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施工管理の仕事で新人が放置される理由とは?
施工管理の仕事で放置されても、すぐに会社を責めるのではなく、「なぜ放置されているのか」理由を知ることが大切です。ここでは、新人が放置される理由として考えられるものを3つ紹介します。
スケジュールが忙しく教育する余裕がない
新人を教育するリソースがないと、新人を放置する可能性が高くなります。建設プロジェクトはタイトなスケジュールで進行するケースが多く、限られた時間と人材で仕事を進める必要があります。
とくに納期前の繁忙期は、教育担当者や上司が新人教育に割ける時間がないケースもあるでしょう。
また、建設業界は高い需要に対し人手不足の傾向があり、少ない人数で期間内に作業を終わらせるためには新人に教えて作業させるよりも、経験者や自分自身で作業を行ったほうが効率が良いと判断されがちです。
教育担当者の能力が不足している
教育担当者の能力が不足しており、新人が放置されている状況に気づいていない可能性もあります。またその状況に気づいていたとしても、どのように指導したらよいか、悩んでいる場合もあるでしょう。
とくに新人教育を初めて任された担当者の場合や、新人教育のプログラムが確立されていない会社では、こういった事態が起こりやすいといえます。
新人の積極性を見ている
新人の積極性を見るために、あえて新人を放置をしている可能性もあります。教育担当者が手取り足取り指導すると、新人の主体性が無くなってしまうリスクも少なくありません。
主体性や積極性が無くなれば、指示を待たないと動けない人材になってしまうでしょう。このように、なかには「仕事を直接見て学んでほしい」という教育担当者もいます。
放置されたままの状態で起こり得るリスク3つ
新人が放置されてしまっているのは会社側や教育担当者が原因の可能性もありますが、放置された状態をそのままにしては自分のためになりません。自己成長できず、貴重なキャリア形成の機会を失うでしょう。
ここでは、放置されたままの状態が続くとどうなるのか、起こり得る3つのリスクを紹介します。
期待されなくなる
新人を放置する理由が「新人の力量や積極性を見ている」といった場合、放置されたまま何もしないと意欲が低いと評価される可能性があります。期待されなくなれば、さらに放置状態が続いてしまうかもしれません。
また、期待されないことで上司との良好な人間関係も築きにくく、職場に居づらくなってしまうことも考えられます。人間関係がうまくいかないと仕事がつらいと感じてしまう可能性もあるため注意が必要です。
成長スピードが遅くなる
放置されたまま何もしなければ、技術や経験が得られません。上司としても、いつまでも新人の状態が続けば、施工管理として一つの現場を任せることが難しくなってしまいます。
仮に教育担当者が原因で新人が放置されてしまったとしても、自分から積極的に学ばなければ、市場価値の低い人材となってしまいます。転職活動を始めても、市場価値が低い人材は選考で不利になるでしょう。
モチベーションが低下する
放置状態が続けば、次第に仕事をする気力も失ってしまうでしょう。仕事への意欲が無くなると、仕事の質や生産性が低下するため、現場作業員からの信頼を失う恐れがあります。
また、モチベーションの低下は、集中力や注意力を欠如させ、事故や怪我につながるリスクも高まります。施工管理者は安全管理も重要な役割のひとつであるため、事故が起きれば新人とはいえど責任が問われるでしょう。
現場作業員や周辺住民の安全を守るためにも、高いモチベーションと一定の緊張感を持ち、事故や怪我の危険予知を行う必要があります。
施工管理の仕事で放置されてしまったときの3つの対処法
「放置されている」と感じた場合は、自分の時間を無駄にしないためにも即座に対応しましょう。ここでは、施工管理の仕事で放置されたときの対処法を3つ紹介します。
1.自ら積極的に仕事を覚える
