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手に職をつけたい20代におすすめの仕事と資格10選
手に職をつけると企業に依存せずに、安定して長く働くことができます。これから転職を目指すときに強みになる、20代におすすめの仕事と資格を紹介します。
【医療・福祉系】医療事務作業補助者/介護福祉士
医療や福祉系の仕事は需要が高く、働く場所も豊富です。
医療事務作業補助者
医療事務作業補助者は、医師の事務作業をサポートする仕事です。仕事の内容は診断書や処方箋の作成、診察や健診の予約事務、カルテの入力、各種データ整理と多岐にわたります。
医師事務作業補助者になるために必要な特別な資格はありませんが、「医師事務作業補助者技能認定試験」を取得すると、より転職に有利にはたらくでしょう。
受験資格はとくになく、未経験でも合格が目指せますが、書類作成のためのOAスキルや医学、薬学に関する知識が必要です。
介護福祉士
利用者の心身のケアだけでなく、介護職員の指導教育なども行う仕事です。更新の必要がなく、一度取得すればエリア関係なく働けます。
介護福祉士の資格を取得するには、次の3つの方法があります。
1.指定の養成施設で学ぶ
2.福祉系の高校で一定の科目や単位を取得する
3.介護施設などで3年以上の実務経験を経て、実務者研修を修了する
未経験から目指すのであれば、3番目に記載した介護施設などの現場で働き、基礎的なスキルを学びながら資格取得を目指すケースが一般的です。
【士業系】弁護士/税理士/行政書士/司法書士
士業は、専門性の高い資格を必要とする仕事です。難易度が高い反面、頑張って資格を取れば高収入が目指せる、やりがいのある仕事だといえるでしょう。
弁護士
高度な法律的な知識をもつ専門職です。弁護士になるには、まず司法試験に合格する必要があります。
司法試験の受験資格は、法科大学院を終了しているか、法科大学院予備試験に合格していることが条件です。司法試験は非常に難易度が高い国家試験で、合格後は1年間の司法修習を受け、司法修習生考試に合格しなければ弁護士登録はできません。
税理士
個人や企業の税金の申告を手助けする仕事です。資格を取るには幅広い税務の知識に習熟し、会計帳簿の記帳や決算書の作成などにも精通する必要があります。
税理士試験は、学識、資格、職歴の3つの分野に分かれて受験資格が定められている国家試験です。次のどれかひとつの要件に該当すれば、受験できます。
<学識>
・大学または短大を卒業し、法律学か経済学を1科目以上履修している
・大学3年以上で、法律学か経済学を1科目以上含む合計62以上の単位を取得している
・一定の専修学校を卒業し、法律学か経済学を1科目以上履修している
・司法試験に合格している
・平成18年以降に公認会計士試験の短答式試験に合格している
<資格>
・日商簿記検定1級に合格している
・昭和58年以降に全経簿記検定上級に合格している
<職歴>
・法人や個人の依頼に基づく会計事務に2年以上の従事経験がある
・金融機関における資金の貸付や運用に関する事務に2年以上の従事経験がある
・税理士、弁護士、公認会計士の業務の補助事務に2年以上の従事経験がある
行政書士
書類作成のプロで、行政官庁へ提出する書面の作成や提出を代行する仕事です。行政書士試験には受験資格がなく、合格すれば実務経験を問わず仕事をはじめられるため、若い20代にもおすすめの資格です。
ただし、各種法令の知識が必要で難易度が高く、予備校で学んで受験するのが一般的です。
司法書士
裁判所をはじめとする法務機関に提出する書類を作成、提出の代行をする仕事です。資格取得の難易度は高いものの受験資格の規定がなく、誰でも試験を受けられます。
とはいえ、司法書士は試験合格後に研修を受けないと、業務を開始できません。行政書士同様に、予備校の利用が資格取得の早道です。
【建築系】CADオペレーター/建築士/電気工事士/施工管理
