「探究心」を満たせる環境で、新しいことに挑み続ける。好きな仕事でキャリアアップするという選択肢

「好奇心」と「チャレンジ精神」を原動力に、不動産業界から共同エンジニアリングへ転職。新事業部立ち上げ時から営業として尽力し、現在はプラント事業部の副部長として活躍しています。今回は、そんな桐戸祥太氏が大切にされている理念や、共同エンジニアリングの魅力などを語ってもらいました。

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新事業を任される苦労と、それをはるかに超えるやりがい。“人財”育成のおもしろさを知る

──転職先に共同エンジニアリングを選んだ理由と、スピード昇進されている秘訣を教えてください。

世界的なトレンドを考えてIT企業なども受けたのですが、社会課題に対して当社は熱意がまったく違いました。面接官の「日本の建設業界が抱える“人財”の課題を何とかしていきたい」「若い方に高度な技術を継承してもらって、明るい未来を切り拓いて欲しい」と、パッションが爆発するようなお話を聞き、「こういう方と仕事がしたいな」と感じたのが入社を決めた理由ですね。

昇進については会社が評価してくださることなので、「ありがたい。もっと頑張ろう」というモチベーションにつながりますが、個人として特別なことをしている自覚はありません。ただ、強いていうなら「探究心」は強い方だと思いますね。たとえば仕事や日々の生活の中ででてくる疑問はその場で調べています。また、新しいテクノロジーが出てきたら「とりあえずやってみる」というタイプなので“チャレンジ精神”を買ってくれているのかも知れません。最近だと「ChatGPT」が出た当初は色々なワードを試して遊んでいました(笑)。

──新規事業を任された当時を振り返って、ご苦労ややりがいを感じたことはどんなところでしょうか?

2019年に大阪営業所が発足することになり、所長を拝命。本当にゼロからの状態で「売上を作る」「新卒の部下2名のマネジメント」「個人評価制度の確立」といった、さまざまなミッションをプレイングマネージャーとして追求する必要があったので、最初は苦労しましたね。今は「オンライン会議」などが普通になっていますが、当時は「対面で業務をする」というスタイルだったので、東京と大阪の移動だけでも大変だった思い出があります。

ただ、それ以上に成果を残したときの「達成感」の方が大きかったです。また、マネジメントを初めて経験したのですが、「ガンガン意見を発言する」「奥手で控えめ」という真逆のタイプの部下2名の成長を促し、それぞれのひとり立ちをサポートするのが「こんなにもやりがいがある仕事なんだ」と知ることができて楽しかったです

「メンバーの成長を実感できる」「新しい発見がある」という醍醐味が味わえる

──メンバーの成長が感じられる仕事だと聞きました。ぜひエピソードを教えてください。

実際に配属された方が働きやすいよう拠点を回って話を聞くことも多いのですが、「他責にする」「相手の意図を汲み取るのが不得手」というタイプの方がいました。一対一でじっくり話をすると「実はこんなことを思っているんですよ」という心の奥を、不平不満も含めてさらけ出してぶつけてきてくれたのです。丁寧にヒアリングとアドバイスをしたところ、1か月後にその拠点のお兄ちゃん的存在になっていたのを見て「あ、本当に人って変わるんだな」と嬉しくなった記憶があります。

また、技術職を目指す方の中には「コミュニケーションを取るのが得意ではない」という人もいます。営業担当として「仕事に対して真面目に取り組むタイプであること」はわかっているのですが、配属先でそれが理解されるかどうか心配に感じることもありました。しかし営業のケアやサポート、そして何より「本人の頑張り」が実って現場に溶け込み、現場でイキイキと活躍している姿を見たときに「営業をしていて本当に良かった」と感じますね。これは“人”に深く関わる仕事ならではのやりがいだと思います。

──「新しい発見がある」というやりがいもあるそうですね。

個人的におもしろいと感じるのは、非日常を経験できることだと思います。たとえば、関係者以外の立ち入りを制限されているような場所を見学できること。日常生活では、まず目にする場所ではないため、日々新しい経験があり、知的好奇心が満たされます。建設・プラント業界は、あまり身近ではないと感じる人もいるかもしれませんが、どの案件も生活に必要不可欠な衣食住と密接につながっています。人の生活に関わる仕事だけに責任重大ですが、その分やりがいも大きいと感じていますね。

あと、多岐にわたる業種の方たちと触れ合えることも当社の営業のおもしろさです。年齢層も18歳から上は70歳代までと幅広く、クライアントから当社の社員まで本当にたくさんの方々とやりとりをする業務です。「コミュニケーションが好き」な方にはうってつけの仕事だと思いますよ。

──実際に働いて感じる「共同エンジニアリングの魅力」はどこでしょうか?

東証プライム上場グループ企業の一員という安定性と、自由闊達な社風を併せ持っているのは魅力的ですね。いわゆる「トップダウン」ではなく、下の意見をしっかりと聞いてくれる社風です。上長に対して意見を伝えられるのはもちろんのこと、社員数3,400名以上の規模の会社で、社員と社長が直接会話のできる環境は少ないのではないでしょうか。先日もちょうど社長とコミュニケーションをとる機会があり、仕事だけではなく「最近はどうしてる?」と、プライベートについても会話しました。

「自分はどんな仕事が好きなのか?」は、入社後に把握できる。好きな仕事を追求すれば良い

──施工管理や技術職を目指す方にとって、共同エンジニアリングで働くメリットを教えてください。

経験者の方であれば「豊富なプロジェクトの中から、自身のやりたい案件を選べる」というのが最大のメリットですね。未経験者に対して伝えたいのは「やりたいことがわからなくても大丈夫。入社後に把握できるようになるし、ここだったら好きな道に進める」ということです。日本社会にはまだ、「転職を繰り返すのが悪いこと」のように受け取る風潮があります。でも、どんな仕事もやってみないとわかりません。好きなら続けて、嫌ならやめたらいいと思うのです。当社であれば、多彩なプロジェクトと豊富な職域の中から好きなキャリアを選択できます。最初は「共同エンジニアリングをうまく使ってステップアップする」という動機で入社してもいいと思いますよ。

──新しい事業に挑まれたり、事業化されたりしていますが、どのようにプロジェクトを立ち上げているのでしょうか?

部下との会話からヒントが出て「それっておもしろそうじゃない?」というところからスタートするケースが多いですね。たとえばちょうどコロナ禍のとき、クリーンルームや発電所で必要とされる「運転管理業務の担当者が、求められている」という話が部下から出ました。「転勤できる若手」のニーズが高い建築業界において、運転管理業務には「40代くらいで、地域に根ざしてコツコツ働いてくれる技術者」が求められることを把握。これまでの常識を覆す“人財”が必要とされていることに「この領域のビジネスはおもしろそうだ」と事業化を推進。今では売上を伸ばし、新たな部門が立ち上がっています。

──今後のビジョンや将来の夢を教えてください。

日本社会だけで見てみると少子高齢化は進む一方なので、グローバル人材の活用やシルバー人材の活用、時短社員の活用などを業界のスタンダードにして発展させていくことが必要です。私はとくに、日本に働きにきてくれる発展途上国の“人財”に目を向けています。当社ではすでにモンゴルやネパールなどで採用活動をしているのですが、世界に誇れるレベルの日本の技術を自国に持って帰ってもらいたい。そして、それぞれの国で力を発揮し「共同エンジニアリング出身者が世界中の根幹事業を支え、活躍する未来」がくることを願っています

 

※2023年11月15日時点の記事です