放置されていても、「何をすればよいですか」と積極的に質問したり、「〇〇やります」と自主的に仕事を進めたりする姿勢が大事です。自己成長意欲や積極性を評価されれば、教育担当者も「きちんと新人を育てたい」という気持ちになるでしょう。
とくに新人を放置する理由が「新人の主体性を見るため」であった場合、積極的に仕事を覚える姿勢は高く評価されます。
仮に放置の原因が教育担当者の能力不足であったとしても、自ら積極的に仕事を覚えることで市場価値の高い人材に近づけるため、自分のキャリアのために仕事の時間を有効活用することもできるでしょう。
まずは先輩や上司とともに行動して、仕事の流れをよく観察してみてください。「放置されている」ということは、ある程度行動も自由であるといえます。現場で「誰が」「何をしているのか」を見て回るとよいでしょう。わからない部分を積極的に質問できるのも、新人の特権といえます。仕事を見て回るなかで少しでも疑問に思うことがあれば質問しましょう。
また、仕事の時間外に、インターネットや書籍などで施工管理の仕事を学ぶのも手です。今では施工管理が学べる書籍や学習サイトが多くあるため、誰でも独学することができます。
独学する際は、資格取得を目指すのもおすすめです。資格取得という目標があれば、モチベーション高く勉強できるでしょう。施工管理に役立つ資格は施工管理技士や建築士、電気工事士など、多岐に渡ります。自分が携わる分野に合わせて選択してみてください。
こうして自発的に仕事を覚えて高いスキルを習得すれば、市場価値の高い人材になり、転職でも有利になるでしょう。
2.教育担当者以外の上司や同僚に相談してみる
放置されたと感じた際に、教育担当者以外の上司に相談してみるのも手段のひとつです。相談することで、放置されている原因を突き止めてくれたり、教育担当者に掛け合ってくれたりします。もし、教育担当者の能力不足が原因であれば、担当を変えてもらえることもあるでしょう。
なかには部下に相談されたり頼られたりするのが好きな上司もいます。そういった面倒見の良い上司を探して相談してみるのがおすすめです。ただし、いきなり上司を頼るのではなく、まずは自分で状況を変えるために行動することが大切です。何もしないで相談すると、「行動力のない人」だと思われてしまいます。
「放置されている状況を変えるために行動したがダメだった」といった場合に、相談するとよいでしょう。
3.転職を検討する
自分から状況を変えようとしても効果がなかった場合、あるいはほかの上司に相談しても解決しなかった場合は、転職という手もあります。きちんと面倒を見てくれる職場へ転職すれば、自分の貴重な時間を無駄にせずに済みます。
とはいえ、早期離職して転職するのは簡単ではありません。選考では早期離職をした応募者に対し、「またすぐに仕事を辞めるのではないか」「人間性に問題があるのではないか」と懸念を抱く可能性があります。
そのような疑念を払拭するために、転職理由をきちんと説明できるようにすることと、説得力のある志望動機を作成することが重要です。
転職に自信のない方は、「共同エンジニアリング」へお問い合わせください。共同エンジニアリングは、建設業界に特化した人材派遣を行っています。
2022年時点で3,450名以上の技術社員を抱えており、20代の若手から60代以上のベテランまで幅広い年齢層の社員が所属しています。配属先も建築や土木、設備、電気、プラントなど様々な分野の工事現場へ派遣実績があります。
基礎的な導入研修から資格支援研修まで、教育や配属後のサポートも充実しています。未経験の方や準経験者の方でも、着実に施工管理者としてのスキルを身につけられるため、ぜひご相談ください。
まとめ
施工管理の仕事で新人が放置される原因は、「新人教育できるリソースがない」「教育担当者の能力不足」「新人の積極性を評価するため」の3つが考えられます。放置状況を打破するために、自主的に仕事を進めながら積極的に質問したり、頼れる上司に相談してみたりしてください。それでも放置が続く場合は、転職を検討するのもよいでしょう。
放置されていると感じたら早めに行動し、自身の貴重な時間を無駄にしないようにしましょう。