「手に職をつける!」と、思い切って飛び込んだのは、現場の安全を支える仕事でした

安全・品質グループに所属し、「安全担当」としてプラント(工場・生産設備)現場を支えている市村さん。「手に職をつけたい」と、経験や知識ゼロから入社後に猛勉強し、現在、現場で活躍中です。「仕事が楽しい」という市村さんに、具体的な業務内容や、仕事の面白さなどを聞きました。

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「まったく違う業界へ」と、勇気を出して一歩を踏み出す

──ご経歴や、転職した理由を教えてもらえますか?

元々、看護師になるため勉強していたのですが、合わないと感じ、「まったく違う仕事をしよう」と決意。じっくり就職先を探すためと、コミュニケーション能力を磨くために、飲食店でアルバイトを始めました。その間、サイトなどで興味がもてる会社を探していたところ、「未経験からでも充実の研修がある」「手に職をつけられる」という共同エンジニアリングの求人を見つけ、魅力を感じ、応募しました

最初は「事務職に加えて、CADを使えるようになったら、安定して働けるだろうな」という気持ちでした。ただ、「手に職をつけたい」という考えを伝えると、「だったら、社会から必要とされ続ける施工管理や、建設現場を支える仕事はどうですか?」とアドバイスを受けました。

調べると、CADは学んでいる人が多い中で、施工管理やそれにまつわる業務は、人手が足りておらず、社会から大いに求められている仕事だと知りました。もともと「看護とはまったく違う業界で働きたい!」と思っていたこともあり、さらに、親身になって話を聞いてくれた採用担当者からの後押しもあり、思い切って飛び込んでみることにしました。

──実際、飛び込んでみてどうでしたか?入社時の研修についても教えてください。

現場に出る前に、2週間くらい導入研修を受講。内容は、ビジネスマナーからCADの簡単な使い方、施工管理の大まかな流れなどを学びました。特に、建築の専門用語は難しいので、現場で話をしている中で「あ、習った言葉だ」と、事前知識が相当、役立ちましたね。

現場に出る前は「体力が必要なのかな」と思っていたのですが、実際は問題ありませんでした。むしろ体を動かすのが好きなので、同じ場所にじっとしているよりは、移動で自転車に乗ったり、歩いたりする今の仕事の方が向いていると感じています。書類作成などのデスクワークの合間に、体を動かす仕事があるのは気分転換にもなりますね。

現場を守る「安全担当」。縁の下の力持ちという、重要なミッション

──「安全担当」とはどのような仕事でしょうか?

プラントに関わる現場に出て、作業をしている職人さんたちの安全を守るためにパトロールをしながら、「危険な行動などはないか?」「事故に繋がりそうなところはないか?」を確認。もしあれば、注意を促す仕事です。あとは、高所でクレーン作業などが行われる現場では、下を人が通ったりしないように、作業スペースが確保されているか確認することも、大切な業務です。厳密には現場監督の業務領域のうち、安全配慮義務部分を担っています。パトロール以外は事務仕事や、報告作業があります。

現場はベテランの男性の方が多い中、同年代の女性は少ないので、色々話しかけてもらう機会が多いです。職人さんの「この配管はこうなって流れているんだよ」といった話や、業務へのこだわりなど、考え方などを聞くと学びになるので楽しいですよ。活発なコミュニケーションを通して、安全担当の仕事もスムーズに進めることができます。

──仕事で苦労を感じるところと、やりがいを教えてください。

あまり大変なことはないのですが、「ダメなものはダメ」とはっきり伝え、指摘する仕事なので、言葉遣いには気を配っていますね。たとえば職人さんが「安全帯を付けていない」場合、装着しなければならないことは、わかっているので「付けてください」ではなく、「あ、付け忘れていますよ」といった伝え方をするようにしています。装着以外で注意することが多いのは、「書類の記入忘れ」などがありますね。

やりがいは、「1日を無事故で終わる」という、ごくごく普通の日常が終わったとき。当然と思われがちですが、危険な作業が多い建設、プラントの現場では、その当然の日常の積み重ねが本当に大切なんです。縁の下の力持ちとして、喜びを感じます。あとは、パトロール時の指摘事項が守られ、改善が継続しているのを実感したときですね。自分の伝えた内容が現場に浸透し、安全が守られていると思うと、うれしい気持ちになります。

──「伝える」方法は、どうやって学んだのでしょうか?

伝え方などのテクニックや手法は、上司や先輩たちから教わりました。パトロール後に報告会があるのですが、そこで行われるフィードバックを通して学ぶことができました。「人に指摘をする」ことは苦手なタイプですが、仕事を通じて訓練されたと思います。「市村さんからの指摘は、素直に聞けるよ」と笑顔で言ってもらえることもあるので、コミュニケーションの大切さを感じる場面は多いですね。

──ちなみに女性の働きやすさについて、率直なところを教えてください。

徐々に業界全体が、ジェンダーフリーに向けて動いていると思います。私の現場には、ちゃんと「女性用トイレ」がありますが、アンケートなどを見ていると、ないところもあるようです。現場へのヒアリングなどを通して、「女性用トイレがない」といった課題を明確にし、改善のために現在進行系で取り組んでいるところだと、肌で感じますね。

「飛び込んだ」からこそわかった現場の楽しさ。将来のキャリアを描く

──これからのキャリアビジョンを教えてください。

あまり器用なタイプではないので、ほかの職種を目指すというよりは、まずは今の「安全担当」という業務を、極められたらと考えています。そのためには施工管理に関する知識をさらに身につけるとともに、もっとたくさんの現場を経験することが必要です。まったく違う業界から飛び込んできてわかったのは、「現場は楽しい」ということ。職人さんたちと交流しつつ、しっかりと学び、成長したいですね。

──キャリアアップを目指すにあたり、共同エンジニアリングではどのようなサポートがありますか。

共同エンジニアリングでは、「資格取得支援」があり、独自の講習を受けながら、スキルアップや資格取得につなげることができます。私もいずれ、受講したいと考えています。今は「安全担当」に必要な資格しか保有していませんが、先述のとおり「施工管理の知識」があれば業務の幅が広がるので、制度を利用して資格を取得し、さらにキャリアップを目指したいと思います。

私と同じように「手に職をつけ、キャリアアップしていきたい」という方はぜひ応募を検討してほしいです。一緒に働けることを楽しみにしています!

 

※2023年4月13日時点の記事です