これから需要が増える仕事15選!もっておきたい資格も解説

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AIに代替されず、これから需要が増える仕事に就きたいという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、これから需要が増えるとされている仕事を15個紹介します。さらに、需要が増える仕事に必要な資格も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

需要がある仕事の特徴

将来性のある職業を選ぶ際、どのような特徴を持つ仕事が需要を保ち続けるのかを理解することは重要です。技術革新や社会情勢の変化に左右されにくく、むしろそれらを追い風として成長する仕事には、共通した特徴があります。

ここでは、需要が継続的に見込まれる仕事について解説します。

ITに関わる仕事

ITは、インターネットの普及とともに、ビジネス、教育、エンターテイメントなどさまざまな分野で欠かせない要素になっています。

IT関連の仕事は、今後ますます需要が増える可能性があり、ITスキルを持つ人材の需要も高まり続けることが予想されます。

コミュニケーションが必要な仕事

相手の意図を正確に理解し、共感を示す力は人間特有のスキルです。そのため、技術の進歩によっても置き換えられにくいと考えられます。

心理カウンセラー、看護師などの人とのコミュニケーションを中心とする仕事の需要は、今後も増加するでしょう。

AIに代替されにくい仕事

AIの技術は日々進化していますが、複雑で柔軟性が求められる仕事には対応しきれていません。

人間の感情の理解、対人関係の構築など、AIに代替されにくい仕事は将来的に高い需要が見込まれます。

生活に欠かせない仕事

以下のような職種は社会の基盤を支えており、人々が安全に暮らす上で欠かせません。

・電気や水道、ガスなどのインフラ関連の職種
・医師や看護師などの医療関連の職種
・公務員(国や地方自治体の職員など)

人手不足の仕事

人手不足の業種の背景にはさまざまな事情がありますが、社会的になくてはならない仕事でも人手が足りていない現状があります。需要が高まり続けている業種は将来性も期待できます。

ITエンジニア、介護職、医師や看護師など医療関係の仕事に加え、建設業界も若手の人材不足に直面しており、検討の価値が高い業種です。

なお、建設業界における近年の働き方改善に関する取り組みは、こちらの記事で詳しく解説しています。
建設業は新3Kの時代!主な取り組みや注目される背景について紹介

【男女共通】これから需要が増える仕事

性別に関係なく、今後の社会情勢や技術革新によって需要の拡大が予想される職種をご紹介します。これらの仕事は、デジタル化の進展や社会構造の変化により、新たなニーズが生まれ続けている分野です。

Webマーケター

インターネット広告が主流となった現代では、Web広告に精通したWebマーケターの需要が高まっています。

Webマーケターには、クライアントの意向を的確に理解し、それを反映させる能力が求められます。コミュニケーション能力が必要となり、クライアントとの対話を通じてニーズを満たすことが不可欠です。

そのため、Webマーケターは知識だけでなく、優れたコミュニケーション能力も兼ね備えている必要があります。

コンサルタント

コンサルタントは、企業経営、人材、Webなど、多岐にわたる分野に携わる仕事です。主な役割としては、ビジネスの課題を解決するための戦略的な方策を提供します。

特にITコンサルタントは、デジタルトランスフォーメーション(DX)にともない、活躍の場が広がっています。

施工管理

施工管理は、建設プロジェクトの現場で、建築や工事の進行を管理する仕事です。プロジェクトが計画どおりに、かつ安全に進むように日々の作業を指揮・管理し、調整する責任を負います。

人々の生活を支えることから、安定した需要があるため、将来性が高いとされている職業の一つです。また、老朽化した建物の修繕・解体にともない、今後ますますの需要も見込まれます。

関連記事:「施工管理はやりがいにあふれる仕事!向いている人・向いていない人の特徴も解説

共同エンジニアリングでは未経験施工管理向けの教育プログラムも充実しています。 「未経験でどんな仕事が向いているかわからない」という方も丁寧にヒアリングを行い、あなたの興味や適性に合った企業をご紹介しますので、ぜひご利用ください。

