30代から目指せる職業8選|未経験でも手に職をつけやすい仕事は?

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30代の転職は即戦力が求められる傾向にあるため、スキルに自信がない場合は、求人を厳選する必要があります。無資格、未経験からはじめられる仕事に就いて、キャリアアップを目指しましょう。 今回は、30代から目指せる職業8種をご紹介します。あわせて転職を成功させるポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

手に職がつく30代から目指せる職業8選

一般的に、30代の転職市場では、スキルや資格、経験が重要視される傾向にあります。未経験・無資格から異業種への転職は厳しい面があるものの、仕事を選べばチャンスがあります。

ここでは、未経験かつ無資格でも30代から目指せる職業を紹介します。

営業

商材を売り込む営業職は、学歴や経歴よりもコミュニケーション能力が採用時に重視されます。どの業種にも共通する業務で需要が高いことから、未経験の30代でも十分転職が可能です。

特に、保険会社や不動産会社の営業職は就業しやすい傾向にあります。ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引主任者といった資格を取得しておけば、より転職しやすく、さらなるキャリア形成にも役立ちます。

医療事務

医療事務は、身近な病院やクリニックで、患者さんの受付、会計処理、レセプト業務を行う仕事です。経験や資格以上にソフトで丁寧な対応が求められる仕事なので、特に30代女性の転職に向いています。

医療機関は全国にあるため求人需要が多く、さらに景気に左右されにくいことから安定した仕事といえるでしょう。

医療事務検定試験は誰でも受験できるので、あらかじめ資格を取得しておくと、転職時のアピール材料として活用できます。

ホテルスタッフ

フロント業務をはじめとするホテルの仕事は、比較的未経験者の募集が多い職場です。サービス業のなかでも一流の対応が求められるため、社会人経験が豊富な30代にこそチャンスがあるといえます。

ホテルスタッフはシフト制で土日に休みを取りにくい一面があるものの、マニュアルや研修制度が整っています。覚えやすくやりがいがある仕事なので、意欲のある30代の転職にぴったりです。

自動車整備士

自動車整備士の仕事は、車の故障や不具合の確認をし、必要に応じて分解、組み立てを行います。国家資格が必要な専門性の高い技術職ではあるものの、自動車整備士も無資格、未経験でスタートできます。

自動車整備の工程には無資格でもできる業務があり、未経験の求人が豊富です。働きながら専門的な技術を身につけられるのでやりがいがあり、資格を取得すれば長く安定して働けるでしょう。

自動車整備士になるには自動車整備士技能検定の国家資格が必要で、1級、2級、3級の種別があります。専門学校に行かなくても実務経験があれば受験資格を得られるので、30代からでも上位資格を取得して、スキルアップが目指せます。

介護福祉士

老人ホームをはじめとする介護施設で、利用者の食事や入浴などの介助を行うのが介護福祉士です。ある程度のコミュニケーション能力があれば未経験、無資格でもスタートできる仕事なので、スキルに自信がない30代でも転職しやすい傾向があります。

介護福祉士が活躍する現場は全国に多数あり、高齢化が進む日本では常に人手が不足しています。景気に左右されず求人需要が高い仕事なので、長期的に継続して働きたい、安定した職業に就きたい30代にうってつけです。

介護福祉士は国家資格であり、受験には実務経験が必要なものの、養成施設を卒業することでも資格取得が可能です。資格を取得すれば転職しやすいだけでなく、上位資格へのチャレンジ、給料アップも目指せます。

施工管理

施工管理は、建設現場において作業工程や建築資材の管理、現場で働く職人の指導監督も担当する仕事です。専門知識以上に高いコミュニケーション能力が重視されるので、社会人経験が豊富な30代はなおさら、挑戦しやすい職種であるといえます。

建設現場の仕事は途切れることがなく、雇用が安定しています。なかでも施工管理は慢性的に人手不足で未経験の求人も多いため、安定して働きたい30代にもおすすめです。

入社後の研修やOJTで経験を積み、実務スキルを高めて施工管理技士の資格を取得すれば、年収アップやさらなるキャリア形成を実現できます。未経験、無資格で転職を検討しているなら、選択肢に入れてみてください。

共同エンジニアリングでは丁寧なフォローで、未経験者の活躍をサポートしています。現場のプロによる講習も開催しているので、スキル不足や未経験で不安な方も、どうぞ安心してご応募ください。

共同エンジニアリングは7年間で5000人以上の未経験者の転職を支援し、現場へ送り出してきた実績があります。資格取得のサポート制度も充実しているので、施工管理の仕事に興味がある方、転職を考えている30代の方は、建設エンジニア 0からの育成プログラムからはじめるのをおすすめします。

タクシードライバー

タクシードライバーの平均年齢は55歳を超えており、30代以降でも十分に活躍できるといえます(※)。人手不足が深刻化している業界でもあり、未経験でも積極的に募集しています。

近年はアプリの普及にともない、営業スキルがなくても顧客を獲得しやすくなっています。

また、令和4年5月の道路交通法改正により、受験資格特例講習を受ければ「19歳以上かつ運転経験1年以上」で、第二種免許の資格を受けられるようになりました。

時間の融通が利きやすく、自分のペースで働けるのが魅力です。育児・介護と両立して働いているタクシードライバーも少なくありません。

※出典:「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(厚生労働省)

