施工管理のキャリアプラン!役立つ資格やキャリアアップのポイントとは

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施工管理は、建設現場の安全や工程を管理し、工事の品質を管理する重要な仕事です。建設工事の需要は今後もなくならず、施工管理は専門的な知識を要することから、将来性の高い職業といえます。 そんな施工管理でキャリアを積み重ねていくには、「施工管理技士」の資格取得が欠かせません。この記事では施工管理技士の資格の取り方や、取得後のキャリアプランについて紹介します。

【基本】施工管理のキャリアプラン

建設業界のスキルアップやキャリアアップには、資格が大きく関係してきます。未経験から施工管理技士としてのキャリアを積むなら、まず「施工管理技士」の資格の取得を目指しましょう。

国家資格である施工管理技士は、一定の技術や知識を持っていることの証明になるため、担当する業務が増えたり、収入アップが期待できたりします。

未経験から施工管理職でキャリアを積むためには、「2級施工管理技士」、「1級施工管理技士」と順に資格を取得していく必要があります。詳しく見ていきましょう。

ステップ1:未経験~2級施工管理技士資格を取得

2級施工管理技士の資格には、土木・建築・建設機械・電気・管・造園の6種類があり、それぞれの学科試験と実地試験に通過することで取得できます。学科試験は17歳以上なら誰でも受けられますが、実地試験は指定された期間の実務経験が必要です。

2級施工管理技士の資格を取得すれば、現場を率いる「主任技術者」として働くことができます。

ステップ2:2級施工管理技士~1級施工管理技士資格を取得

1級施工管理技士は、2級よりも専門的な知識や技術が必要とされる資格です。そのため2級よりも受験資格が厳しく、学科試験・実地試験ともに実務経験が必要になります。問われる内容もより専門性が高く、合格率は下がります。

1級施工管理技士の資格保持者は、大規模な建設現場を指揮・管理することができる「監理技術者」になることができます。また、現場の診断・指導を行える「労働安全コンサルタント」の受験資格を得られるため、さらなるキャリアアップにつながる利点もあります。

1級施工管理技士となるまでの最短ルートは?

1級施工管理技士になってキャリアを築くには、まず受験資格を満たすところから始めましょう。受験資格には指定された実務経験を積むのが条件ですが、学歴や実務経験、過去に取得した資格によって必要な実務期間が変わります。

これから施工管理技士としてキャリアアップを目指す方は、自分がどのようなキャリアを積めばよいか知っておきましょう。では学歴や経験ごとに、必要な条件を解説していきます。

【最短で30歳手前】高校卒業後に資格を取得する場合

資格

卒業高校

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

4年半

指定学科

3年半

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

普通科の高校を卒業した場合、必要な実務経験は4年半です。専門学校や専門学科を出ている場合は、求められる実務経験が3年半に短縮されます。卒業から施工管理職に就いたとすると、最短で22~23歳で2級施工管理技士の資格を取得できる計算です。

その後に1級施工管理技士の受験資格を得るには、さらに5年の実務経験が必要です。1級施工管理技士の試験の難易度は高いため複数回試験を受けると考えると、資格を取得できるのは30歳前後になると推測されます。

【最短で30歳前後】大学卒業後に資格を取得する場合

資格

卒業大学

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

1年6ヶ月

指定学科

1年

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

2級施工管理技士の受験資格には、最終学歴が大学卒業の場合は1年半、専門学科を出た場合は1年の実務経験が必要とあります。そのため最短で24~25歳に2級施工管理技士の資格を取得することになるでしょう。

また1級管理技士の受験には、追加で1年半~2年、うち1年以上の指導監督の経験が必要です。試験の難しさから、こちらも30歳前後に取得するのが現実的なプランでしょう。

【最短で約7年後】転職後に資格を取得する場合

【高校】

資格

卒業高校

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

4年半

指定学科

3年半

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

 

【大学】

資格

卒業大学

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

1年6ヶ月

指定学科

1年

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

最終学歴が指定学科以外の高校卒業の場合、転職から最短で4年半後に2級施工管理技士の取得が可能です。その後5年の実務経験を経て1級施工管理技士を取得できるため、約10年かかる計算になります。

