施工管理からの転職はしやすい?よくある転職理由とおすすめ転職先

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施工管理の仕事をしていて現状に不満や悩みがあるなら、まずは解決に向けて動いてみることが大切です。しかし、人間関係の悩みや給与額など自分の努力ではどうにもならない問題が起こることもあるでしょう。 そんなときは、思い切って転職してみるのもひとつの方法です。施工管理は「転職しやすい」といわれる職種で、とくに今は転職のチャンスといわれています。職場が変わることで、今の不満や悩みが解消するかもしれません。 そこで今回は、施工管理が転職しやすいといわれる理由や、施工管理のよくある転職理由、転職先の見つけ方などを紹介します。

施工管理の転職は今がチャンス!「転職しやすい」といわれる理由は?

施工管理は転職しやすいといわれることが多い職種です。なぜ施工管理は転職しやすいといわれるのか、その理由を見ていきましょう。

人材需要が高い

施工管理は転職しやすいといわれる理由のひとつが人材需要の高さです。建設現場において、施工を管理する技術者を必ず1人設置することが建設業法で定められています。

しかし、建設業界では1997年以降、就業者数が減少し続けていて、人材の需要に対して供給が追い付いていません。

さらに現在の就業者が高齢化による退職を迎え始めており、ますます人手不足が深刻化すると予想されていることから人材確保が急がれているのです。

厚生労働省発表の「一般職業紹介状況」によると、2022年9月の「建設・採掘の職業」にあたる有効求人倍率は5.25、新規求人倍率は8.70となっています。

職業全体の有効求人倍率が1.20、新規求人倍率は2.23という数字を見ると、建設業界の人材需要の高さがわかるのではないでしょうか。人材需要が高いということは、給与アップも見込めます。

出典:「一般職業紹介状況」(厚生労働省)

公共工事が増えてくる

今後、公共工事が増えてくることも施工管理は転職しやすいといわれる理由です。2021年の東京オリンピックの開催にともない、大規模な建設工事が続いていました。

オリンピック閉幕後の2022年は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり需要が落ち込む可能性が指摘されていましたが、実はそれほど影響を受けていません。

むしろ建築業界の景気DI(景気動向指数)は2022年7月まで3か月連続で微増しており、2023年もこの傾向が続くのではないかと予想されています。

2023年も建設業界の景気が良い状態が続くと考えられている理由は、公共工事の増加です。近年、国内の多くの都市部で再開発事業や災害対策・復旧工事が進行しています。とくに災害に備えた防災・減災、国土強靱化の取り組みは、行政が主体となって進められています。

工事が増えれば施工管理の需要も増えるため、より良い職場に転職しやすくなるでしょう。

補修・改築工事が増える

補修・改築工事の増加も施工管理が転職しやすいといわれる理由として挙げられます。高度成長経済期以降には、集合住宅などの建築物の建設や、橋やトンネルなどのインフラが数多く整備されました。

それらの建築物やインフラの老朽化が進み、大規模な補修・改築工事が必要になってきているのです。特に道路橋は、2033年には建設後50年以上経過するものが約63%に達するといわれています。

補修・改築工事でも、施工を管理する技術者の設置が義務付けられているため、活躍のチャンスも増えるでしょう。

出典:「社会資本の老朽化の現状と将来」(国土交通省)

施工管理によくある転職理由

人材需要の高さや工事の増加などの理由から、施工管理は転職しやすいといわれています。しかし、なぜ転職したいと思ったのかを考え、求める条件を明確にしておかないと転職後も同じ理由で悩むかもしれません。

ここでは、施工管理によくある転職理由を紹介しますので、転職先を考える際の参考にしてみてください。

残業が多くワークライフバランスが保てない

施工管理によくある転職理由のひとつが、残業が多くワークライフバランスが保てないことです。

建設業界は人材の需要に対して供給が追い付いておらず、1人あたりの業務量が増加しています。とくに工事全体を管理していて、デスクワークも多い施工管理は残業が多くなりがちです。

ただし近年、建設業界でも働き方改革が進んでおり、多くの企業が労働環境の改善に努めています。2024年4月からは、建設業にて月45時間・年360時間の時間外労働の上限規制が適用される予定です。

法改正の詳しい内容については、以下のサイトをご覧ください。

時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」(厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署)

復旧・復興の事業については一部規制が適用されないため注意が必要です。しかし、上限を守らなかった場合の罰則が設けられるようになったため、労働環境は大きく改善するでしょう。