衣・食・住のひとつを担う建築関連の仕事は、常に需要があります。専門的な知識をもつ技術者が業務に欠かせないため、手に職をつければ食いっぱぐれの心配がありません。未経験の若い20代におすすめです。
CADオペレーター
CAD(Computer Aided Design)ソフトを使い、設計やデザインを行う技術職です。今後は、さらに複雑なデータを組み合わせたBIM(Building Information Modeling)への移行が予想されていて、CADを使うスキルが身につくと付加価値が高まります。
CADオペレーターは資格が必須の仕事というわけではありませんが、技術を証明し就職・転職を有利に進めるためには欠かせません。
CADオペレーターの代表的な資格には「CAD利用技術者試験」が挙げられます。
試験は3次元CAD利用技術者試験と2次元CAD利用技術者試験のふたつに分かれており、基礎と2級であれば受験資格は特に必要ありません。
建築士
建物の設計や工事監理を行うプロフェッショナルです。資格は大きく3つに分かれており、それぞれで業務範囲や試験の受験資格が異なります。
一級建築士
住宅からビルや大規模な公共施設まで設計できる、最も難易度の高い資格です。
<受験資格>
1.二級建築士資格を取得してから4年以上実務経験がある
2.建築関連の4年生大学を卒業してから2年の実務経験がある
二級建築士
個人の住宅の設計が可能となる資格です。
<受験資格>
1.現場で7年以上の実務経験がある
2.高卒資格があり、3年以上の実務経験がある
3.建築関連の4年生大学を卒業している。
木造建築士
木造住宅のみの設計ができる資格です。
<受験資格>
・7年以上の実務経験がある
・建築関連の4年生大学を卒業している
電気工事士
建物の電気設備の工事に必要な国家資格で、規模によって第一種、第二種の違いがあります。試験は筆記と技能に分かれており、受験資格に制限はありません。
電気工事士には定年がなく、家庭での電化設備需要が高まっているため、将来性があります。
施工管理技士
建設現場で全体の施工を監督し、予算や安全なども管理する仕事です。現場の司令塔となる責任が重い仕事ですが、業界ニーズが高いため給与待遇が良く、大きなやりがいがあります。
施工管理として働く上で、必須資格はありません。
ただし、工事現場に1人は有資格の施工管理者が必要なため、施工管理を目指すなら「施工管理技士」の資格を取得することをおすすめします。1級と2級があり、それぞれ受験資格や必要な実務経験年数は異なります。
例えば、高校卒業後で施工管理技士の資格を受ける場合は以下のようになります。
2級
指定学科卒業:卒業後3年以上の実務経験
指定学科以外を卒業:卒業後4年6ヶ月以上の実務経験
1級
指定学科卒業:卒業後10年以上、もしくは2級合格後5年以上の実務経験
指定学科以外を卒業:卒業後11年6ヶ月以上の実務経験
20代・未経験なら「育成制度」も重視しよう
未経験から技術者として働くなら、派遣会社がおすすめです。
技術者の場合は正社員派遣がメインのため、未経験でも大手会社に就ける可能性が高いほか、教育制度が整っていることが多いです。サポートが整った派遣会社で資格や実力を身につけて、将来のキャリアや選べる仕事の幅を広げましょう。
施工管理派遣に興味がある方は、共同エンジニアリングをご検討ください。
施工管理技士の資格取得のサポートも行っていて、未経験の20代でも大きな案件の現場に携わることができ、無理なくスキルアップが目指せます。
キャリア相談の受付やWEB面接も行っているため、どうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ
20代は若く、学んだことがスムーズに身につく年代です。早いうちに手に職をつけておけば、就職や転職の選択肢が広がるでしょう。
未経験の転職活動が厳しくても、技術系の派遣であれば、仕事に就きやすいのでおすすめです。教育制度が充実した派遣会社を選んで、手に職をつけることからはじめましょう。