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施工管理の志望動機でアピールすべき4つのこと
志望動機とは、応募する企業で働きたいという意欲を示すものです。企業が求める人材は職種によって異なるため、まずは施工管理の志望動機におけるアピールポイントを押さえておきましょう。
コミュニケーション能力・協調性
施工管理は建築現場で作業員を監督し、工事全体を管理する仕事です。多くの人と関わるため、コミュニケーション能力があることを志望動機でしっかりアピールする必要があります。
多くの人と円滑なコミュニケーションをとるためには、協調性も欠かせません。学生時代の部活動やアルバイトをはじめチームで活動した経験があれば、志望動機に盛り込みましょう。
調整力・臨機応変さ
施工管理の現場で全体の動きを把握しながらスケジュール通りにプロジェクトを進めていくには、調整力が必要です。志望動機のなかでも調整力をアピールしましょう。
建築現場の作業は天候などにも左右されやすく、状況に応じた判断を求められることが多いものです。不測の事態が起きたときには、臨機応変な対応も求められます。これまでに、プロジェクトリーダーを務めた経験があれば、積極的に志望動機へ記載しましょう。
勉強意欲
ある程度、大きな規模のプロジェクトを受注するには、現場に資格者が必要です。企業は資格者を求めているため、勉強意欲は志望動機でアピールできる部分です。
施工管理は未経験、無資格でも就業できるとはいえ、学ぶ姿勢は大切です。勉強や資格取得を目指す姿勢をアピールできれば、将来的な活躍が期待できる人物として良い印象を与えられます。
体力・精神面のタフさ
施工管理は現場で指揮する業務が多いため、基本的な体力が備わっていることもアピールポイントのひとつです。疲れたときでも粘り強く仕事に取り組める、精神的なタフさも、求められやすい傾向にあります。
運動系のクラブ活動や力仕事などの経験があれば、志望動機に盛り込みましょう。
【例文】施工管理の志望動機の書き方
具体的な例文とともに、志望動機の書き方を紹介します。施工管理を目指す理由は、一人ひとり異なります。例文を参考に、自分自身の理由を落とし込んでみましょう。
【例文1】スキル・能力をアピールする
未経験者の場合は、施工管理の現場で必要とされるスキルや能力をアピールする必要があります。学生時代の経験を具体的なエピソードとして盛り込むことがポイントです。
【例文】
私が貴社を志望した理由は、貴社が大きなプロジェクトを手掛けており、チームが一丸となって建物を造り上げる技術力の高さに魅力を感じたからです。
私は中学生時代から野球に打ち込み、大学では主将としてチームをまとめあげてきた実績があります。私はその経験を通してコミュニケーションスキルを磨き、チームが一丸となって目標を達成する充実感を知りました。
私のこういった能力は、多くの方と関わり、調整しながら工事を進めていく施工管理の仕事に活かせると考えています。そこで、未経験からの人材育成に積極的に力を入れている貴社を志望した次第です。
【例文2】やる気と向上心を伝える
やる気や向上心を志望動機に盛り込むときは、「なぜ施工管理の仕事に興味を持ったのか」や「なぜその企業を選んだのか」の2点を中心に記載することが大切です。理由だけでなく、入社してどんな業務に携わりたいかも明確にしておくと、良い印象をもってもらいやすくなります。
【例文】
私が貴社を志望した理由は、人々の生活に欠かせないインフラ整備を行っている仕事に魅力を感じたからです。
私は叔父が住居専門の建築士として働いており、小さな頃から憧れて建築学科に入学しました。ですが、建築学を深く学ぶにつれて、私はさまざまな人々が協力し合い、インフラを整える仕事に興味を抱くようになりました。インフラが都市を支え、多くの人を笑顔にすることに魅力を感じたのです。
私はいつか、自分もそういった仕事に携わりたいと思い、勉強を続けてきました。今後は現場でさらに多くの学び技術を磨き、施工管理技士の資格取得を目指すとともに、貴社に貢献したいと考えています。
【例文3】経験・実績を伝える
施工管理の経験者であれば、経験や実績を志望動機に盛り込んで、即戦力になれることをアピールしましょう。携わってきた現場や業務内容、資格などは具体的に記載することが大切です。
【例文】
私が貴社を志望した理由は、貴社がビル建築から都市インフラまで幅広いプロジェクトを受注し、グローバルに活躍しているからです。
私はこれまで、住宅や学校など比較的小規模な現場で施工管理業務に従事してきました。私はこの経験を通して現場の厳しさを知るとともに、モノ作りの楽しさや人とコミュニケーションを取る重要性を学びました。そして、自分の能力を伸ばすために、より大きな現場でも施工管理の職に就きたいと希望するようになりました。
私は前職で2級施工管理技士の資格を取得しており、さらなるステップアップを目指して電気や土木関連の資格も勉強中です。今後は経験や資格を活かして、貴社で活躍できる人物を目指します。
施工管理の志望動機を作成するときの注意点・ポイント
志望動機を作成するときは、以下の注意点やポイントを押さえておきましょう。結論を最初に記載して、わかりやすい文章にすると人物像が伝わりやすくなります。
企業研究をしっかりと行う
志望動機を書くときは企業研究を行い、仕事内容、規模、特徴などをしっかりつかんでおく必要があります。同じ業種でも、経営理念や技術力は企業によってさまざまです。応募する企業の特色を理解し、自分の魅力を求める人物像に落とし込んでアピールしましょう。
自己分析を徹底する
志望動機を書く前に自己分析を徹底するのも重要です。自身の性格や経験を振り返り、アピールポイントとなる要素を整理しましょう。
企業が求める人物像に、自分の適正や強みがマッチするかを明確にする必要があります。自己分析は入社後のミスマッチを防ぐ意味でも大切です。
将来のビジョンを盛り込む
自分の魅力だけでなく、将来のビジョンを志望動機に盛り込むと、今後活躍が期待できる人物としてアピールできます。理想を語るのではなく、しっかり企業研究をしたうえで、その企業で実現できるビジョンを具体的に記載しましょう。
たとえば、どのような物件の施工に携わりたいかといったことを記載することが挙げられます。木造住宅、マンションなど物件によって施工方法や材料が異なるためです。
とくに即戦力として求められる経験者は、携わりたい事業やプロジェクト、自分が活躍したい理想像などをわかりやすく伝えることが大切です。
福利厚生ばかりに触れるのは避ける
企業のアピールポイントにもよりますが、福利厚生に魅力を感じた理由であっても、志望動機で福利厚生ばかりを言及するのはおすすめしません。企業に「給料や待遇だけにしか魅力を感じていないなら、仕事には熱心に取り組めないだろう」と誤解される場合があるからです。
福利厚生は重要でも、志望動機の内容はあくまでも自己PRに重きを置きましょう。
まとめ
施工管理を含む建築関連の仕事は、有効求人倍率が増加している有望な職種です。その一方で、企業への応募者も増えていて志望動機には差別化が求められます。自分の志望動機を上手に伝えて、就職や転職を有利に進めましょう。
志望動機の書き方は、コツさえつかめばそれほど難しくはありません。企業が求める人物像に当てはめて、自分の魅力をアピールしましょう。