施工管理は潰しが効かないは嘘!身に付くスキルと目指せる職種

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「潰しが効かない」と誤解されがちな施工管理ですが、実際にはさまざまなスキルが身に付き、経験を活かせる複数のキャリアプランがあります。 今回は、施工管理について、潰しが効かないと誤解される理由や身に付くスキル、キャリアプランなどを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ施工管理は「潰しが効かない」といわれるのか

施工管理が「潰しが効かない」といわれるのは、ほかの仕事で活かせるスキルが身に付かないと「誤解」されていることが大きな理由です。

施工管理は業務の専門性が高いため、身に付いたスキルは狭い範囲でしか使えず、転職先は建設業界だけに限られていると思われています。

これは、施工管理の業務内容や概要について正しく知られていないのが原因と考えられます。

【実態】施工管理が「潰しが効かない」は嘘!

下記のような施工管理の実態を踏まえると、「潰しが効かない」はまったくの思い違いだとわかります。

・施工管理ではポータブルスキルが身に付く
・資格の知識を活かせる仕事が多数存在する
・他業種への転職実績がある

施工管理では、コミュニケーション能力やマネジメント能力など、あらゆる業種や職種で活かせる汎用性の高いビジネススキル(ポータブルスキル)をいくつも身に付けられます。

また、工程管理・品質管理・安全管理・施工コストの管理・官公庁への届出書類の作成といった施工管理特有の専門知識やスキルは、不動産業界や金融業界など他業種でも活かせます。そのため、不動産デベロッパー、金融業界のファシリティマネジメントなど、他業種への転職も可能です。

このように、施工管理は、むしろ潰しの効く業種と考えて良いでしょう。

施工管理で身に付くスキル

施工管理では、業務を通してさまざまなスキルを身に付けられます。その代表例は、下記の5つです。

・コミュニケーションスキル
・リスク管理能力
・スケジュール管理能力
・マネジメント能力
・問題解決能力

上記のスキルが業務の中でどのように培われるのかを解説します。

コミュニケーションスキル

施工管理では、多くの関係者と日々コミュニケーションを取る必要があるため、高いコミュニケーションスキルが自然と身に付きます。工事をスムーズに進行させるために、近隣住民などとのコミュニケーションが必要になるケースもあるので、会話能力や人間力を高めることが可能です。

コミュニケーションスキルは汎用性が高く、どのような業界・業種でも重宝されます。そもそも転職活動の面接時に、コミュニケーションスキルを活かして自分の強みをアピールできるので、有利に立ち回ることができるでしょう。

リスク管理能力

リスク管理能力も、施工管理の業務を通して身に付けられる代表的なスキルです。施工管理では、建設工事の現場で技術者などを指揮します。その工事現場には危険がともなうため、事故やけがを防ぐためにリスク管理する必要があり、結果としてリスクを予測し対策できる能力が自然と身に付くのです。

また、トラブルが起こりそうな場合は起こる前に対策することが求められるので、トラブルが発生しそうなポイントを事前に見抜く力も養われます。

リスク管理能力やトラブル回避に役立つ能力は、さまざまな業種で活かせるため、大きなアピールポイントになるでしょう。

スケジュール管理能力

施工管理の業務に携わると、きめ細やかにスケジュールを管理できる能力が身に付きます。

施工管理は、工事全体の細かいスケジュールを管理する必要があるからです。さらに、単に進捗を管理するだけではなく、天候などの不確定要素やスケジュールの進み具合に合わせて、タスクを調整することが求められます。突発的な変更や工期の遅れなどがあれば、臨機応変な対応も必要です。

そのため、大きなプロジェクトの管理やディレクションなど、さまざまな分野で活かせるレベルのスキルが身に付きます。

マネジメント能力

マネジメント能力も、施工管理の業務経験を積み重ねたからこそ得られる貴重なスキルです。施工管理の安全管理・品質管理・工程管理・原価管理といった各種マネジメントスキルは、教育によって得られるものではなく、実際の経験によって培われます。そのほかに、必要な業務を他社に振ったり、自社が行う業務を決めたりするのも、施工管理の仕事です。

経験に裏打ちされたマネジメントスキルがあれば、さまざまなプロジェクト管理に応用できるため、転職しても即戦力として活躍できるでしょう。

問題解決能力

問題解決能力の高さも、転職時に積極的にアピールしたい施工管理で身に付く能力といえます。

施工管理で監督する工事現場では、天候や突発的なトラブル・職人のスケジュールなどで、工事が止まってしまうことがあります。しかし、工期の延長はできないケースがほとんどです。

このように急なスケジュール調整が必要になったときに、どうすれば工期を延ばさずに済むか冷静に考え、速やかに指示を出さなければなりません。そのため、トラブルに柔軟に対応する力が自然と身に付いていきます。

どのような業務・プロジェクトにおいても、突発的なトラブルはつきものなため、問題解決能力の高さも転職時のアピールポイントになります。

施工管理のキャリアプラン例

施工管理は、魅力的なキャリアが築ける職業でもあります。キャリアプランの主な例は下記の通りです。

・施工管理でさらに上へ!資格を活かすキャリアプラン
・施工管理から異業種へ!経験を活かすキャリアプラン

それぞれのプランについて、もう少し詳しくみていきましょう。

施工管理でさらに上へ!資格を活かすキャリアプラン

施工管理の資格を活かしてステップアップする場合、まずは実務経験を積んでノウハウを学び、現場監督として一人前になることを目指します。

その後は、二級施工管理技士(資格)を取得し、専任の技術者になりましょう。現場で主任技術者として、技術面についても監督ができるようになります。

さらに、一級施工管理技士を目指せば、大規模工事のまとめ役になることが可能です。業務の幅も広がり、さまざまなプロジェクトに参加できるなど、キャリアアップが期待できます。

施工管理から異業種へ!経験を活かすキャリアプラン

施工管理のスキルや経験・資格は、施工管理の仕事以外でも幅広く活かせます。具体的には、不動産の売買・デベロッパー・技術系公務員・ビル管理・CADオペレーター・製造業などが、その代表例です。

例えば、不動産の売買では、工事現場や建設に関する知識に裏打ちされた建物の価値を見抜く力を武器に、説得力ある営業ができます。製造業では、マネジメント能力やリスク管理能力などを存分に活かせるでしょう。

関連記事:施工管理のキャリアプラン!役立つ資格やキャリアアップのポイントとは

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まとめ

施工管理は専門性が高い職種なため「潰しが効かない」と誤解されがちですが、実際には転職の幅が広い仕事です。リスク管理能力・スケジュール管理能力・マネジメント能力・問題解決能力といった、どのような業界でも武器になる汎用性の高いスキルを身に付けられます。キャリアプランも豊富なので、キャリアに迷っている方はぜひ検討してみてください。

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