17年の建設派遣の経験と魅力を少しでも多くの人に伝えて貢献したい

国内外に豊富な実績を持つ建設コンサルティング企業、共同エンジニアリング株式会社。「人財の育成は企業存続の根幹であり、品質確保によって顧客、社会から信頼を得ることにより、建設業界の根底を支える企業であり続ける。」という企業理念のもと、「人材派遣」及び「受託業務」の2つの軸で事業を展開しています。 「実際に、どのような人がどんな想いで働いているのか?」そんな疑問にお応えすべく、経営戦略室の副室長を勤める増田修平氏に働き方や価値観を聞きました。

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17年前、日々出来上がっていく、大型の再開発を見て、建設現場に魅了された

──今は具体的にどのような仕事をされていますか?

経営戦略室の副室長を務めています。具体的には、各部署の数値周りのKPI管理、人事評価の作成やウェブマーケティング、社内システムの導入、新卒教育、中期経営計画の策定など多岐にわたります。

経営戦略は『人・モノ・金・情報』の経営資源を扱います。社会の流れを把握するためにも、情報をいち早くキャッチして、どの方向に会社が向かうべきか、”あるべき姿”に導くための経営判断の材料を精査する部署です。

意思決定は取締役会が担います。私の役割は取締役会が決断するための選択肢を提示することです。そのためには常に自分を律して、何かしらに偏らないようにフラットに判断し、会社がいい方向に向かうことを考えています。

──これまでの経歴を教えてください。

2006年共同エンジニアリングに入社。2002年3月に設立した会社なので入社当時はちょうど立ち上げ時期です。当時の会社規模は売上10億円、社員300人ほどでした。それから横浜、名古屋、静岡などの各支店長を歴任したのちに東京支店長、人財企画本部長、事業統括本部の取締役を経験しました。

その後は、M&Aした会社の取締役や親会社への出向、国内技術グループの人財戦略本部の技術グループの採用部長を務めました。2021年1月からは、現在の経営戦略担当に従事して、経営戦略を支えています。

──入社のきっかけを教えてください。

元々、モノづくりに興味があったこと、サラリーマン金太郎が大好きだったことから、建設系の営業がしたいと思っていました。今は大勢のメンバーと関わっています。たくさんの人と関わるので当然うまくいくこともそうではないこともあります。もちろん大変ですが、成長の機会を与えてくれる、いい環境だと思います。

街の変化に立ち会い、エネルギーや水などの生活基盤を作る

──共同エンジニアリングの魅力とは?

グループとして、24,000人の技術者を抱えています。アウトソーシングを含めると250社総勢120,000人規模のため、シナジーが生まれやすい環境で仕事ができるのが魅力だと考えています。規模が拡張する中でも、各セグメントがしっかり機能して6,000億の売上高を上げています。会社自体もアグレッシブです。M&Aをしながら会社を大きくしているのでどんどん幹部に昇り詰めるチャンスがありますし、スキルを得るための教育も豊富です。

──職場の雰囲気について教えてください。

会社の平均年齢は28.5歳です。2016年では平均年齢55.5歳でした。当時に比べるとかなり若手が活躍している会社になってきました。また、3,500人の社員のうち、女性の数は1,035人と女性の活躍も推進しています。

私自身は、ただ若い人材を採用するだけではなく定着してもらうこと。そして建設を通して技術を磨くなど、それぞれが成長していくことに価値があると思っています。それが、建設業界の根底を支える企業としての役割です。

──仕事のやりがいを教えてください。

10年前、東日本大震災直後の東京と現在の東京は大きく変化しているように、10年後の2032年もおそらく大きく変わっていくでしょう。これからはより情報を選別してキュレーションする時代を迎え、街以外にも、道路や橋等の社会インフラやエネルギーや水などの生活基盤を作るというやりがいを持っています。そんな会社はなかなかないと思います。

──この先のビジョンは?

