【独学】2級建築施工管理技士に合格する5つのコツを紹介

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「2級建築施工管理技術検定」とは施工計画の作成や工事現場の工程管理、品質管理など、施工管理の知識が問われる資格試験です。試験に合格すると、2級建築施工管理技士を名乗れるようになります。 資格試験の勉強方法には、本や動画サイトなどでの独学もしくはスクールでの学習の大きく2種類がありますが、後者は費用もかかるため「できれば独学で合格したい」という方が多いと想像されます。 今回は、2級建築施工管理技士の試験難易度や独学とスクーリングの違いを紹介します。独学で試験に合格するコツややってはいけない勉強法もあわせて解説するので、ぜひ資格取得の参考にしてください。

2級建築施工管理技士の資格は独学だと難しい?

難易度の高い資格を独学で取得しようとすると、挫折してしまう恐れがあります。試験勉強前に2級建築施工管理技士の難易度を知って、独学するかスクールに通うかを検討すると良いです。

合格率は50%を下回る

令和4年11月に実施された2級建築施工管理技士の合格率は、一次検定:42.3%、二次検定:36.6%となっています。一次検定、二次検定ともに合格率は50%を下回りますが、「およそ2人に1人は合格している」とも捉えられるため、難易度はそこまで高くないといえます。

出典:「昨年度の実施状況 | 建築・電気工事施工管理技術検定」(一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部)

必要となる勉強時間は100〜300時間

一般的に、2級建築施工管理技士の試験合格に必要となる勉強時間は、100〜300時間程度といわれています。毎日1〜2時間程度勉強すれば、2〜3か月ほどで合格できる計算です。しかし、仕事終わりに毎日1〜2時間勉強するのは簡単なことではありません。勉強できない日があることを考慮し、余裕を持った学習スケジュールを立てることが大切です。

2級建築施工管理技士の試験勉強を独学するときの特徴

ここでは、2級建築施工管理技士の試験勉強を自力で行うメリット・デメリットを紹介します。

独学のメリット

2級建築施工管理技士の試験勉強を独学するメリットは以下の2点です。

自分のペースで学習を進められる

独学では、学習のペースやスケジュールを自分で管理できます。疲れているときは勉強を休んだり、元気のあるときは集中して学習を進められたりなど、柔軟に勉強できる点がメリットです。

お金がかからない

スクールに通うと授業料が発生しますが、独学の場合は基本的に教材費用しかかかりません。学習サイトや動画コンテンツを使えば無料で学ぶことも可能です。

独学のデメリット

一方、独学で2級建築施工管理技士の勉強を進めるデメリットは、以下の2点です。

挫折しやすい

独学だと、わからない問題に直面したときに挫折する可能性があります。難しい問題を自力で理解することがストレスになることもあります。完璧を求めすぎず、わからない問題はいったん後回しにすることも大切です。

モチベーションの維持が難しい

自分のペースで学習が進められる点は独学のメリットですが、その分モチベーションの維持が難しい点はデメリットです。独学だと自分でスケジュールを立てて計画的に学習を進める必要があるため、特に自己管理が苦手な方は毎日継続して勉強することが難しいと感じる可能性があります。

2級建築施工管理技士の試験勉強をスクールで学ぶときの特徴

ここでは、2級建築施工管理技士の試験勉強をスクールで行うメリット・デメリットを紹介します。

体系的に学べる

スクールには資格試験に必要な知識を体系的に学べるカリキュラムが用意されており、無駄なく効率的に学習できる点がメリットです。

また、スクールによっては模擬試験を受けることができる場合もあります。本番の試験に近い状況で今の実力を試すことができるうえに、試験に対する自信もつけることができます。

わからないところを質問できるため挫折しにくい

スクールでは講師から直接指導してもらえるため、難しい問題も理解しやすくなります。わからない部分があれば質問でき、その場で即解決できることから独学に比べて挫折も少なくなると考えられます。

またスクールでは、ほかの学習者との交流や情報共有が可能であり、モチベーションの向上も期待できます。

数千円〜数十万円の費用がかかる

スクールやコースによって費用は異なりますが、受講料は安くて数千円、高くて30万円近くかかります。受講料が心配な方はまずは独学してみて、挫折しそうと感じたらスクールに通うことを検討すると良いです。