ドライバー

運送業界では、2024年4月の「時間外労働の上限規制」導入や「改正改善基準告知」適用により、ドライバー不足が懸念されています(2024年問題)。

時間外労働の上限規制によりドライバーの勤務時間が制限されるため、より多くのドライバーが必要とされ、需要が増加するでしょう。

心理カウンセラー

カウンセリングに対するニーズは、今後も増加していくと予想されます。子どもの不登校やいじめの問題だけでなく、社会人のうつ病など、年齢を問わずメンタルヘルスに関する問題が増加しており、カウンセリングの需要が高まっているためです。

また、スクールカウンセラーを配置する学校の数が増加しており、カウンセラーという職業の重要性もさらに高まっていくことが予想されます。

介護職

少子高齢化により、将来的に介護サービスを必要とする人々の数は増加すると予想されています。しかし、介護業界は人手不足に直面しており、採用が困難になっているのが現状です。

介護職には、高度なコミュニケーション能力や人間らしい配慮が求められるため、現状ではAIによる代替が難しいとされており、今後の需要が見込まれます。

これから需要が増える仕事

今後需要の増加が見込まれる仕事をご紹介します。これらの職種は、柔軟な働き方が可能であることも多く、長期的なキャリア形成に適しています。

保育士

現在、保育士の不足が懸念されています。保育士は、子どもとの繊細なコミュニケーション能力が重要なため、AIでは代替できない人間ならではの配慮や理解が必要です。

少子化が進行している現状でも、保育士の需要は継続すると見込まれています。

看護師

人の命に密接に関わる医療関連職種は、需要がなくならず、生活に欠かせないものです。医療現場でAIが業務の一部を担う試みもありますが、患者一人ひとりに寄り添い、心のケアをすることは人間にしかできないことです。

そのため、看護師は引き続き重要な役割があり、高い需要が続くと考えられています。

医療事務

医療事務は、主に病院での受付業務を担当する仕事です。具体的には、患者様の受付、予約管理、診療費の計算、保険請求など、病院運営の円滑化に不可欠な業務を担います。医療事務の職場は病院だけでなく、介護施設や健康診断センターなど、幅広くあります。

また、正社員からパートタイムまで、さまざまな雇用形態があり、個々のライフスタイルや状況に合わせた働き方が可能です。

キャリアカウンセラー

キャリアカウンセラーは、就職や転職に関する相談やアドバイスを行う仕事です。キャリア形成をサポートする重要な役割があります。

相談者の悩みや希望を把握し、最適なアドバイスを提供しなければならないため、コミュニケーション能力が求められる職業として需要があります。

建設・設備関連

建設や設備関連の仕事は、住居や生活インフラなど社会にとって不可欠な存在です。建設業界は現在人手不足に直面しており、そのため未経験者でも就職・転職できます。

ITエンジニア

ITエンジニアはITを専門的に扱う技術者の総称です。主な業務は、コンピューターを動かすためのシステムを設計することです。特にIT技術が好きな方、最先端の技術に興味がある方、作業の効率化を追求するのが得意な方に向いています。

ITエンジニアをはじめとしたIT人材は不足が続いており、今後も高い需要が見込まれるでしょう。

行政書士

主な業務は、官公署に提出する権利義務や事実証明関係の申請書類の作成、手続きの代行などです。独占業務があり、国家資格を有する人のみが従事できます。

AIによる代行サービスが進展しても、すべての業務がAIによって完全に代替されるわけではないでしょう。判断が求められる複雑なケースへの対応や、クライアントからの要望への理解など、専門知識だけでなく人間ならではのスキルが必要とされるからです。

そのため、プラスアルファのスキル、例えばコミュニケーション能力や問題解決能力を持っていれば、長く活躍できるでしょう。

税理士

税理士は、税務書類の作成や納税に関するアドバイスを行う税金のプロです。クライアントの意図をくみ取り、複雑な税務事例に対する適切な判断をする能力が求められます。

また、税務に関する制度は変化するため、最新の税法改正に常に注意を払う必要があります。さまざまなケースへの対応力も求められるため、ニーズが減ることは考えにくい仕事です。

