なぜ施工管理会社の給料は高いのか?平均年収の相場も紹介

この記事は約6分で読み終わります。

施工管理の仕事は、給料が高いと耳にするものの、建設業界はハードワークなイメージが強いという方は多いのではないでしょうか。労働時間が長く仕事がきついために給料が高いのではないかと思う人もいるかもしれません。 給料の高さだけを見て転職を決めてしまうと、失敗するおそれもあります。転職するなら、給料が高い理由を把握しておいた方が安心です。そもそも本当に給料が高いかどうか気になる方もいるのではないでしょうか。 本記事では、施工管理会社の平均年収や給料が高い理由などについて解説していきます。

施工管理の給料は比較的高め!平均年収の相場を紹介

施工管理技士の平均年収は400〜600万円程度です。年収額が高い人とそうでない人との差が大きいのも施工管理技士の特徴で、1,000万円以上の人もいます。若年層や経験の浅い人だと300万円台の人もいます。

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は443万円です。

参照:「令和3年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)

勤める会社や経験などによりますが、施工管理会社の給料が高いのは本当といえるでしょう。

また、建設業の平均年収は491万円です。この水準と比較しても、施工管理技士の年収額は高めで、建設業界の中でも高収入を狙いやすいといえます。

建設会社の給料が高い理由3選

施工管理会社の給料が高いのは、主に次のような理由があります。

責任が大きく危険と隣り合わせの仕事のため

施工管理技士には、工事現場の作業をスムーズに進行する役割があります。多くの職人が働く中で、的確に指示を出し安全管理を行わなければなりません。そのため、責任が大きいことが高い給料の理由のひとつです。高層ビルやマンションなど、大きな建物の現場を担当することもあるでしょう。

建設業はほかの業種と比べて、危険が大きく事故の発生率も高いのが特徴です。中でも転落事故が多く、建築現場で発生する事故のうち39.1%を占めています。規模の大きな現場を担当する場合には、転落事故への対策がより強く求められます。

また、施工管理技士は建築現場にいるため、自らも命の危険と隣合わせです。管理業務が中心で、実際に建設作業を行うことはなくても、落下物などには十分に注意しなければなりません。

一級の施工管理技士の資格を持っている

施工管理の仕事には施工管理技士という国家資格があります。資格を持っていない人でも施工管理の仕事自体はできますが、有資格者の方が担当業務の幅が広がるため、給料は高めです。

また、施工管理技士の資格は、難易度別に二級と一級に分かれています。難易度の高い資格を持っている人の方が、給料が高くなる傾向です。

一定以上の規模の工事は、施工管理技士の資格を持っている人でないと担当できません。そのため、資格を持っていない人だと、担当できる現場が限られてしまうのが実情です。

二級は有資格者でも担当できる範囲に一定の制限がありますが、一級の資格があれば制限はありません。大規模な工事も担当できるため、大企業のゼネコンからも重宝され、自然と年収が高くなります。

各種手当があるため

大きな現場を担当する際には、規模が大きいために大変だというのはもちろんのこと、工程会議や調整などの業務も多いです。小規模な現場と比べて仕事量が格段に増えるため残業も多くなります。

毎日のように残業をすることもあり、残業手当が支給されます。場合によっては休日出勤をすることもあるでしょう。残業手当や休日出勤手当が加算されれば、自然と年収額も高くなります。

また、資格を持っていれば、資格手当の対象になることも多いです。基本給だけを見ると、それほど高くないように見えても各種手当を加えると高くなります。

施工管理で給料アップを目指すためのキャリアプラン

施工管理の仕事でも未経験の場合は、あまり給料が高くありません。給料アップを目指すには、少しずつキャリアアップをしていく必要があります。ここでは施工管理の仕事のキャリアプランの一例を見ていきましょう。

①未経験から実務経験を積む

未経験で施工管理の仕事に就いたら、少しずつ実務経験を積んでいきましょう。最初のうちは、分からないことが多く給料も安いかもしれません。しかし、経験を積んでできることが増えていけば、次第に給料も上がっていきます。

未経験者が覚えなければならないのは、工程管理、原価管理、品質管理、安全管理の四大管理です。

工程管理では、納期までに建物を完成させて引き渡せるようにするため、工事全体のスケジュール管理を行います。

原価管理は人件費や資材費などの管理を行い、決められた予算の範囲内に収まるようにすることです。

品質管理では、建物が決められた基準に合致する仕上がりになるように作業内容を管理します。

安全管理は、事故の発生を防止するための施策を講じたり、安全な作業環境を維持したりすることです。

これらすべてを一度に覚えるのは難しいため、ひとつずつ着実に覚えていきましょう。

②二級施工管理技士を取得する

施工管理でキャリアアップを狙うなら、施工管理技士二級の資格を取得しましょう。無資格の人と比べると、担当できる現場が増えるため業務の幅を広げられます。勤務先企業から見れば、任せられる仕事が増えるため昇進や昇給においても有利です。

逆にいえば、施工管理技士二級の資格なしでキャリアアップを狙うのは難しいでしょう。さらに上の一級を目指すにしても、まずは二級を取得するのがひとつのステップになります。

また、資格を取得すると、転職でも有利です。国家資格であるため、現在勤務している会社の中だけでなく、建設業界全体で通用します。

③規模の大きい企業に転職する

大半の業種では、規模の大きい企業に勤務している人の方が、給料が高くなる傾向にあります。施工管理に関しても同様です。そのため、現在の勤務先が中小企業なら、大企業への転職を検討するのをおすすめします。

難しそうに感じる人もいるかもしれませんが、資格を取得すれば、大企業へ転職できる可能性は上がります。その理由は会社にとって施工管理技士の有資格者を採用するメリットが大きいためです。

大企業に勤務すれば担当する仕事の規模も大きくなるため、これまで以上にやりがいも感じられるでしょう。

④施工管理技士一級の取得

施工管理技士一級は、施工管理業界で最上位の資格です。取得すれば大規模な工事も担当できるようになるため、かなり需要が高く、転職でも有利に働くでしょう。自然と年収も高くなります。

ただし、施工管理技士一級の難易度も相応に高めです。仕事をしながら、勉強時間を確保しなければなりません。

また、施工管理技士二級を取得してすぐには一級の試験を受けることはできず、二級取得後5年経過すると受験資格が得られます。

受験資格を得る前からでも勉強は始められるため、少しずつ勉強しておくことが大切です。

⑤ゼネコンに転職

ゼネコンは施主から工事一式を請け負う会社です。ゼネコンから下請け会社に対して、工事が割り振られます。

そのため、同じ施工管理技士の仕事をする場合でも、下請け会社よりもゼネコンに勤務した方が年収は高くなります。

年収額アップを目指すなら施工管理技士一級の資格を取得後、ゼネコンを中心に転職活動をしてみるのがおすすめです。転職市場で価値ある人材として自分をアピールできます。

また、ゼネコンは施工管理技士一級の資格取得者を求めているケースが多いです。新卒でゼネコンへの就職が叶わなかった場合でも、経験を積んで施工管理技士一級を取得すれば、転職できる可能性があります。

まとめ

施工管理は責任が大きな仕事のひとつです。各種手当の対象になることも多いことから平均年収が高くなる傾向にあります。

また、施工管理技士の中でも年収額に差があり、有資格者や大企業勤務、ゼネコン勤務などであれば、より高収入を見込めます。

施工管理の仕事をして年収額アップを狙いたいなら、経験を積んで資格を取得しましょう。大企業やゼネコンに転職するのも年収アップへの近道です。