また専門学科以外の大卒の場合は、転職から最短1年半後に2級、さらに5年間の実務経験ののちに1級を取得できます。転職から取得までは、最短7年ほどです。

【最短で約7年後】未経験から資格を取得する場合

【高校】

資格

卒業高校

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

4年半

指定学科

3年半

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

 

【大学】

資格

卒業大学

受験資格(実務経験年数)

2級施工管理技士

指定学科以外

1年6ヶ月

指定学科

1年

1級施工管理技士

指定学科以外

合格後5年以上

指定学科

合格後5年以上

未経験から施工管理技士としてキャリアを積む場合は、派遣会社に就職するのがおすすめです。

派遣社員は配属後から現場で経験を積み、資格取得支援も受けられるため、他の方法に比べて資格取得のハードルが低いといえるでしょう。

専門課程以外の高卒なら4年後に2級施工管理技士を取得、さらに5年後に1級施工管理技士を取得することができます。また大卒なら最短1年半で2級、5年で1級の受験資格を得られます。

未経験で建設業界に挑戦したいという方は、施工管理派遣会社「共同エンジニアリング」へご相談ください。資格取得のサポートや教育プログラムが整っているため、未経験からでもキャリアを積みやすい環境が整っています。

キャリア相談はこちら 

1級施工管理技士を取得したあとのキャリアプラン

1級施工管理技士はさまざまなキャリアにつながる、価値の高い資格です。取得した後は、どのようなキャリアを歩めるのでしょうか。

今の会社でキャリアアップする

1級施工管理技士の資格を取得すると、施工管理の分野の専門的な知識と技術がある貴重な人材として判断されます。大規模な案件など、大きな責任を任される機会も増えるでしょう。

更なるキャリアアップをねらうのであれば、1級施工管理技士が受験資格となる資格を取得することをおすすめします。

・監理技術者

・労働安全コンサルタント

・社会保険労務士 など

資格を取れば現場作業員に的確な指示が出しやすくなるなど、その知識やスキルを直接工事現場で活かすことができます。資格を幅広く取得してキャリアを積むことで、大幅な年収アップが期待できるでしょう。

スーパーゼネコン(有名なサブコン)に転職する

現在の企業より優れた条件を求めて、大企業への転職に挑戦する人もいます。

保有している資格次第ではスーパーゼネコンへの転職も狙えますし、転職に成功すれば資格手当を得たり、さらに高い給与を狙えたりすることもあります。

ただし、スーパーゼネコンはひとつの案件の規模が大きいため、中途採用の審査基準は高く設定されていることが多いです。相応の資格や知識、技術や能力をもっていない場合は、スーパーゼネコンへの転職は難しいでしょう。

経験を活かしてキャリアチェンジする

施工管理は、担当する業務の幅が広いことが特徴です。工程・品質・安全・原価のすべてを管理しながら的確な指示を出すなど、専門知識だけではなく、高いマネジメントスキルやコミュニケーション能力が求められます。もちろん、スペシャリストとしてのキャリアを歩むこともできますが、身に付くスキルが幅広いことからジェネラリストとしてキャリアを広げていく人もいます。

スキルを活かせば、他業種や多職種へのキャリアチェンジも狙えるでしょう。たとえば、ゼネコンの営業や内装工事、不動産仲介、設備管理、CADオペレーターなどです。

まとめ

施工管理職でキャリアを積むには、国家資格である「2級施工管理技士」および「1級施工管理技士」を取得するのが一般的です。

施工管理技士の資格取得には一定期間の実務経験が必要で、学歴や経験によって期間が変わります。そのため1級施工管理技士の資格取得時期は、おおよそ30歳前後になります。

施工管理職でキャリアを上げる方法は「会社で取れる資格を取る」「大手企業に転職する」「キャリアチェンジする」などがあります。

いずれにしても、資格がキャリアアップの軸になることを覚えておきましょう。