プロたちを束ね、全員がやりがいを持って安全に働ける現場をつくる醍醐味

2級土木施工管理技士の資格をもち、プラントのメンテナンス業務に携わっている、入社7年目の中野秀栄氏。秋田出身で、東日本大震災の復興の現場を支えた“施工管理”という仕事に「かっこ良い」というイメージをおもちだったそうです。今回は普段の中野さんの業務内容や、やりがいなどを語ってもらいました。

この記事は約6分で読み終わります。

積極的に資格を取り、手に職を。着実にキャリアアップを目指せる会社

──社会人の第一歩に共同エンジニアリングを選ばれた理由を教えてください。

もともとは公務員を目指す専門学校に通っていたのですが、試験が思いどおりの結果にならなかったこともあって、民間企業で働こうと就職活動を始めました。業界や職種などは特に決めず、興味をもてそうな会社を探している中で、共同エンジニアリングを見つけたのです。「手に職をつけて働きたい」「積極的に資格を取ってキャリアアップしたい」と考えていたので、当社はぴったりでした。実際、勉強する時間は確保されており、充実しています。入社の決め手になったのは、面接を担当してくれた増田さんに業界の未来や「夢があるよ!」と熱く語ってもらったことですね。こんな方が上にいる会社なら、働きがいがありそうだと感じたことを覚えています。

関連サイト:https://recruit.kyodo-engine.com/recruit-column/interview_3/

──未経験からのご入社ですが、研修はいかがでしたか?

まず1か月座学で学んだのち、現場で実習し、実技を通して測量の知識を覚えました。基本的に、机上よりも現場に出てから多くを学ぶイメージです。ただ、基礎中の基礎ともいえる「専門用語」などは、事前に座学で頭に入れてから現場に出るので安心してスタートできます。自分の場合、特に「測量の知識」は最初の案件が道路舗装の現場だったので、高さを測る専用機械の使い方や、機械を駆使して平坦ではない土地を測量する技術など、さっそく役立ちました。また、同じ勉強をするなら「資格も欲しい」と考え、測量士の資格も取得しました。

──今はどんな資格をお持ちですか?

ちょうどコロナ禍のときに、2級土木施工管理技士に合格しました。次は1級を目指しています。倉庫の建設など、土木以外の建築領域の業務もあるので、「建築」の施工管理技士の資格も取得したいと考えています。資格については、手に職をつけたいことと、実際に現場で役立つので、しっかりと勉強して合格を目指したいと思っています。ちなみに、私が2級の資格に挑んでいるときにはなかったのですが、今は支援制度やサポート体制ができたと聞いていますので、新しくご入社される方にとっては朗報です(笑)。働きやすい環境の整備について意見を吸い上げてくれたり、私たち現場のことを考えてくれると感じています。

専門家たちが、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作り出す

──入社されて、今の業務に至るまでの経緯を教えてください。

最初は道路舗装の現場に配属になり、その後3年くらいで、現在のゼネコンの案件で働くようになりました。当初は、さまざまな案件を渡り歩きながらキャリアアップするイメージを持っていたのですが、ありがたいことに今のクライアントから評価をしていただき、同じ案件で腰を据えて仕事に打ち込んでいます。今の現場で比較的小さな構造物を任され、書類の作成から工場とのやりとりといったところまで、全部やり切ったときには達成感を感じたましたね。経験を積めたことと、責任者の方から「良いものを作ってくれたね。ありがとう」と感謝されたことで、“この仕事を選んで正解だった”と感じました。

──現在は、ゼネコンでどんな仕事をされていますか?

プラントのメンテナンスに関する業務を手掛けています。実際に手を動かして作業をしてくれるのは、専門の知識やスキルを保有する職人の方々です。私たち施工管理は、携わる方々がベストを尽くして働けるような雰囲気や環境をつくったり、安全に作業できる現場にすることがミッションになります。たとえば、今の現場は石油のプラントなので、シビアな要件での配管などがあります。万が一にでも漏れたりすると大変なことになるので、職人の方々が丁寧かつ安全に作業ができるように、事前に綿密な打ち合わせをしています。また、「新しい倉庫を作りたいので、設計段階からお願いします」という依頼もあって幅広い業務を担うので、スキルアップできるおもしろさがありますね。携わる範囲が広いと関わる人も多くなってくるので、密なコミュニケーションは大切にしています。クライアントや職人の方々など、関係する周囲のみなさんと良好な関係を構築することで、良い仕事を安全に推進することができていると思います。

──やりがいを感じたエピソードを教えてください。

施工管理の主な業務は、工事全体の工程や品質、安全などをコントロールし、作業現場の総合的な統率を行うことです。専門領域の知見やノウハウは職人の方々が持っているので、施工管理は“縁の下の力持ち”として、コツコツと地道に安全な日々を支えることが、やりがいにつながります。

以前、石油プラントの担当者から「優良安全担当者」という賞に推薦していただき、表彰してもらったことがあります。そのときは、毎日の積み重ねてきた努力が評価され、認められたのだと、うれしい気持ちになりました。

600平方メートルくらいの大きな倉庫を立ち上げたときも、これまで自分が作った構造物の中で一番大きかったこともあって、仕上がったときの達成感は大きかったですね。「下組」の段階から携わり、官公庁との交渉なども担当しました。全部終わって、最終の完了検査で問題なく引き渡しができたとき「報われた」と、感無量でしたね。施工管理は責任重大な仕事ですが、その分、やり終えたときのやりがいもひとしおです。

コミュニケーションが大切な仕事。そして、コツコツがかならず報われる仕事

──共同エンジニアリングで活躍できるのは、どのようなタイプの方だと思いますか?

現場では常に新しい技術や知識を導入していく必要があるので、自分でいろんなことを吸収する意欲がある方であれば、成長できると思います。私もそうでしたが、新人の間は知識やノウハウがなくて当たり前です。スタートラインは一緒なので、あとはどれだけ「自分の仕事に興味を持てるか」ではないでしょうか。そういう意味では、好奇心旺盛な方が向いていると感じます。あと、「未経験だから不安」という方もいらっしゃるかもしれませんが、入社前の研修で基礎を学べますし、現場に入ったら先輩たちがイチから教えてくれるので、安心してください。

──働く上で意識して大事にしていることを教えてください。

コミュニケーションを大切にすることですね。クライアントや職人の方々など、現場にはさまざまな方がいますが、密に情報を取り合っていくことが求められます。たとえば、「穴を掘る」という一見単純な作業であっても、道路の下を掘るという場合、そこに配管が通っていることがあります。いつどこで、誰が、どのようになど、情報が共有できていないと掘り進めた結果、配管を壊してしまうことが予想できますし、安全面に支障が出てきます。細かいことでも的確に伝え、教えてもらいながらスムーズに業務を推進するには、コミュニケーションが非常に重要です。あと、最初のころはどうしても「自分の居場所がない」と感じてしまうかもしれませんが、飛び込んでいく勇気があると現場に早く馴染みやすいと思います。

──最後に、業界未経験の方に向けてメッセージをお願いします。

今まで何もなかった更地に、普段誰にも見られることのない建物の「ウラガワ」を作る瞬間に携われるのは建設業界だけです。とくに、基礎と呼ばれる建物の骨格部分などは建物が完成してしまうと、一般の人はまず見られないものなので、その製作に携われるのは珍しいことですし、面白い部分でもあるかと思います。真面目にコツコツとやっていれば、かならず報われる仕事ですし、成果が形になったときには、ほかでは味わえない達成感があります。