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IT業界の「将来性は高い」といわれる理由
IT業界は、あらゆる業界が発展する基盤となり、今後の成長が見込めます。結論として、将来性は高いといえるでしょう。まずは、その理由について詳しくご紹介します。
理由1.世界のトップ企業のほとんどがIT業界
IT業界の将来性が高いといわれる理由のひとつが、世界のトップ企業のほとんどがIT関連企業であることです。Yahoo!JAPANファイナンスの「米国株ランキング」より、2022年12月1日時点の時価総額ランキングを見てみましょう。
・1位:アップル(IT・通信)
・2位:マイクロソフト(IT・通信)
・3位:アマゾン・ドット・コム(サービス)
・4位:アルファベット(GOOG)(IT・通信)
・5位:テスラ(自動車)
・6位:アルファベット(GOOGL)(IT・通信)
・7位:ユナイテッドヘルス・グループ(金融)
・8位:ジョンソン&ジョンソン(医療関連)
・9位:エクソン・モービル(エネルギー)
・10位:メタ・プラットフォームズ(サービス)
ユナイテッドヘルス・グループは医療保険会社ですが、医療関連のソフトウェア開発なども行っているので、IT関連企業であるともいえます。
株価の高さは、今勢いがあり今後も成長が期待できる企業・業界であることを表します。ランキング上位の半数以上をIT企業が占めているということは、IT企業の将来性は高いといえるでしょう。
出典:「Yahoo!JAPANファイナンス 米国株ランキング」(Yahoo!JAPAN)
理由2.あらゆる分野でIT需要が高まっている
さまざまな分野でIT需要が高まっていることも、IT業界の将来性が高いといわれる理由です。
近年、人々の生活においてIT技術は必要不可欠なものとなっています。また、多くの企業がDXを推進しており、一見ITとは関係のない企業でも、IT分野に強い人材は重要視されています。
とくに教育分野ではコロナ禍での遠隔授業の導入により、デジタル化が急速に進んでいるため、IT分野に精通した人材の確保が急がれています。
IT人材は2030年に最大79万人不足するとの予測もあることから、IT業界は将来性が高いといわれているのです。
出典:「IT分野について」(経済産業省)
IT業界で知っておきたいトレンドキーワード
将来性が高いといわれるIT業界において、今後どのような技術やサービスが発展すると考えられているのでしょうか。IT業界で知っておきたいトレンドキーワードを見ていきましょう。
キャッシュレス決済
今後発展が見込まれているサービスのひとつが、キャッシュレス決済です。日本でもキャッシュレス決済は徐々に広がりを見せており、とくに新型コロナウイルス感染症の拡大以降、非接触型決済は感染対策として注目を集めています。
しかし、2021年の日本のキャッシュレス決済比率は32.5%です。2018年時点で韓国は94.7%、中国は77.3%であることを考えると、日本はキャッシュレス後進国といわざるを得ない状況です。
この状況を打破すべく、国は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%程度、将来的には世界最高水準の80%まで上げることを目標としています。
将来性の高いIT業界のなかでも、成長が見込める企業に転職したいと考えているなら、キャッシュレス決済関連の企業は注目する価値があるでしょう。
出典:「2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(経済産業省)
出典:「キャッシュレス・ロードマップ 2021」(⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会)
メタバース
メタバースも、今後の発展が期待できるサービスです。メタバースとは、「Meta(超)」と「Universe(宇宙)」を掛け合わせた造語で、インターネット上の仮想空間やそのなかでのサービスのことを指します。
メタバースというと、ゲームなどのエンターテイメントをイメージする人が多いでしょう。現在は、大手通信会社などもメタバースに取り組み始めており、ビジネス方面での活用も期待されています。
ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、暗号技術を用いて取引記録を分散的に処理・記録する技術です。改ざんできない取引履歴を保持できることから、仮想通貨の基盤技術として用いられています。
複製不可能なデジタルデータが実現できるため、メタバースなどでも活用されるようになってきており、今後の発展が見込まれています。
5G
携帯電話などの通信規格である「5G」は、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。超高速・大容量の通信ができる5Gは、2020年3月より商用利用が開始されました。
2022年時点で個人向けの普及はそれほど進んでいないため、今後は5Gを活用した個人向けサービスの増加が期待されています。
2022年6月には、株式会社NTTドコモと日本電信電話株式会社(NTT)が、2030年ごろに6Gのサービス提供開始を目指していることを発表しました。
6Gの実証実験には、富士通株式会社や日本電気株式会社(NEC)、Nokiaが協力することも公開されています。
今や世界中の人々にとって欠かせないものとなった通信関連の技術やサービスも、さらなる発展が期待できるでしょう。
IT業界の将来を見据えた転職のポイント
今後の発展が見込まれるIT業界への転職を考えている人もいるでしょう。そこで、IT業界の将来を見据えた転職のポイントを紹介します。
IT業界でニーズの高い職種を知っておく
IT業界は人手不足が続いていますが、そのなかでもとくにニーズが高い職種を理解しておくと、転職活動が有利に進みやすくなります。IT業界の将来を考えたときに、ニーズが高いと予想できる職種は以下の3つです。
・Webエンジニア
・AIエンジニア
・セキュリティエンジニア
どのような業務を担当するのか、くわしく見ていきましょう。
Webエンジニア
Webエンジニアは、インターネット上で利用されるシステム・アプリ開発が主な仕事です。近年、Webサービスは生活に欠かせないものとなっており、今後も需要はなくならないでしょう。
Webサービスの開発を行うWebエンジニアは、将来的にもニーズが安定すると予想されます。
AIエンジニア
AIエンジニアは、AI(人工知能)の開発や情報分析が主な仕事です。顧客にAIの活用方法を提案する仕事も担います。
AIがどこで活用されているのかを、消費者が意識することは少ないでしょう。しかし、気づいていないだけで、検索エンジンや音声アシスタントなど身近なところで活躍しています。
今後も自動運転や業務自動化など、AIが活用される機会が増えることから、AIエンジニアのニーズも高まると考えられます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、ネットワークやシステムなどのセキュリティ対策を行うのが主な仕事です。
近年インターネットの活用が急速に進むとともに、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクも上がっています。
そんなインターネット上のさまざまなリスクから個人や企業、国を守るセキュリティエンジニアは、ニーズが安定しているといえるでしょう。
IT業界で必要なスキルを身に付ける
IT業界への転職を考えているのであれば、IT業界で必要なスキルを身に付けておきましょう。
といっても、どの職種を目指すかによって必要なスキルが異なります。自分が目指す職種で、どんなスキルが求められるのかを調べてみましょう。
ひとつ例を挙げると、IT業界未経験なら、まずは「ITパスポート」の取得を目指すのがおすすめです。ITパスポートとは、ITに関する基礎知識があることを証明する国家試験です。
ITパスポート試験では、IT技術やIT管理、経営などの幅広い分野の基礎的な問題が出題されます。IT関連の知識を身に付けるのに役立つうえに、取得すれば転職活動でのアピールポイントにもなります。
まとめ
さまざまな分野でIT需要が高まっていることから、IT業界の将来性は高いといえます。成長が見込める企業で働きたい、長く勤めたいと考えているなら、IT関連企業への転職を検討する価値はあります。
ただし、IT業界といっても、どんな技術やサービスを提供しているかによって求められるスキルが異なります。IT業界への転職を目指すなら、希望の職種でどんなスキルが求められているのかを把握しておきましょう。
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