目次
- 1 建設業の定義とは?
- 2 【全29業種】建設業の業種一覧
- 2.1 一式工事業
- 2.2 専門工事業
- 2.2.1 大工工事業
- 2.2.2 左官工事業
- 2.2.3 とび・土木・コンクリート工事業
- 2.2.4 石工事業
- 2.2.5 屋根工事業
- 2.2.6 電気工事業
- 2.2.7 管工事業
- 2.2.8 タイル・レンガ・ブロック工事業
- 2.2.9 鋼構造物工事業
- 2.2.10 鉄筋工事業
- 2.2.11 舗装工事業
- 2.2.12 しゅんせつ(浚渫)工事業
- 2.2.13 板金工事業
- 2.2.14 ガラス工事業
- 2.2.15 塗装工事業
- 2.2.16 防水工事業
- 2.2.17 内装仕上工事業
- 2.2.18 機械器具設置工事業
- 2.2.19 熱絶縁工事業
- 2.2.20 電気通信工事業
- 2.2.21 造園工事業
- 2.2.22 さく井(せい)工事業
- 2.2.23 建具工事業
- 2.2.24 水道施設工事業
- 2.2.25 消防施設工事業
- 2.2.26 清掃施設工事業
- 2.2.27 解体工事
- 3 建設業で求められるスキルとは
- 4 まとめ
建設業の定義とは?

建設業法第2条第2項において、建設業は「元請、下請その他いかなる名義をもってするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう」と定義されています。
建設業者として認められるためには、以下の条件を満たす必要があります。
・建設業法第3条に基づく許可を受けている
・建設業を営んでいること
建設業を営む際は、都道府県知事または国土交通大臣から「建設業許可」を受けることが法的に義務付けられています。ただし、軽微な工事のみを行う場合は許可は不要であり、この場合は「建設業者」とはみなされません。
建設業許可は事業の規模や営業区域によって区分されており、適切な許可を取得することで合法的に建設業を営むことができます。
【全29業種】建設業の業種一覧

