若い組織を率いる25歳リーダーの、「メンバーとともに考える」という信念

共同エンジニアリングはプラントの設計・施工管理だけでなく、建設後の運転・メンテナンスもサポートしています。新卒で共同エンジニアリングに入社し、現在はプラント事業部 オペレーション&メンテナンス(以下O&M)部で、25歳の若さで係長として活躍している岩田京四郎さん。若くしてメンバーをマネジメントしている岩田さんの秘訣は「決して強いることなく、メンバーと同じ目線で考える」こと。今回はそんな岩田さんに、リーダーとしての心構えやエピソードなどをお伺いしました。

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ゼロからのスタートにワクワクした、新部署立ち上げ期

──入社のきっかけや、O&M部で係長になった経緯を教えてください。

将来を見据えて「若いうちに厳しい環境に身をおいて、どんな会社でも活躍できるように自分を磨きたい」という動機で、早期に自分を鍛えられそうなイメージをもっていた「人材業界の営業職」をメインに就活をしていました。当社以外にも内定をいただいていたのですが、最初はキャリアカウンセラーとして働き、一人前になってから営業担当になることができるという企業が多い印象でした。共同エンジニアリングは「最初から営業として働くことができる」と説明されたのが決定打になり入社を決意。学生のときに営業職を目指した理由は、「企業の顔になる花形部署」だからでしたが、当社に入ってからは「技術者が第一」というマインドを教わりました。

入社後はまずプラント事業部の営業を経験。2021年にO&M部が発足すると同時に異動し、立ち上げ期から参画しています。ゼロからのスタートで「自分たちの力で成長させるのだ!」という気持ちでワクワクしたことを覚えていますね。2022年の7月に主任になり、今年の7月から係長として働いています。

──配属後、印象に残っているエピソードはありますか?

O&M部は、全国に散らばる各支店にそれぞれ営業が駐在している「城を持たない」部署になります。普段はweb会議などを通じての交流でしたが、一度全国で働いている仲間たちが大阪に集う機会があり、そのときは盛り上がりましたね。直接顔を合わせて、「今後の方向性」を熱く語り合うなど、団結力が高まりました。

──営業時代に大変だったことや、それを乗り越えた方法を教えてください。

何かあっても「良い経験をした」とポジティブに捉えるタイプなので、苦労を感じたことはあまりないのですが(笑)。ただ、O&M部の立ち上げ直後は、お客様や技術社員からの「こうして欲しい」「こうした方がうまくいくんじゃない?」といったご意見・要望をいただくことが多かったので、ちょっと大変でしたね。ときには、厳しいご意見をいただくケースもありました。

乗り越えた方法は、業務の進め方や、意識の見直しです。特に「報連相が苦手だった」ことに気づいてからは、早急に改善しました。

自分では「報告しているつもり」でも、それが「相手に伝わっているか?」という観点が抜けていた部分があったので、徹底して見直しました。コツコツと実践するうちに、信頼いただけるようになって契約数も増加しました。厳しいご意見をいただいたときには、とにかく直接お伺いして真摯に謝罪しました。相手の立場で考えること、適切な報連相を行うことで理解を得ること、常に誠実に向き合うこと。コミュニケーションにおいて基本的なことですが、非常に重要であると再認識しました。

マネージャーとしてのやりがいは「メンバーの成長」

──役職につかれてから悩まれたことや、それを克服した方法を教えてください。

主任時代はチームを持ちつつも、あくまで自分の営業成績がメインの業務でしたが、係長になってからは、「チームマネジメント」そのものが業務として評価されるようになります。以前なら自分が出した結果によって評価されていたのですが、「チームとして成果を出す」ということに最初は戸惑いやプレッシャーがありましたね。

まだまだ手探り状態ではありますが、「改善策を一緒に考えて、プラスに繋がるようにする」ということは意識しています。「これをしろ」と頭ごなしに言うのではなく「一緒に頑張ろう!」と、ともに歩んでいく形の方が、メンバーがのびのびとして、気負うことなく自然とその後の成長しているように感じます。

──マネージャーになったからこそ感じた、うれしさややりがいのエピソードを教えてください。

やはりメンバーの成長ですね。「契約をとってきました!」という喜びの報告をうけると、こちらもうれしくなります。

エピソードとしては、自分が契約できなかった大企業グループの本社とメンバーが契約を結んできたときに、親心のように「一緒に歩んできてよかった」という誇らしげな気持ちになりました。

もともとそのグループ会社とは取引があったのですが、本社は「アポをとれただけでもすごい」というくらいのイメージを持っていました。アポをとれたどころか、「成約しました!」と聞いたときは鳥肌が立つほどで、他部署からも称賛されるほどの快挙でした。メンバーが積極的に行動してくれた結果なので、思い出に残っていますね。

10年後には、「共同エンジニアリングと言えばO&M」へ!

──マネジメントを通じ、どのような成長を後押しできたのか、エピソードを教えてください。

2023年の1月に営業になったメンバーがいたのですが、3か月ほど成果が出ていませんでした。そこで一緒に悩んで考えて「テレアポからやり方を変えてみては?」とアドバイス。結果が出ないなら別の方法にチャレンジしたほうが建設的だと考えたからです。するとしばらくして1件契約が決まり、それが自信に繋がったのか、順調に成果を出せるようになりました。

その後は普段の業務も自己完結できるようになり、今は後輩に仕事を教えている姿を見るようになりました。「成長したな」と実感しますね。私も先輩から「自分が頑張るだけじゃなく、メンバーや後輩に教えながら仕事をすることの重要性」を説いてもらっていたので、自分が実践できたこと、更にその文化も受け継がれたことをうれしく感じます。

──メンバーと接するうえで、心がけていることは何でしょうか?

相手をしっかり尊重することですね。学生時代、野球に打ち込んできたのですが、スポーツ系の「偉そうにする先輩が存在する文化」がどうも苦手だったので…(笑)。それもあって、先輩や後輩に関係なく対等に接することをずっと心がけていますね。良いところは良い、直すべきところもハッキリ伝える。そうすることで、相手もこっちを信頼してくれれば嬉しいですね。

──最後に、O&M部全体で目指しているところと、個人のビジョンを教えてください。

まずは社内で「ウチの主役はO&M部だよね」という位置づけになるくらい、チームのパワーを上げていきたいです。10年後には、外部からも「共同エンジニアリングといえばO&M」という意識で見てもらおうと、それぐらいの意気込みで取り組んでいきます。個人のビジョンとしては、まずは課長を目指し、次には部長になることです。部門を率いている平澤部長が良い目標になってくれていると感じているので、その背中を追いかけて、いずれは追い越したいという気持ちがあります。

営業時代も楽しかったですが、係長になってからはメンバーたちに自分の考えを共有することで、「思い描いていたことを、組織レベルで具現化する」という体験を楽しいと感じるようになりました。メンバーとともに成長し、組織全体でもっと高みを追求していきたいですね。