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事務職から転職したい理由
転職を成功させるには、転職したい理由を明確にしておくことが大切です。代表的な事務職からの転職理由は下記の通りです。
・給料が低い
・業務における達成感が薄い
・キャリアアップが望めない
・職場の人間関係が悪い
・専門的なスキルを身に付けにくい
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
給料が低い
事務職では、給料の低さを理由に転職を考えるケースがあります。事務職は営業職などと比べて組織の掲げる達成目標に直結する業務を担当しない場合が多いため、成果や実績が見えづらく、業務量の割に給料が控え目になりがちです。インセンティブのような成果報酬がないのも給与が上がりにくい一因です。
また、昇級や昇進も会社によっては遅いことが多いため、ほかの職種と比べると給料がなかなか増えない印象を受ける結果、転職を考えるようになってしまいます。
業務における達成感が薄い
業務における達成感を感じづらいことも、事務職のよくある転職理由です。事務職が担当する業務の多くが定型業務であるため、同じことの繰り返しばかりで作業感が強く、単調に感じてしまいがちだからです。
また日々の業務がどのくらい組織に貢献できているのか見えづらいことも、達成感の薄さにつながってしまいます。
キャリアアップが望めない
事務職ではキャリアアップが望めないと感じて、転職を考えるケースもあります。事務職の担当する業務は、年数を重ねてもあまり変化がありません。より責任の大きい仕事を任されるということも少ないため、ほかの職種と比べるとキャリアやスキルを高めるのが難しい傾向にあります。
そのため、難しい仕事や責任ある立場に積極的に挑戦したいといった場合は、転職が選択肢に入ってきます。
職場の人間関係が悪い
職場の人間関係が悪いことが理由で、事務職からの転職を考える場合もあるでしょう。事務職ではあまり異動もないため、ほぼ固定されたメンバーで仕事をする傾向にあります。
また、営業職などと異なり外勤する機会も少ないため、居心地の悪い空気の中、ずっと同じオフィス内に居続けることになってしまいます。
そのため、一度人間関係が悪化してしまうと、転職しなければ逃げ場がなくなりがちです。
専門的なスキルを身に付けにくい
事務職では専門的なスキルを身に付けにくいため、今より専門性を高めたいと考え、転職を選ぶケースもあります。事務職の担当業務は定型業務が大半であり、専門性の高い業務は担当しないことが多いです。そのため、スキルアップや手に職がつく実感が得られず、将来に不安を感じてしまうことも多くなります。今より専門性の高い仕事をしたいと考える場合、転職を考える必要があるでしょう。
事務職出身者が転職時にアピールしやすいスキル
事務職経験者が転職時にアピールできる主なスキルは、下記の3つです。
1.PCスキル
2.事務処理能力
3.コミュニケーション能力
「なぜアピールポイントになるのか」また「どのようにアピールすればよいのか」について、解説します。
1.PCスキル
事務職出身者が転職時にまずアピールすべきなのが、PCスキルです。近年ではデジタル化が進み、ほとんどの業種・職種でPCが必須のツールといえます。また、業務の効率化や生産性の向上を図る上でもPCスキルは欠かせないため、アピールできれば転職で有利に働くでしょう。
PCスキルをアピールするときは、単にPCが使えるというだけでなく、下記のように何ができるのかを具体的に伝えることがポイントです。
・どういうソフトウェアをどの程度使いこなせるのか
・得意な作業は何か
・PCスキルで効率化や生産性向上を実現したエピソード など
PCスキルの中でも、Officeソフトや顧客管理ツールなど汎用性の高いツールを使いこなせると、プラスの評価を得やすくなります。
2.事務処理能力
事務処理能力の高さも、転職活動でアピールすると高く評価されやすいポイントです。どのような組織でも効率性や生産性を重んじているので、その実現に役立つ処理能力が高い人材は歓迎されます。また、事務職以外の職種でも事務処理は発生するため、事務処理に関するスキルを採用担当者にアピールできればプラスに働くでしょう。
事務職は、まとまった量の作業を効率良くこなさなければならない場面が多いのが特徴です。そこで「具体的にどの程度の仕事量をこなしていたのか」を数値なども示しながら伝えると、評価されやすくなります。また、効率的に業務を進めるために工夫していた点や、力を入れていたことなどをわかりやすく説明するのも有効です。