人間関係がうまくいかない

人間関係の悩みも施工管理のよくある転職理由です。施工管理は工事を監督するにあたり、多くの関係者とやり取りする必要があります。

工事をスムーズに進めるために会社・施主・職人の間に入って交渉するなど、人間関係の調整役となることも少なくありません。こうした対処への悩みが転職を考えるきっかけになる人もいます。

給与に不満がある

施工管理のよくある転職理由として給与への不満も挙げられます。施工管理は比較的高年収の職種です。平均年収は400万~600万円程度とされており、業界全体で見ても年収が高いほうだといえます。

しかし、資格の有無や経験などによって年収額が変わるうえ、業務量も多いため「業務量と給与が見合っていない」と不満を感じる人がいるのです。

評価に不満がある

評価に不満があり転職を決意する人もいます。施工管理に限らず、自分の頑張りが正当に評価されないのはつらいものです。昇進やボーナスなどにも影響することがあるため、不当な評価は転職を決意する十分な理由になるでしょう。

ただし自己評価が高いだけで、実際にはスキルが不足している、人間関係のトラブルがあるなどで評価が下がっているケースもあります。まずは、「本当に正当な評価を受けられていないのか」を冷静に分析してみることが大切です。

転勤したくない

転勤したくないというのも施工管理のよくある転職理由です。工事は日本中、世界中で行われるものなので、とくにエリアの範囲が広い大手企業は転勤が多い傾向にあります。

転勤に抵抗がない人なら良いのですが、家族がいる、地元から離れたくないなどの理由で転勤に抵抗があると、転勤が多い企業で働き続けるのは難しいでしょう。

【同職種の転職】希望に合った転職先の見つけ方

施工管理として別の企業に転職するなら、転職先の特徴を見極め、自分の希望に合った企業を探すことが重要です。ここでは、同業種に転職する場合の、希望に合った転職先の見つけ方を紹介します。

「給料を上げたい!」→大手企業

転職で収入アップを目指している場合は、大手ゼネコンがおすすめです。大規模工事を手掛けていることが多く、給与水準も高い傾向にあります。とくにキャリアアップを支援していたり、資格手当が手厚かったりすると、より給与アップを狙えます。

ただし、大手に転職するにはそれなりのスキルが求められることが多いです。資格取得はもちろん、専門スキルを有している人でなれば転職が難しいといえるでしょう。

経験・スキルに自信がない場合は、まずは派遣がおすすめです。施工管理派遣のメリットについては、以下の記事で解説しています。

施工管理派遣のメリット・デメリット!派遣会社を選ぶ3つのポイント

「転勤したくない」→地域密着型の企業

「転勤したくない」という理由で転職するのであれば、地域密着型の企業を探すと良いでしょう。ほかのエリアに支社や営業所がない企業なら基本的に転勤がありません。

ただし、こうした地域密着型の企業は請け負う工事が小規模なことが多いです。多くの案件を経験したい場合や、スキルアップしたい場合は、希望条件に優先順位をつけたうえで転職先を選びましょう。

「ホワイトな環境で働きたい」→技術者派遣

「ホワイトな環境で働きたい」という場合は、技術者派遣が向いています。派遣会社が希望の働き方に近い現場を紹介してくれるので、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。

技術者派遣の場合、派遣元で36協定が締結されるためサービス残業や休日出勤はありません。希望の勤務地で就業しやすいメリットもあります。

未経験OKや女性エンジニアが多い派遣会社もあるので、施工管理としての経験が浅い人や女性でも安心です。

派遣として働きたいと考えているなら、ぜひ共同エンジニアリング株式会社への応募をご検討ください。

共同エンジニアリング株式会社は、全世界で約11万人(2021年6月30日時点)の社員を抱えるアウトソーシンググループに所属しています。大手ゼネコンとのつながりが強く、案件が多いという魅力があります。

働ける現場の選択肢が多いため、知識や経験を増やしたい、さらにキャリアアップしたいという方にもおすすめです。経験者向け・未経験者向けのどちらの研修制度も充実しているので、スキルアップも目指せます。

転職先選びについて質問がある方や、自分の適性について相談したいという方でも構いません。まずはお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

施工管理は転職しやすいといわれている職種で、とくに人材需要の高い今は転職のチャンスです。大手や地域密着型、技術者派遣など、働き方の選択肢も多いため、いろいろ試してみても今の悩みや不満が解決しないなら、転職を検討してみてはいかがでしょうか。