これから日本は、人口減少化社会が確実に到来するでしょう。だからこそ、人の価値を高めていくことが大切だと考えています。人口が減ったら人の価値が高まるはずなのに大幅に給料があがるわけでもない。働き方は多様化したとしても、労働生産性はあまり変わっていない。これらの日本の現状があるかと思います。だからこそIоT活用により業務を効率化し、女性やシニア層の更なる活躍、外国籍の方の採用など、『人』の価値が高められる会社にしたいです。

──人の価値を高められる会社とは?

『人』の価値を高めていくには、定着力と成長力がカギとなります。人は自らが活躍できる環境にいれば、沢山のことを学び、成長していけるので、共同できちんと腰を据えて努力をしていけば必ず成長できる、そんな場所にしたいです。建設業界で活きるスキルもあれば、我々のように、OSグループにいることで、違う技能や技術の価値が高まる可能性があります。現場ごとに違う技能を身に着けていけたら理想的だと思っています。

また、今後はプラント市場が伸びていきます。その理由として、カーボンニュートラルなどグリーン成長戦略が提唱され、社会はエネルギー供給の安定を求めているからです。資源が高騰化する中で、再生可能エネルギーや水などの需要が更に高まり、インフラに特化した我々の事業はさらに強みになると考えています。

──今後に向けて、いま大事にしていることを教えてください。

時代がどんどん変わりつつあり、次は”共有すること”が重要な時代です。WEB3.0ともいわれますが、コミュニケーションも人間関係も多様化する中で、どこかで何でも共有しあえるようになります。

そして、どこでもWEBでつながる時代ですが、いくらでも便利なツールがあるものの、必ず最後に人に会いたい、触れたい、面と向かって話したいというところに帰ってきます。私自身もツール上で感じ取れない、空気感みたいなものはすごく大切にしたいと思っているので、現場の声を聞くことを大切にしています。

“共同エンジニアリング株式会社にいる意味”を作りたい

──増田さんご自身の今後のビジョンは?

私自身はありがたいことに一通り何でも経験させていただいたと感じています。しかし、これから見える世界は、まだスキルの学び直しだと考えていて、次世代を担う後輩たちの成長に役に立てられればと考えています。

──具体的にどういうことを実現したいですか?

具体的にいうと、共同エンジニアリング株式会社は技術派遣の会社なので会社を通してどうやったらエンジニアが技術を学び、成長し、もっといい生活を送っていけるのかを追求していきたいです。さらに言うと、エンジニアではない社員も、何ももっていなくても、自分自身の価値を上げていけるのか』ということにもアプローチしていきます。

学びの機会を作ること(リカレント)で、「だから自分は共同エンジニアリング株式会社にいるのだ」と誇りに思えるような意義を作っていきます。社名にある『共同』というのは、共に同じという創業者の想いが込められています。つまり「お客様と共に同じ目的をもって達成していく」この理念のもとに、今からの世代の人たちに還元していきたいです。

──共同エンジニアリングへの応募を考えている方へ。

一言でいうと、成長したい、変わりたいと思っている人にぜひ入ってほしいです。成長意欲がある人、そして私は変身力という風に表現していますが、自分で自分を変えていく力のある人がいいですね。もちろん仕事をする上で達成経験もすれば、挫折をする経験もあると思いますが、それを自ら乗り越えていける人が向いていると思います。

マズローの欲求5段階説でいう「承認欲求」、つまり承認されたい、ただそこに存在するだけではなく人に認められたいという想いは誰しも持っています。そしてその承認欲求をベースに人は変化していきます。

価値観が多様化している今の時代に、ひとえに全ての人に承認されるのは難しくなってきています。一つのデザインをとってみても、評価する人もいればそうではない人もいる、そんな時代です。だからといって、達成を諦めるのではなくて、一つ一つ結果を残しながら、さらなる卓越を目指していくべく、一緒に仕事をしていけたら幸いです。

 

※2022年5月23日時点の記事です