通う必要がある

スクールに通うためにはスケジュールを調整する必要があります。仕事やプライベートの予定と重なってしまう可能性もあるため注意しましょう。遠方のスクールに通うとなると、毎回の通学は容易ではありません。オンラインで受講できるスクールもありますが、時間の制約がある点では独学よりも自由度が低い学習方法といえます。

2級建築施工管理技士の独学で合格するための5つのコツ

2級建築施工管理技士の試験は難易度がそれほど高いわけではありませんが、独学で合格するのは容易ではありません。独学でも一発で合格できるよう、以下で紹介する5つのコツを押さえておきましょう。

1.試験の全体像を掴む

試験勉強の進め方を決めたり、効率的な学習スケジュールを立てたりするには、試験の全体像を掴むことが大事です。どのような問題が出題されるのかわからないまま学習を進めると、自分の学習進捗度が把握できません。

試験の全体像を掴むには、参考書をざっくりと読んだり、過去問を確認してみたりすると良いです。そうして出題範囲や配点などを調べてみてください。

一次検定では建築学、施工管理法、法規の3科目から出題されます。自分が得意そうな内容や興味のある科目を知ってから学習を始めれば、高いモチベーション維持が期待できます。

2.試験日から逆算してスケジュールを立てる

試験の全体像を把握したら、試験日から逆算して学習のスケジュールを立てましょう。独学の場合は自分で計画を立てて学習を進める必要があります。厳しいスケジュールで学習を進めると挫折しやすくなるため、毎日少しずつ継続できるような無理のない学習計画を立てるのがポイントです。

3.得意分野の勉強に注力する

試験では無理に満点を目指す必要はありません。試験で合格することが目的(ゴール)であるため、合格点を取るために必要な学習にフォーカスしましょう。

例えば、一次検定の合格基準は原則60%以上であり、50問出題で必要解答数は40問です。つまり24問正解すれば合格でき、26問落としても良い計算となります。

試験には全問解答する必要がある必須問題と、選択して解答する選択問題があります。まずは必須問題を重点的に勉強してみてください。また苦手な分野は後回しにして、得意分野から学習を進めると良いでしょう。

4.過去問を重点的に取り組む

勉強はインプットとアウトプットのバランスが大事です。参考書ばかり読んでいても記憶が定着しないため、参考書を読んだら忘れないうちに問題を解くようにしましょう。

また資格試験では、過去問と似たような問題が出題される傾向にあります。過去問での学習を重点的に取り組むことで、実践的な問題を解く力が身につき、学習効率も高まります。

5.動画や音声教材を活用する

動画や音声教材を活用して、目と耳で学習するのも有効的です。動画サイトには、2級建築施工管理技士の試験対策についての動画が挙げられていることがあります。参考書や過去問ばかりだと集中が途切れることもありますが、動画サイトでの学習を取り入れることで良いリフレッシュになります。

また動画や音声教材は聞き流すこともできるため、移動などの隙間時間も活用して勉強することができます。

【NG例】効率の悪い試験勉強の仕方

限られた学習時間を有意義に使うために、効率の悪い試験勉強の仕方についても押さえておきましょう。

参考書をノートに写す&丸暗記

参考書をノートに写す勉強方法は悪いわけではありませんが、時間がかかるわりに記憶しにくく、効率的な勉強方法とはいえません。ただし理解が難しい部分、苦手な部分はノートに記述して理解を深めると良いです。

また、先述したとおり、試験で完璧を目指す必要はないため、丸暗記する学習方法もおすすめできません。配点の高い問題や得意な科目から優先的に学習を進めてみてください。

何冊も問題集を手につける

資格試験に意気込んで、参考書や問題集を何冊も買ってしまう方がいます。しかし、さまざまな教材に手をつけるのはお金もかかるうえに、効率的ではありません。1冊を2〜3周繰り返すほうが、記憶が定着しやすくなります。

まとめ

独学で2級建築施工管理技士の試験に合格するには、試験日から逆算してスケジュールを立て、継続的に学習を進めることが大切です。参考書を読むことも大事ですが、過去問での学習を中心に取り組むことで問題を解く力がより効率的に養われます。

また2級建築施工管理技士の資格を取得するには、第一次検定と第二次検定の両方に合格する必要がありますが、第一次検定に合格すれば2級建築施工管理技士補の資格を取得できるため、まずは第一次検定のみの合格を目指すのもおすすめです。

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