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施工管理の女性は年々増加中!
近年、雇用機会においても男女平等を推し進める動きが強まっていますが、建設業界では、まだまだ女性は少数派です。
国土交通省の調査によると、建設業における従業員数は男性15万4,530人に対して女性は2万2,611人、施工管理にあたる技術職は男性11万2,839人に対して女性は8,107人と、かなり女性が少ないことがわかります。
しかし、令和2年の調査で女性の比率は前年よりも31.4%上がっているとの結果が出ています。今後はさらに、建設業界で働く女性が増えるかもしれません。
出典:「令和2年建設業活動実態調査の結果」(国土交通省)
【実際の声】女性で施工管理ってどう?現場の実態
建設業界は女性比率が増えてきていますが、依然として少数派であることには違いありません。施工管理を目指すにあたり、実際に建設業界で働いている女性がどう感じているのかを知りたい人もいるでしょう。
そこで、実際に建設業界で働いている女性がどう感じているのか、良かったと思う点、きついと感じる点について紹介します。
女性が良かったと思う点
まずは、建設業界で働く女性が「この仕事をしていて良かった」と思う点から見ていきましょう。
「名前を覚えてもらいやすい」
建設業界で働く女性が良かったと思う点のひとつが、名前を覚えてもらいやすいということです。昔と比べて建設業界も女性の比率が増えてきていますが、それでもまだまだ少ないのが実情です。
女性の存在はめずらしいため、社内はもちろん、取引先など社外の人にも名前を覚えてもらいやすいというメリットがあります。名前を覚えてもらうと、その後のコミュニケーションもスムーズに進みやすくなるでしょう。
「キャリアが築きやすい」
建設業界で働いて良かったこととして、キャリアが築きやすいことを挙げる女性もいます。
女性は男性に比べ、結婚や出産・育児などでキャリアがストップする可能性が考えられます。そのため、女性がキャリアを築くのは難しいとされています。
育児が落ち着いてから職場に復帰しても、業務内容が大幅に変わっているなどでついていけず、思うようにキャリアアップできないこともあります。
しかし、施工管理は基本的な業務が変わらないため、何らかの事情でブランクがあっても戻りやすいのです。とくに、資格を取得したり専門的な技術を身につけたりしておくと、キャリアアップしやすいでしょう。
「女性の視点を活かせる」
男性では気づきにくい、女性ならではの視点が活かせる点を挙げる女性もいます。女性は細かいところに気づく人が多く、これまで見逃されていた危険な箇所を、女性ならではの視点で改善ができることがあるのです。そのきめ細やかさが社内で評価されることも多いでしょう。
また、来客が女性のときは同性ということもあり、寄り添った提案ができたり、話を引き出しやすかったりなどのメリットもあります。
女性がきついと思う点
名前を覚えてもらいやすい、女性ならではの視点が活かせるなど、建設業界で女性が「ここが良かった」と感じる場面はいろいろあります。
ですがその一方で、「ここがきつい」と感じることもあるようです。建設業界で働く女性が、どのようなところできついと感じるのかも知っておきましょう。
「設備に不安があった」
建設業界で働く女性がきついと思うことのひとつが、設備に関する不安です。男性中心の建設業界では、女性用の更衣室やトイレなどの社内設備が整っていないことがあります。更衣室やトイレが整備されていないと、困ることが多いでしょう。
とはいえ、最近は女性の建設業界への進出を後押しするために、社内設備を充実させる企業も増えてきています。
国も建設現場で女性でも使いやすい「快適トイレ」を設置するよう推進しており、補助金の給付も行っているため、今後はさらに働きやすくなっていくでしょう。
「育休や産休のときに不便を感じた」
女性が少ないために、産休・育休などの制度が整っておらず不便を感じて困ったという女性もいます。
しかし、育休から復帰した人は技術者で65.4%、技能者で54.5%、事務系職員で68.0%と、いずれも半数以上に上り、復帰しやすい環境であるともいえるでしょう。不便に感じることなく働くために、入社前に産休・育休などの制度について確認することが大切です。
出典:「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査」(国土交通省)
「職場の風潮が合わなかった」
建設業界は男性が多いため、昔ながらの男性主体の風潮が続いている会社もあります。「女性にできるわけがない」など、初めから決めつけてくる人もいるかもしれません。そういった環境下で働くのは精神的なタフさを求められ、きつさを覚える女性もいるようです。
施工管理に向いている女性の特徴
男性中心の職場できついと感じることもありますが、最近の建設業界では女性の比率が高まり、社内設備や産休・育休制度などが整っているところも増えてきています。
キャリアが築きやすく、産休・育休のあとに復帰しやすいなどのメリットもあるので、女性でも施工管理を目指す価値はあるでしょう。
しかし、どんな職業でも向き不向きはあるものです。施工管理の仕事に向いている女性は、どのような人なのでしょうか。
体を動かすことが好き
施工管理に向いている女性の特徴のひとつが、体を動かすことが好きだということです。施工管理は現場の管理が主な業務で、力仕事はそう多くありません。
ただ、力仕事が一切ないわけではありません。従業員と一緒に資材を運んだり、作業を手伝ったりすることもあります。また、季節を問わず屋外や空調が効いていないところで過ごすことが多々あります。
そのため、無理に体を鍛える必要はありませんが、ある程度体力があり、体を動かすのが好きな人のほうが向いているといえるでしょう。
周囲と協力して物事に取り組むことが好き
施工管理はさまざまな人の協力で成り立っている工事現場のまとめ役です。なので、周囲と協力して物事に取り組むことが好きな人も、施工管理に向いています。
まとめ役である自分の指示に従うべきという力の誇示をしたり、単独行動を取ったりしていては周囲の理解を得られず、作業がスムーズに進まなくなってしまうでしょう。
施工管理に興味があり、体力やコミュニケーション能力に長けているのなら、施工管理の仕事を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
女性で施工管理を目指すなら、施工管理派遣の「共同エンジニアリング」にご相談ください。共同エンジニアリングは、国内外で豊富な実績を誇る建設コンサルティング企業です。
施工管理派遣も行っており、育成プログラムなどの教育制度や資格取得支援制度が整っているため、未経験からでも施工管理を目指せます。
職務手当や資格手当、キャリアアドバイザー制度など福利厚生や、産休・育休制度なども充実しているので、女性でも快適に働けるでしょう。Web面接も行っているので、検討してみてください。
まとめ
男性中心のイメージが強い建設業界では、近年女性の比率が増えていっています。まだまだ女性向けの社内設備や制度が不十分な会社もありますが、設備や制度が整っている会社も増えており、女性が働きやすい環境になってきています。
名前を覚えてもらいやすい、育休からの復帰がしやすくキャリアが築きやすいなどのメリットもあるので、女性が就職・転職先の候補として検討する価値はあるでしょう。
共同エンジニアリングは、未経験者や女性でも働きやすい環境が整っているので、「施工管理に興味があるけど不安がある」という人は、共同エンジニアリングで施工管理のキャリアをはじめてはいかがでしょうか。