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施工管理の仕事は文系でも就業できる
施工管理は、文系でも就業できる仕事です。施工管理は建設関連の専門職のイメージがあるものの、学歴を条件としない求人が多く、文系、理系問わず採用のチャンスがあります。
比率的に理系学部卒業者のほうが多いのは確かですが、実際に施工管理の現場では、文系学部を卒業した方がたくさん働いています。
施工管理は現場で働きながら仕事を学べるため、文系でも、建設業未経験でも、ゼロからスタートできます。建設業界は長時間勤務が多く忙しい反面、年収が高い傾向があるので、安定した生活を求める人におすすめです。
資格を取得してスキルアップもできるため、施工管理は転職にも向いています。「文系だから」とあきらめずに、ぜひ施工管理の仕事を目指してください。
文系でも施工管理として活躍できる理由
施工管理で文系が活躍できる理由には、次の3つが挙げられます。
・未経験から比較的始めやすい職種
・需要があるのに人手不足が続いている
・文系ならではの強みを活かせる
それぞれを詳しく解説していきます。
未経験から比較的始めやすい職種
建設現場で働く施工管理は、仕事に就くために特別な資格や経験を必要としないため、未経験から始めやすいといえます。
実際に、建設業界では未経験者を積極的に採用していて、文系学部出身の新卒や未経験者の転職の道が開けています。
需要があるのに人手不足が続いている
施工管理を含む建設業界は、若手の人材不足が続いています。そこで、労働者不足の解消と技術継承のために人材確保を急務としており、未経験や無資格でも採用される可能性が高いのです。
また、建設業界は生活に必要な衣食住にかかわるため、新築も改築もニーズは途切れません。つまり、施工管理は将来性があり、社会的貢献度が大きくやりがいがある仕事にも関わらず、未経験でも就業しやすい状況となっているといえます。
文理を問わない仕事
施工管理は現場の職人さん、クライアント、地域住民などさまざまな人と交渉する機会があり、建築関連の専門知識以上にコミュニケーション能力が求められる仕事です。
とくに、接客業や営業経験があると有利です。 施工管理職は、現場の仕事だけでなく事務作業も担当します。工程表、原価管理表、作業手順書などを作成する事務処理に関しては、文系や理系での得意不得意が基本的にはありません。
また、工事を期間内に完了させるためのスケジュール管理や、現場をまとめるマネジメント能力も求められる仕事なので、文系でも管理系業務の経験者は重宝されます。
【文系】施工管理でキャリアアップする方法
施工管理の仕事は現場で学び、資格を取得することでキャリアアップにつながります。キャリアプランは、文系も理系も基本的には同じです。
施工管理でキャリアアップするために必要とされるのは、「施工管理技士」の資格です。建設業法に基づく国家資格で、7つの種別それぞれに一級と二級があります。
施工管理技士の資格試験には、学歴に関する受験制限がありません。実務経験のある17歳以上なら、理系学部や建設系の学部を卒業していない方でも無理なく資格が取れます。
キャリアアップのスタートには、登竜門である二級施工管理技士の取得を目指してください。二級を取得すると、現場で専任技術者、主任技術者として働けます。
施工管理技士の資格がなくても働けるものの、資格は知識や技術を有することの証明になります。資格を取得すれば職場での評価が上がり、クライアントや現場の職人さんからの信頼が得やすくなります。
また、工事の規模によっては資格者の配置が義務付けられているため、資格手当が付くなどの収入アップにもつながります。資格は将来的な転職にも役立つので、前向きに施工管理技士の取得を検討しましょう。
なお、資格を取得して主任技術者になる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
また、新たな資格として令和3年度より「施工管理技士補」が設けられました。この資格だけでは主任技術者にはなれないものの、責任者のアシスタントの役割が担える資格です。未経験から施工管理の仕事を目指すなら、検討してみてください。
文系・未経験で施工管理に転職を考えるときのポイント
施工管理職の採用では、建設関連の知識がある理系のほうが有利です。競争率が高いため、文系の場合は転職先選びから対策をする必要があります。
ここからは、未経験から施工管理の仕事に転職するポイントをみていきましょう。
会社をしっかり選ぶ
文系が施工管理の仕事に転職する際は、まず、未経験者を積極的に採用している会社を選ぶことが大切です。「建築学部卒」や「実務経験5年以上」などの条件がある企業に応募しても、書類審査の段階で難しいと判断されてしまいます。
また、未経験者は研修制度の充実した会社を選ぶと良いでしょう。文系出身だと建設関連の知識が不足していて、いきなり現場に出ると戸惑い、実力を発揮できないかもしれません。スムーズに現場で活躍するためには、研修で現場のノウハウをしっかり学ぶのが活躍するための近道です。
文系の場合、大手ゼネコンへの新卒入社は厳しい傾向があります。大手企業の場合は、建設関連を学んだ理系学部の採用が優先されます。資格を取得して即戦力となる実力があれば道は開かれるので、経験を積み将来的な転職を目指すと良いでしょう。
【例文つき】志望動機で熱意をアピールする
採用試験を受ける際は、志望動機の伝え方が大切です。文系の場合は知識や経験ではなく、自分の熱意を志望動機でアピールする必要があります。
採用する企業としても、なぜ文系から未経験で施工管理の仕事を選ぶのか気になるところです。自分なりの理由を考えて、「なぜ施工管理になろうと思ったのか」「なぜその企業を選んだのか」を具体的に伝えると、良い印象を与えることができます。
しっかりと企業研究と自己分析をしてから、企業が求める人物像にあわせて自分の魅力を志望動機に盛り込みましょう。
【志望動機の記載例】
御社では学歴を問わず未経験者を積極的に採用しており、教育制度が整っているため、私でも挑戦できると思い、志望した次第です。
文系で施工管理を目指すなら派遣も視野に入れる
文系で施工管理の仕事を目指すなら、正社員型派遣の働き方も検討しましょう。建設業に特化した派遣サービスを提供する企業もあり、未経験でもこれまでの経験を活かし転職しやすい傾向があります。配属後の建設現場では、、派遣も派遣先社員も仕事の内容は変わりません。
共同エンジニアリングでは未経験者の人材教育に力を入れています。入社後の研修でスムーズに現場で働けるようになるので、施工管理への転職で不安を抱えている文系の方におすすめです。また、専門の部署にて、キャリア相談や資格取得のサポートにも対応しています。
共同エンジニアリングでは大手ゼネコンの案件も扱っており、より大きな仕事に携わるチャンスがあります。文系、未経験で施工管理を目指すなら、どうぞお気軽にご応募ください。
まとめ
理系のイメージはあるものの、施工管理は文系でも挑戦できる仕事です。建設関連の現場で人、資材、工期を管理する業務なので、文系が活躍できるシーンがたくさんあります。現場で働きながら学んで資格を取得すれば、手に職をつけながらキャリアアップが目指せるのもおすすめのポイントです。
文系で未経験から転職する場合は正社員型派遣の働き方も検討して、ぜひ就業を目指してください。