も大きくなりやすく、それだけ責任も重くなるのです。

また、プロジェクトの規模が大きいと、さまざまな人と関わる機会が増えます。場合によっては意見が対立して計画通りにプロジェクトを進めるのが難しくなることもあります。そのようなときに、折衝や交渉をするのもプラントエンジニアの役割です。

専門知識だけでなく、コミュニケーション能力や調整力なども求められるのです。

海外への長期出張もある

プラントエンジニアの多くは国内だけでなく海外でも活躍しています。実は国内のプラント建設数はそれほど多くはなく、海外の方がプラント建設は盛んに行われているのが現状です。

そのためプラントエンジニアの職に就くと、海外出張に行く機会も増えます。基本的にプラントが完成するまでの間、現地で働くことになるため長期出張が多いのも特徴です。

海外での仕事は、当然のことながら現地の人とのやり取りが中心になるため、語学力が求められます。折衝や交渉も国内での仕事以上に労力を要します。

そのような事情から海外出張時はハードワークになりやすいといえます。

人材が確保できていない

プラントエンジニアの需要は高まっていますが、その一方で十分な人材が確保できていない現状です。背景としてプラントエンジニアに限らず、建設業界全体として高齢者が多いことがあげられます。これにより後継者が不足している状況です。

そのような状況の中で、企業側は必要な人材を確保するため、好条件で求人を募集するケースが多いです。

また、経験者が優遇される傾向にはあるものの、未経験で応募可能な求人が募集されている場合もあります。ほかの職種からプラントエンジニアへの転職を希望する人にとっては、チャンスともいえる状況です。

プラントエンジニアで年収アップを目指す3つの方法

プラントエンジニアは平均年収が高めですが、より多くの年収を得る方法を知りたい人もいるのではないでしょうか。その場合には、次のような方法で年収アップを狙えます。

規模の大きい会社へ転職する

一般的に同じ職種なら規模の大きい会社の方が年収額も高い傾向にあります。この傾向はプラントエンジニアにも当てはまり、中小企業よりも大企業の方が年収は高めです。

中小企業でもプラントエンジニアなら、決して年収が低いわけではありません。しかし、より大きな企業で大規模な工事現場を経験することで、さらなる収入アップにつながるでしょう。

現在中小企業に勤務していて、これ以上の年収アップが見込めない状況なら、大企業への転職を検討しましょう。

資格を取得する

プラントエンジニアとして業務にあたるために、必須となる資格はありません。ただし、資格保有者や高度な専門知識を有している人の方が活躍の場が広がる可能性が高く、そこから年収アップにつなげられるケースもあります。

勤務先によっては、資格手当などもあります。資格の勉強をすることで、知識が身についたり、理解を深められたりするのが大きなメリットです。

また、未経験でプラントエンジニアへ転職する場合には、資格を持っていることで良いアピールポイントになります。資格保有者に限定して募集している求人は年収額も高い傾向にあります。

たとえば、公害防止管理者の資格保有者向けの求人だと、平均給与よりも5%程度高い年収です。

そのほかプラントエンジニアの仕事で役立つ資格としては、技術士や施工管理技士などが挙げられます。海外赴任を希望する場合には、TOEICなど英語の資格も取得しておくことをおすすめします。

海外赴任する

海外のプラント建設も担当すれば、海外赴任手当などの対象になるため年収額アップにつながります。

プラントエンジニアの仕事をしていれば、そのうち人事異動で海外赴任になるかもしれません。とはいえ、意欲的だと評価も上がりやすいため、自ら希望を出すのがおすすめです。

また、海外赴任で得た経験がスキルアップにつながることも多いです。SV(スーパーバイザー)への昇進を目指す場合にも有利に働くので、検討してみてください。

SV(スーパーバイザー)を目指す

プラントエンジニアの中でも、SV(スーパーバイザー)の役職に就いている人は年収額が高めで、年収1,000万円超えも目指せます。

SVとは、管理監督などの仕事で、部下のプラントエンジニアがそれぞれひとつずつプラントを担当し、進捗状況の管理などの統括業務を行います。規模の大きなプロジェクトを担当するケースも多くあります。

SVになるには、十分な実績や専門スキルに加えて、マネジメント能力やコミュニケーション能力が必要です。

まとめ

プラントエンジニアは建設業の中でも年収額が高めの職種です。資格を取得したり海外赴任をしたりすれば、さらなる年収アップにつなげられます。建設業界で年収額の高い職種に転職したい人は、ぜひプラントエンジニアを目指してみてください。

日本国内のプラント業界はすでに成熟しています。国内でプラントエンジニアの仕事をする場合には、既存プラントの改修や改造などが中心となる傾向にあります。新規のプラント建設需要は少なめですが、完成後のメンテナンスに対する需要は継続的に見込まれる状況です。

一方で、発展途上国ではプラント建設が活発化しており、日本企業も積極的に参入しています。エネルギー転換によるプラント需要も高まりつつあります。

そして、今後も新技術が広まれば、新たなプラント需要が発生する見込みです。プラントエンジニアは、時代の変化に沿ったプラントの設計に携われる意味で将来性があるといえます。