エステティシャン

エステティシャンは特別な必須資格は定められておらず、未経験からでも始められます。女性が多い業界のため、産休・育休制度や復職制度などを取り入れている店舗も多いことが特徴です。

30代で未経験OKの求人もあり、サロン研修で技術を習得できます。特に脱毛サロン、痩身サロンは未経験でも転職しやすくなっています。スキルを身につければ、独立・開業も検討できるでしょう。

30代で未経験の転職はリスクが高いといわれる理由

一般的に、30歳を過ぎると転職難易度が上がるといわれています。特に未経験の転職では前職で培った知識やスキルを活かすことが難しい場合も多く、より難易度は高まるでしょう。

ここでは、30代で未経験の転職はリスクが高いとされる理由を具体的に解説します。

即戦力を求めている企業が多い

30代の転職活動では、基本的に即戦力が求められます。前職で培った経験や知識、スキルはもちろん、マネジメント能力も問われます。

20代の転職はポテンシャルを採用基準とする企業も多く、スキルや知識に自信がなくても転職できる可能性があります。。

一方、30代では「これまでの経験と任せたい業務がマッチしているか」が重要視される可能性が高くなります。希望の職種やポジションで活かせるスキルや知識をもっていないと判断された場合には、不採用となってしまうことが多いです。

前職よりも給与・待遇が下がる可能性がある

社会人としての経験が豊富な30代でも、職場では未経験者としてスタートします。これまで歩んできたキャリアに関係なく、未経験での転職だと給与・待遇が下がる可能性があります。

給与水準の高い業界や職場へ転職する場合は例外ですが、年収ダウンは前提として考えておく必要があるでしょう。給与が下がることにより、これまでの生活水準を保てなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

また、30代で未経験の仕事に就く場合、契約社員からのスタートになることもあります。契約社員はボーナスの支給がない場合が多く、福利厚生も限定されることが多いため、事前に確認しておくことがおすすめです。

手に職をつけたい30代が未経験の転職を成功させるポイント

30代で未経験の転職をするのはリスクが高いものの、年齢を重ねるほど未経験の転職難易度が高くなります。未経験職種に挑戦したいと考えているのであれば、今から転職の準備を始めましょう。

ここでは、手に職をつけたい30代が未経験の転職を成功させるポイントをご紹介します。

これまでの経験を生かせる仕事を選ぶ

30代からの転職では、これまで培ってきた社会人経験やスキルが武器になります。自己分析で自分の強みを把握し、これまでのキャリアを活かせる仕事を選ぶことも大切です。

目に見える資格だけでなく、コミュニケーション能力やプレゼン力、交渉力、ヒアリング力といった、いままで培ってきたヒューマンスキルに注目しましょう。スキルを裏付けするエピソードや実績をアピールして、転職市場で自分の価値を高めてください。

異職種への転職でも、以下のような考え方で間口が広がります。

・一般事務なのでPCスキルがある→ITエンジニアなど、PCスキルが活かせる職種を目指す

・営業職なのでコミュニケーション能力がある→施工管理など、人と関わる機会が多い職種を目指す

本当に興味がある企業のみに絞る

効率良く質の高い転職活動をするためには、求人を厳選することも大切です。応募する段階で、本当に興味がある企業のみに絞り込みましょう。特に、在職中に転職活動を進める場合は、応募企業が多いと、書類の作成や面接の日程をこなすだけで精一杯になります。

優先度を決めるためにも、自分なりの転職軸を設定しておきましょう。求人を探すうえで、待遇面や仕事内容、事業分野、将来性など何を重視するのかを明確にします。

また、地方だとなかなか転職先が見つからないことも多いものです。30代で未経験の転職をするなら、主要都市に拠点を置く企業など、視野を広げてみるのもおすすめです。

求人媒体以外のチャネルから応募する

転職サイトやエージェントは20代後半から30代中盤くらいを対象としているので、求人媒体以外の応募も検討してください。知人の紹介やSNS、リファラルを活用するのも効果的です。

施工管理をはじめとするエンジニア系への転職なら、派遣を選ぶのもおすすめの方法です。直接応募であれば、派遣会社を選ぶほうが間口は広いので、転職の成功率が高まります。

派遣社員として働く道も視野に入れる

30代以降は育児・介護など、プライベートの比重が増えやすい時期です。正社員の安定性は魅力ですが、企業によっては自由な時間が作りにくいというデメリットもあります。

ワークライフバランスを考えるなら、派遣社員という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。派遣の場合、勤務時間・勤務地など希望の勤務条件を選べることが多いです。短期間で勤務先が変わりやすいため、色んな環境で経験を積んでスキルアップしたい方や、アルバイトやパートよりも一歩踏み込んで仕事に関わりたいと感じている方にもおすすめです。

まとめ

「もう若くないから…」「スキルに自信がないから…」と、転職を迷う30代は多いのではないでしょうか。年齢が上がると不安は大きくなるものの、30代はまだまだ若く、転職に成功するチャンスは十分にあります。

将来に不安を抱えているなら、未経験、無資格でも働ける仕事を選んで、前向きにチャレンジしましょう。