建設業は、大きく「一式工事業」と「専門工事業」の2つのカテゴリーに分類されます。それぞれの業種について詳しく解説します。
一式工事業
一式工事業とは、総合的な企画・指導・調整のもとで工事を行う業種で、以下の2つの工事に分かれます。
土木一式工事
土木一式工事は、道路、橋梁、ダム、港湾、空港などの社会インフラを建設する工事です。
地域の発展や人々の生活基盤を支える重要な役割を担っており、大規模プロジェクトが多いのが特徴です。測量、設計、施工管理など幅広い技術が求められます。
建築一式工事
建築一式工事は、住宅、マンション、オフィスビル、商業施設などの建物を建設する工事です。
建築設計から施工まで一貫して手がけることが多く、居住環境や働く環境の向上に直接貢献できる業種です。意匠性と機能性を両立させる技術力が重要となります。
専門工事業
専門工事業は、特定の工事分野に特化した技術とノウハウを持つ27の業種群です。
大工工事業
大工工事業は、木造建築物の建築や修繕を行う工事業です。伝統的な技術から最新の木造建築技術まで幅広い技能が求められます。
住宅建築を中心に、日本の建築文化を支える職人技術が活かされる分野です。
左官工事業
左官工事業は、壁や床にモルタル、漆喰、珪藻土などを塗る工事業です。建物の仕上がりの美しさや機能性に大きく影響する重要な工程を担当します。
職人の技術力が直接品質に反映される、やりがいの大きい業種です。
とび・土木・コンクリート工事業
とび・土木・コンクリート工事業は、足場の組立て、鉄骨の建方、コンクリート打設など多岐にわたる工事業を指します。
建設現場の安全性と効率性を支える重要な役割を担っており、高い技術力と安全意識が求められます。
石工事業
石工事業は、石材を加工・設置する工事業を指します。墓石、記念碑、建築物の外壁などに使用される石材の施工を担当し、伝統的な技術と現代的なデザインセンスが融合した分野です。
屋根工事業
屋根工事業は、建物の屋根材の設置・修繕を行う工事業です。瓦、スレート、金属屋根などさまざまな材料を扱い、建物の耐久性と美観の両面から重要な役割を果たします。
電気工事業
電気工事業は、建物内外の電気設備の設置・保守を行う工事業です。照明、コンセント、配電盤など生活に欠かせない電気インフラを整備します。
技術の進歩に伴い、スマートハウスやIoT機器の設置なども増えています。
管工事業
管工事業は、給水、排水、ガス、空調などの配管工事を行う工事業です。快適で安全な生活環境を支える重要なインフラ整備を担当し、専門的な知識と技術が必要な業種です。
タイル・レンガ・ブロック工事業
タイル・レンガ・ブロック工事業は、建物の内外装にタイル、レンガ、ブロックを施工する工事業です。建物の美観と機能性を向上させる役割を担い、デザイン性の高い仕上がりが求められます。
鋼構造物工事業
鋼構造物工事業は、鉄骨造建物や橋梁などの鋼構造物を製作・設置する工事業です。大型建築物や重要インフラの骨組みを担う技術力の高い業種で、精密な技術が求められます。
鉄筋工事業
鉄筋工事業は、コンクリート構造物の骨組みとなる鉄筋を配筋する工事業です。建物の強度を左右する重要な工程を担当し、正確性と安全性が極めて重要な業種です。
舗装工事業
舗装工事業は、道路、駐車場、歩道などのアスファルト舗装やコンクリート舗装を行う工事業です。交通インフラの整備と維持に欠かせない業種で、社会基盤を支える重要な役割を果たします。
しゅんせつ(浚渫)工事業
しゅんせつ(浚渫)工事業は、港湾、河川、湖沼の底を掘削して水深を確保する工事業です。船舶の航行安全や洪水防止など、水域の機能維持に重要な役割を担う専門性の高い業種です。
板金工事業
板金工事業は、金属製の屋根、外壁、雨樋などの加工・取付けを行う工事業です。建物の防水性と耐久性を確保する重要な工程を担当し、精密な技術が求められます。
ガラス工事業
ガラス工事業は、建物の窓ガラス、ショーウィンドウ、ガラス扉などの設置・交換を行う工事業です。採光性、断熱性、安全性を考慮した施工技術が必要な専門業種です。
塗装工事業
塗装工事業は、建物の内外装や鉄部などに塗料を塗布する工事業です。建物の美観保持と保護機能の向上を担い、高い技術力と美的センスが求められます。
防水工事業
防水工事業は、建物の屋上、地下、浴室などの防水施工を行う工事業です。建物の耐久性を大きく左右する重要な工程を担当し、確実な施工技術が必要です。
内装仕上工事業
内装仕上工事業は、建物内部の床、壁、天井の仕上げ工事を行う工事業です。居住空間や作業環境の快適性に直接影響する業種で、デザイン性と機能性の両立が求められます。
機械器具設置工事業
機械器具設置工事業は、工場や建物内の各種機械設備の設置・保守を行う工事業です。生産性向上や快適性確保のための専門技術が必要な業種です。
熱絶縁工事業
熱絶縁工事業は、配管や機器の保温・保冷工事を行う工事業です。エネルギー効率の向上と作業環境の改善に貢献する専門性の高い業種です。
電気通信工事業
電気通信工事業は、電話、インターネット、放送設備などの通信インフラ工事を行う工事業を指します。情報化社会の基盤を支える重要な役割を担う成長分野の業種です。
造園工事業
造園工事業は、庭園、公園、緑地の設計・施工・維持管理を行う工事業です。美しい環境づくりと生態系保全に貢献し、創造性と専門知識が活かされる業種です。
さく井(せい)工事業
さく井(せい)工事業は、地下水を取得するための井戸掘削工事を行う工事業です。水資源の確保に重要な役割を担う専門性の高い技術を要する業種です。
建具工事業
建具工事業は、窓、扉、障子、ふすまなどの建具の製作・取付けを行う工事業です。建物の機能性と美観に影響する重要な工程を担当します。
水道施設工事業
水道施設工事業は、上下水道施設の建設・改修を行う工事業です。生活に不可欠な水インフラの整備を担い、公衆衛生の向上に貢献する重要な業種です。
消防施設工事業
消防施設工事業は、火災報知器、スプリンクラー、消火栓などの消防設備工事を行う工事業を指します。人命と財産を守る重要な安全設備の整備を担当する責任重大な業種です。
清掃施設工事業
清掃施設工事業は、ごみ処理場、し尿処理場などの清掃施設の建設・改修を行う工事業です。環境保全と公衆衛生の向上に不可欠な施設整備を担います。
解体工事
解体工事業は、建物や構造物の解体・撤去を行う工事業です。都市再開発や建替え需要の増加により重要性が高まっており、安全性と環境配慮が重視される業種です。
建設業で求められるスキルとは

建設業界で活躍するためには、多様なスキルが求められます。以下の能力を身につけることで、建設業界でのキャリア発展につなげることができます。
・専門技術
建設業の基盤となるスキルです。建設現場でクレーンを操作する技術、土木工事現場でブルドーザーを使いこなす技術など、各職種に応じた専門的な技能が必要です。資格取得や実務経験を通じて技術力を向上させることが重要です。
・コミュニケーション能力
さまざまな立場の人が集まる建設現場では不可欠なスキルです。施工管理者、職人、発注者、近隣住民など多くの関係者との調整が必要であり、円滑な意思疎通ができる能力が求められます。
・計算能力
設計や施工管理などあらゆる工程で必要です。材料の数量計算、工期の算定、コスト管理など、正確な数値処理能力が品質と効率性の向上に直結します。
・安全管理能力
建設業界において最も重要なスキルのひとつです。高所作業や重い資材の運搬など危険を伴う作業が多いため、安全意識の徹底と適切な安全管理手法の習得が必須です。
・体力
現場に出て働く機会が多い建設業界では基本的な要素です。長時間の作業や重労働に対応できる身体能力を維持することで、安全で効率的な作業が可能になります。
まとめ
建設業は一式工事業と専門工事業を合わせて全29業種に分類され、それぞれが社会インフラの整備と維持に重要な役割を果たしています。専門技術、コミュニケーション能力、安全管理能力など多様なスキルが求められる一方で、社会貢献度が高くやりがいのある業界です。自分の興味や適性を踏まえて最適な業種を選択し、建設業界でのキャリア構築を目指しましょう。
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