農業・漁業

農業や漁業の担い手が少なくなり、これらの産業の人手不足は深刻な問題となっています。一方で、国産の食材に対する消費者の信頼性は非常に高い状態です。

最近では、インターネットを利用した販売経路が増えており、販売方法が多様化しています。市場や中間業者に依存せず、より広い顧客層にアプローチできるようになっているため、農業や漁業は将来性があり、伸び代があるとされています。

需要が増える仕事に必要な資格

需要のある職種に転職する際、関連資格の取得は大きなアドバンテージとなります。資格は専門知識とスキルの証明となり、未経験からでも採用の可能性を高めてくれます。

ここでは、将来性のある仕事に必要な主要な資格をご紹介します。

登録販売者

医薬品を販売するには登録販売者の資格が必要になります。

この資格は、薬局やドラッグストア、さらには医薬品のインターネット通販を営む際にも求められるものです。社会の高齢化が医薬品への需要を増やしており、登録販売者の需要も今後増加すると予想されます。

中小企業診断士

中小企業向けに事業運営に関するアドバイスや提案を行う中小企業診断士は、企業の成長と発展を支援する重要な役割を担っています。

日本企業のほとんどが中小企業であるため、この先も需要が増えることが見込まれる資格です。

また、クライアントの売上や業績改善に寄与できれば、それに応じて高収入が期待できます。

宅地建物取引士

不動産業界で売買、賃貸、仲介、管理などの業務を行うためには、宅地建物取引士の資格が必要です。

不動産業界は常に一定の需要が見込まれる市場です。結婚・出産・転勤などのライフイベントや、住み替え、相続、投資など、さまざまな場面で不動産に関するニーズが発生するため、基本的に需要がなくなることはないでしょう。

宅地建物取引士には独占業務が存在し、不動産業界において欠かせない存在でもあります。

介護福祉士

体の不自由な高齢者や障害者などの日常生活をサポートするための介護福祉士は、福祉関連の仕事に就く際に取得しておくと有利です。

介護福祉士は必要なケアの提供方法や、支援が必要な人々との適切なコミュニケーション能力など、専門的な知識とスキルを身につけることができます。

上位資格として、ケアマネージャーもおすすめです。高度なケアマネジメント能力が身につけられるため、取得しておくと介護関連施設でキャリアアップしやすくなるでしょう。

施工管理技士

施工管理技士とは、工事現場の品質や工程、安全、予算を管理するために必要な国家資格です。1級・2級の資格があり、工事の規模によって工事の責任者となれる範囲が異なります。

施工管理技士は、建設業界における重要な資格として位置づけられており、以下のような種類があります。

・建築施工管理技士:建築工事全般の管理
・土木施工管理技士:道路、橋梁、上下水道などの土木工事の管理
・電気工事施工管理技士:電気設備工事の管理
・管工事施工管理技士:空調、給排水設備工事の管理
・造園施工管理技士:造園工事の管理
・建設機械施工管理技士:建設機械を使用する工事の管理
・電気通信施行管理技士:電話回線やインターネット回線などの通信設備工事の管理

需要のある仕事に転職するためのポイント

需要のある職種への転職を成功させるためには、戦略的なアプローチが必要です。単に人気の職種を選ぶだけでなく、自分の強みと市場のニーズを適切にマッチングさせることが重要です。