3.コミュニケーション能力
事務職で身に付けられるコミュニケーション能力についても、転職時にアピールできる重要なスキルです。組織では、下記のようにコミュニケーション能力が必要とされる場面が多くあります。
・同僚や上司、部下と良好な関係を築く
・チームで協力してプロジェクトを進める
・異なる立場の利害関係者の意見を調整する など
そのため、コミュニケーション能力の高さを転職時にアピールできれば、業務の経験はなくても必要な人材とみなされやすくなるでしょう。
他部署のメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、円滑に業務を進めた経験などを面接で具体的に話すことで、プラスの印象を与えやすくなります。
事務職のスキルを活かしやすい職種
事務職のスキルを活かしやすい職種の代表例として、総務職・営業職・エンジニア・施工管理などがあげられます。「どのような仕事内容なのか」についてや、活かせるスキル例などを紹介しますので、参考にしてみてください。
総務職
総務職は、備品管理から電話対応、ファイリングや庶務まで会社全体の事務全般を担う職種です。事務職よりも比較的に多彩な業務に携われ、経営陣と接する機会も多いことからやりがいが感じられます。事務職で身に付けた基礎的なPCスキルや事務処理能力などを活かせるため、スムーズに業務に馴染めるでしょう。
営業職
営業職は、経験がなくても始めやすく求人数も多いため、転職のハードルが低い傾向にあります。自社の商品やサービスを売り込むのが主な仕事です。成果に応じて収入が上がるほか、スキルアップもできます。
また、営業職の外回り中の問い合わせ対応や営業書類作成などを担当する営業アシスタントも、転職先におすすめです。クライアント訪問・重要な会議などにも同行する機会があり、やりがいを感じやすいでしょう。事務職で培ったPCスキルや事務処理能力も活かせます。
エンジニア
エンジニアは、システムやソフトウェアの開発・保守などをする職種です。事務職で身に付けた基礎的なPCスキル・事務処理能力などを活かせます。専門知識や資格が必要な場合も多く、難易度は高めですが、専門性が高くやりがいのある仕事です。
施工管理
施工管理とは、工事の準備から完成まで工程全体を管理し、現場の作業員などの指揮をする職種です。現場の作業員や関連企業などの関係者とこまめに連携しながら、計画どおり建築物が完成するようマネジメントします。
施工管理では、現場での業務以外に下記のような事務処理も担当するため、事務職での経験やスキルを十分に活かせます。
・施工計画の作成
・資材や協力会社の手配
・工事をするにあたって必要な行政などへの申請書作成
・報告書作成など
自分が工程を管理して完成させた成果である成果物が長期間残り続けるほか、インフラ建設に携わる場合は地域や社会への貢献もでき、やりがいが多いのが施工管理の魅力です。
なお、施工管理の年収は一般的に400万〜600万円程度で、成功報酬がもらえる場合もあります。国税庁の調査によると、日本人の給与所得者の平均年収は460万円なため、高めの水準といえるでしょう。
出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
施工管理の年収については、下記の記事でも詳しく説明しています。あわせてご一読ください。
施工管理技士の年収は安い?高い?高収入を目指すなら確認したいポイント
事務職から施工管理への転職を目指すなら、共同エンジニアリングがおすすめです。教育プログラムが整っており、専門性の高いスキルを身に付けられるほか、将来的には国家資格の施工管理技士を取得し、キャリアアップを図れます。事務職から転職した方も活躍しており、下記に実際の声を掲載しているので、参考にしてください。
【Aさん】
事務職として働く中でスキル面や収入面に不満があり、転職しました。現在は施工管理として勤務しており、一定のPC作業が発生するのですが、事務職で培ったPCスキルを活かしスムーズに業務を進められています。
そのほか、共同エンジニアリングで働いている方の声を知りたい方は下記もご覧ください。
まとめ
事務職から転職する際には、PCスキル・事務処理能力・コミュニケーション能力といったスキルをアピールすると成功率を上げられます。また、総務職・営業職・エンジニア・施工管理といったスキルを活かしやすい職種を選ぶのもおすすめです。