ゼネコンにはどんな職種があるのか。4つの職種と仕事内容を紹介

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ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラルコントラクター)」の略で、総合建設業者のことを指します。ビルやマンションにとどまらずテーマパークや商業施設など大型の建築物も請け負うため、General(全般的な)Contractor(請負人・土建業者)と呼ばれています。 この記事では、ゼネコンに属する4つの仕事内容である営業、設計、施工、研究開発について紹介します。

【ゼネコンの仕事内容1】最適な提案で案件獲得につなげる「営業」

営業職は、発注者と接する窓口の役割を担います。発注者のニーズを聞き、内部の各部門と連携を取りながら企画書や提案書をまとめるのが主な仕事です。社会の基盤となる町単位のプロジェクトに関わることもあり、仕事のスケールは億単位を超えることもあります。

ゼネコンの仕事は基本的にBtoBで行われるため、営業先は民間企業や官公庁、公共団体などが多いです。仕事の取り方は、官公庁ならオークションのような入札制、民間企業からは依頼の受注を行う方式になります。また、ゼネコン側から企画・提案をすることもあります。

ゼネコンの営業には、ディベロッパーや商社のような企画・営業の能力や、取引先と信頼関係を築く能力が求められます1人当たりの担当取引先数が少ないため、他業種の営業と比べて信頼関係の構築がより重要です。

【ゼネコンの仕事内容2】建物の完成イメージを具体化する「設計」

ゼネコンの設計職の仕事は、発注者のニーズを汲みながら利便性・デザイン性を工夫して具体化していくことです。頭の中で作り上げたイメージを図面や立体の模型に起こし、多くの人たちの協力を得て実際の建物へと仕上げていきます。

設計職の魅力は、自分が設計した建物が形になっていく様子を見られることです。ただしゼネコンによっては設計を外注している場合もあるため、志望するゼネコンの設計部門がどの程度外注しているかをしっかりチェックしておきましょう。

2022年からはBIMに完全移行

設計職に就くには、建築士の資格やグラフィックデザイン、CADなどを習得していると有利となります。加えて2022年からは国交省の決定により、ビルなどの大規模建築工事にBIMの使用が求められるようになるため、こちらの技術も必要になります。

BIMとは既存の図面やCADを利用した設計と異なり、コンピュータ上に作成した3Dモデルに建築物のデータをすべて盛り込んで管理するシステムです。BIMを利用すると、建築物の完成イメージがわきやすくなったり、起こりうるトラブルを予測できたりするメリットがあります。

建築設計の3分野

建築物の設計は、「意匠設計」「構造設計」「設備設計」の3分野に分けられます。ひとつずつ紹介していきます。

意匠設計

意匠設計は、建築物のコンセプトや配置を決定し、建築の外観や内部のデザインをつくる仕事です。意匠設計以下のセクションを取りまとめるプロデューサーのような役割も担うため、設計の技術のみならずコミュニケーション能力も求められます。

意匠設計は、あらゆる建築物や構造物に欠かせない仕事です。建造物の構造や配管、レイアウトを含むすべてに関わり、施主の希望や要望、コンセプトといったすべての課題に応えられるような提案を行う必要があります。

構造設計

構造設計は、地震や防風、積雪などに対する安全性能を計算し、梁や柱といった骨組みを設計します。安全性を保障し、建物のデザイン性を損なわないような緻密さや正確さが求められる仕事でもあります。

構造設計の仕事は意匠設計のように華やかなものではありませんが、人命を守るために必要な仕事です。仕事を遂行するためには、意匠設計を行う建築士や現場の人とコミュニケーションを取り、安全性に配慮して工事を進めることが求められます

設備設計

設備設計は、建物を維持するためのインフラを整備する設計です。具体的には、以下のような項目が含まれます。

・配管空調設備

・電気設備

・上下水道処理設備設計

・排煙脱硫装置設計

・FA(ファクトリーオートメーション)設備設計

・上下水道処理設備

インフラを機能させるように設計するのはもちろん、ランニングコストや室内環境のことも考慮して設計を行う必要があります。

【ゼネコンの仕事内容3】建設現場を管理して取りまとめる「施工管理」

施工管理とは、建物の工事が円滑に進むように施工管理を行う仕事です。建築の施工計画を管理するため建築の知識や技術が求められるほか、年齢やキャリアが異なる職人をまとめるためのマネジメント能力やリーダーシップが必要な役割でもあります。

施工管理が担う4つの管理業務

主な管理業務は、「工程管理」「品質管理」「原価管理」「安全管理」の4つあります。それぞれ、どのような業務であるか解説します。

工程管理

定められた納期までに、建築作業が完了するように管理を行う業務です。建築には土台作りやコンクリートの注入といった複数の工程があるため、複数の業者が関わって進めていくことになります。

工程管理の仕事は、各企業の進行具合を把握して業者間の連携を取り、管理していくことです。また、建設が進むごとに出てくる変更箇所を調整するのも、工程管理の役割になります。

品質管理

品質管理は、設計図や施工計画書通りに建築が進んでいるかを確認し、建物の品質を管理・保障する業務です。工事を急いで品質が劣る資材を使用していないか、仕入れ状況を確認したり計測状況を把握したりする必要があります。

品質管理の仕事には、「品質検証」と「品質改善」といったものがあります。品質検証では製品が確かなものであることを検査し、品質を作りこむ能力があるかを精査します。また品質改善は発生した不具合を改善したり、未然に防ぐ努力をしたりするのが仕事です。

原価管理

材料費や人件費などの原価を管理し、予算内に収める業務です。より安い仕入れ先を探したり、進捗に合わせて人員を適切に配置したりするのも重要な役割です。また当初の計画から変更した箇所を計算に入れ、予算内に収めることも求められます。

安全管理

作業現場の安全を管理・確保する業務です。建築現場の通路確保や物資の落下防止、作業員の転落防止などを考え、現場で働く業者の作業員の安全を確保する重要な役割を担います。また、作業員の労働時間の管理も業務のひとつです。

ゼネコンの施工管理を目指すなら派遣会社がおすすめ

未経験からゼネコンの施工管理を目指すなら、派遣会社がおすすめです。共同エンジニアリングなら、資格や実務経験がなくても応募できる求人が揃っています。

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また資格取得を社員全員に促し、サポートしています。未経験からゼネコンの施工管理として活躍したい方は、共同エンジニアリングにご相談ください。

【ゼネコンの仕事内容4】建築工法や新しい資材の開発を行う「研究」

ゼネコンの業務はマネジメントが中心ですが、理想的な空間づくりや独自技術の開発を目的とした研究開発を行うこともあります。特に独自技術の開発はゼネコンにとっての強みになるため、多くのゼネコンが研究開発への投資に積極的です。

また、別の側面として、建設現場の業者や施工主の意見を参考にした研究も可能です。ただし、実務経験に乏しいと現実的に利用できるものが作れないため、現場や設計などの部門に期間限定で所属できる制度が用意されていることもあります

まとめ

ゼネコンの仕事内容は大きく「営業」「設計(積算)」「工事」の3つに分かれ、それぞれが建築の依頼受領から遂行、他社との差別化といった重要な役割を担っています。

未経験で建築業界、ゼネコンへの入社を考えるなら、派遣会社に所属するのが近道です。施工管理の仕事に興味がある方は、ぜひ共同エンジニアリングにご応募ください。