関連記事:「AIに取られない仕事と特徴は?AI時代を生きるためにすべきことも解説

自分の強みをまとめる

自己分析を行い、自分の強みを明確にすることは、自分に適した仕事を見つけるための第一歩です。自分の強みに基づいて職業選択を行うことが可能になります。

長期間にわたってキャリアを築くためには、自分自身の強みや性格を活かせる仕事を選ぶことが重要です。

自分の性格や得意なことを理解し、それを生かせる職種を選択しましょう。

なお、共同エンジニアリングでは自分の強みや希望するキャリアについて気軽にお話しいただけるカジュアル面談を実施しています。

自分がやってみたい仕事や希望するキャリア、学生時代に取り組んだことなどをじっくりお伺いしながら、あなたの強みが実際の仕事でどう活かせるのかを一緒に考えていきます。共同エンジニアリングの気になることや疑問点なども、お気軽にご相談ください。

>>カジュアル面談で相談・質問してみたい方はこちら

必要なスキルを高める

終身雇用体制の崩壊にともない、転職や独立などキャリアの選択肢が広がっています。一企業に依存しない人材になるためにも、スキルの向上は欠かせない要素です。

資格を取得して知見を深める

資格を取得することは、未経験の分野であっても、一定レベルのスキルと知識があることの証明になります。仕事において専門性を高めることは、キャリアを築いていく上で重要です。

深い知識と高いスキルを身につけると、自分の市場価値を高めることにつながります。

需要のある仕事に転職する際の注意点

ここでは、仕事を選ぶ上で「将来性」「需要」を重視する方が知っておくべき注意点を解説します。

100%安心ではないことを念頭に置く

需要がある職種であっても、将来にわたって必ず安定しているとは限りません。現在注目されている職種でも、技術革新や社会情勢の変化により、数年後には需要が大幅に減少する可能性があります。特にAI技術の急速な発展により、これまで人間が担っていた業務の一部が自動化されることは十分に考えられます。

また、リーマンショックやコロナ禍のような業界全体の景気変動や経済状況の変化によって、将来性が大きく左右される場合もあるでしょう。

そのため、一つの職種に依存しすぎず、関連するスキルや知識を幅広く習得することが重要です。

どのような職種を選んでも、常に学習と成長を続ける姿勢を持ち続けることが長期的なキャリア形成につながります。

需要の高さだけで仕事を選ばない

転職活動では、需要の高さに加えて、自分が長期的に働き続けられる環境かどうかを慎重に見極めることが重要です。自己分析を十分に行い、自分の強みや興味、働き方の希望を明確にした上で、それらに合致する職種や企業を選択しましょう。

仕事内容が自分の興味関心と合わない場合、日々の業務に対するモチベーションを維持することが困難になります。また、職場環境や企業文化が自分の価値観と大きく異なる場合、ストレスや不満が蓄積し、早期離職につながるリスクもあります。

長く働ける仕事や職場を選ぶには、何より自分の性格や価値観、得意分野を明確にしておくことが重要です。

収入面の良さだけで職種を決めない

収入の高さだけを基準に職業選択をするのは危険です。長期的なキャリア形成を考えると、より総合的で多角的な視点が必要になります。

例えば、高収入であっても、仕事にやりがいを感じられない環境ではモチベーションの維持が難しく、長く続けることが困難になるかもしれません。また、スキルアップの機会が少ない職場では、将来的なキャリアの選択肢が狭まってしまいます。

持続可能なキャリアを築くためには、収入以外の要素も総合的に評価することが不可欠です。仕事にやりがいを感じられるか、成長の機会があるか、ワークライフバランスが保てるかなど、多角的な視点から職種を検討しましょう。

短期的な収入の高さよりも、長期的に満足できる働き方を実現できる職種を選ぶことが、真の意味での成功につながります。

まとめ

将来性のある仕事への転職は、単に需要の高さだけで判断するのではなく、自分の強みや適性を十分に理解した上で戦略的に進めることが重要です。

ITエンジニアや施工管理、心理カウンセラー、介護職など、人間らしさや専門性が求められる職種は今後も安定した需要が期待できます。

資格取得やスキル向上により専門性を高めつつ、収入面だけでなくワークライフバランスも考慮した総合的な職業選択を心がけ、持続可能なキャリアを築いていきましょう。変化の時代だからこそ、慎重かつ前向きなキャリア形成が成功の鍵となります。