AIに取られる可能性のある仕事の特徴
AIは、多くのデータを学習することによって瞬時に処理を行います。単純作業の繰り返しや、条件分岐によるパターン的な回答はAIの得意とするところであり、AIによって自動化・機械化するメリットは大きいです。
実際に「自動オペレーター」「無人レジ」「運転手なしの電車・自動車」など、すでにAI(コンピュータ)に代替されている仕事も出てきています。今後、AIに取って代わられ、なくなるといわれている主な職種は下記の通りです。
【AIによってなくなる可能性の高い職種】
・一般事務職
・ライター
・通関士
・会計監査
・銀行員
・運転手
・スーパー
・コンビニ、ファストフードチェーンの店員
・警備員
・ホテル客室係やフロント
・コールセンター業務 ・配達員 など
AIに取られない仕事の特徴
AIは万能と考えられがちですが、AIに不可能な仕事や、人間のように行えない仕事も多くあります。
AIに取られないと考えられる仕事に共通しているのは、人が考える力を活かして成り立っていることです。AIに取られない仕事の特徴を具体的に紹介します。
クリエイティビティが求められる仕事
アート作品や音楽・スポーツなど、人を感動させたり感情を揺さぶったりする創造的な仕事は、AIでの代替は困難です。AIが作るものは学習がベースであり、ゼロからものを作れません。
ゼロから1にするようなクリエイティブな仕事には、個人の創造性・感性が必要な場面や、直感・感覚に基づいた複雑な意思決定をする場面が多くあるため、AIでは難しいとされています。
コミュニケーションを必要とする仕事
コミュニケーションは、人間の複雑な感情を前提としているため、AIには行えません。
AIは用意された答えを返すことは可能ですが、顧客の感情を理解・共感することが求められる仕事や、一人ひとりの好みや要望に応じたサービスを提供したりする仕事には不向きです。
ホスピタリティが求められる仕事や、人を教え育てる仕事などは、AIに代替される可能性は低いでしょう。
マネジメント能力が求められる仕事
経営者や役員、プロジェクトマネジャーなど、マネジメント能力が求められる仕事もAIには困難です。人間には感情があるため、人をまとめることはAIには難しいです。
仕事においては、チームメンバーや取引先と良好な人間関係を構築し維持することは不可欠ですが、AIには人の感情を汲み取る力や気配りをする力、人望がありません。そのため、リーダーシップを発揮するような仕事は、難しいでしょう。
マニュアル化できない仕事
AIが得意とするのは定型作業であり、臨機応変な対応は苦手としています。マニュアルにはない突発的な事例や予想外の事象が発生する仕事は不得意です。
人間の感情を理解する必要がある仕事や、応用が必要な仕事は、AIにとられる可能性が低いでしょう。
AIを開発・活用する仕事
AIを開発・活用する仕事も、AIに代替されにくいといえます。AIは人間が指示をして使うツールであり、AIにAIを開発させることは現時点では難しいからです。
つまり、AIを開発する・使用する側に回れば、仕事が奪われる可能性は低いでしょう。
【2030年】AIに取られない職種例
どのような職種でも定型作業をともなうため、仕事の一部はAIによって置き換わる可能性があります。
そこで、人間にしかできない作業領域が多い職種をAIに取られない職種として、2030年時点でどのような職種がAIに取られないと想定できるのか、具体的に紹介します。
ITエンジニア
ゼロから新しいサービスやツールを作り出すITエンジニアや、中でもAI利用をサポートするAIエンジニアは、今後もなくならない職種です。
例えば、AIを活用した自動化ロボットのメンテナンスや機能のアップグレードには、これらのエンジニアの手が必要になるため、AIの台頭により需要が高まっていくと考えられるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、大量のビッグデータを分析してビジネスに活用する職種です。
AIではパターンを見つけることはできますが、どのようなデータを集めて活用していくかにおいては、まだ人間の定性的な判断が必要になります。ITエンジニアと同様、AIの活用が進むにつれ需要が高まっていくでしょう。
介護士
介護士は、高齢者や障がい者とコミュニケーションを取りつつ、心のケアも含めてサポートしていく必要があります。事務的な業務はAIが行ったとしても、密に接する業務については人間の力が必要です。AIの利用が進んでも、完全に代替されることはないでしょう。
医師・看護師
医師や看護師は、患者の症状や怪我の具合に合わせて対応を考え、適切な処置を行わなければなりません。AIを補助的に利用することはできても、人間の知見と技術が求められるため、AIへの代替は近いうちは難しいはずです。
心理カウンセラー
心理カウンセラーには、人間関係や仕事の悩みなどを聞き、人の心に寄り添うことが求められます。カウンセリングでは「受容」「傾聴」「共感」が重要ですが、AIは共感することができません。一部の業務ではAIが導入されているものの、最終的には人間によるサポートが必要です。
コンサルタント
経営課題の解決をサポートするコンサルタントも、AI化は困難です。
経営では変数が多く、AIでは対応が難しい定性的な課題も多くあります。経営状況を把握し、会社のブランディングやニーズに合う解決策を提示するには、人間の知見と経験が重要です。
また、クライアントからの信頼を得るためには高度なコミュニケーション能力が必要になるほか、細かなケアや複雑な判断には人間の高度な思考力が求められます。分析のためのツールとしてAIを活用する必要はあるものの、コンサルタントの職種がAIに取られることはないでしょう。
施工管理者
現場で作業をする建設作業員は、AIには難しい業務です。なかでも、工事を予定通りに進めるためのマネジメントに携わる施工管理者は、AIへの代替は難しいでしょう。
建設業では重機の操作や工程管理などにAIが活用されているものの、作業員への指示や説明など、人間の力が必要な場面が多くあります。また、毎回作業内容が異なり、状況に応じた判断が求められることも多いです。
施工管理者は、未経験から始めて現場で経験を積む方も多い職種です。AIに取られない仕事をしたい方は、施工管理の仕事を検討してみてはいかがでしょうか。
下記では、施工管理の仕事について詳しく紹介しています。興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
AIに仕事を奪われないために必要なアクション
AIが進化した将来でも安心した働き方ができるようにするために、実践できるアクションを紹介します。
AI時代に代替されない仕事に転職する
今の仕事がAIによってなくなる可能性がある仕事なら、AIに取られない職種に転職するのもひとつの手段です。上記で紹介した職種をはじめ、AIでは難しい仕事も多くあるので、具体的に検討してみると良いでしょう。
AIに負けないスキルを身につける
人間のもつ高いコミュニケーションスキルや社会的スキル、クリエイティブな発想力は、AIに負けないスキルです。AIの利用が進んでも自分の価値を高められます。
深く思考する習慣や多角的な捉え方を身につけるなど、今から対策しておくことをおすすめします。
最新のトレンド・情報をキャッチする
AIの進化によって求められるスキルが変わってくるため、世の中の動向に気を配っておくことも大切です。常に最新情報をキャッチしておきましょう。仕事がAIに代替されてしまいそうな場合にもすぐに行動が取れますし、最新のAI活用方法についての知識も得られます。
まとめ
AIにより近い将来多くの職種がなくなると予測されるなか、安定して働くにはAIに代替されにくい仕事やスキルを把握しておく必要があります。現在就いているのが今後AIに代替される可能性が高い職種なら、今のうちから転職を含めて対策を考えましょう。AIの進化に対して、人間にしかできないスキルを身につけることが重要です。
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