営業から転職におすすめの職種は?営業経験のアピールポイントと転職成功の方法

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営業職で鍛えられるコミュニケーション力や論理的思考力は、どの職種に転職しても活かせます。しかし、せっかく転職するなら、今まで培ってきたスキルや経験を最大限に発揮できる環境で働きたいものです。 今回は、営業から転職する人に向けて、おすすめの職種を6つピックアップして紹介します。また、営業経験者ならではのアピールポイントと転職を成功させる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

営業から転職を考える理由

営業職として経験を積んできた人は、どのようなきっかけで転職を考えるのでしょうか。ここでは、営業から転職を考える理由として多いものを3つ紹介します。

年収アップやキャリアアップを目指したい

「営業職を続けても、年収アップやキャリアアップを見込めない」と感じ、転職する方もいます。営業職はインセンティブによって給料を上げやすい職業ではあるものの、契約を勝ち取れなければ年収が低くなることもあるのです。

ワークライフバランスを改善したい

「土日に休みが取りたい」「残業の少ない仕事にしたい」といったワークライフバランスにまつわる理由は、近年特に多くみられます。営業職は長い時間外回りをし、帰社してから事務作業に追われることも少なくありません。個人営業の場合は、土日に出勤することもあります。

残業が多いと休息やリフレッシュに時間を割きにくくなり、週末に仕事があると家族との予定が取りづらくなりがちです。そのため、理想的な仕事と私生活のバランスを求めて転職に挑戦する営業職の方が多くいます。

営業が向いていないと感じている

営業職は、売り上げ目標やノルマといった「数字」に追われることがあり、それによって不甲斐なさやストレスを感じる方は多くいます。

このほかにもさまざまな理由から「営業に向いていない」と悩む方がいらっしゃいます。例えば、自社の商品やサービスの魅力が理解できずうまく売り込めない、飛び込み営業やテレアポでなかなか契約が取れないなどです。

誰でも仕事には向き不向きがあるため、営業が向いていないと感じれば、無理に続ける必要もありません。

営業から転職におすすめの職種

「転職したいけど、どのような仕事を選ぶべきかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、転職先の職種に悩んでいる方へ向けて、営業で培ったスキルや経験を活かせる仕事を6つ紹介します。

企画・マーケティング職

企画・マーケティング職は、新しい商品の立案や戦略を練る業務を担当します。求められる能力としては、消費者ニーズを調査するリサーチ力と、目標達成のための計画を立てる論理的思考力などです。営業職として顧客の要望に応えてきた方であれば、消費者に寄り添った商品やサービスを企画できると考えられます。

人事・採用職

人事・採用職は、事業拡大のために自社に適した優秀な人材を採用する役割を担います。社内のさまざまな部門と関わりをもち、多くの求職者と接するため、高いコミュニケーションスキルが要求されます。営業職で培ったコミュニケーション能力や調整スキルを十分に活かしたい方におすすめです。

販売職

販売職は、店舗で商品やサービスを販売する職業です。来店した顧客と会話をし、ニーズを探りながら最適なものを案内するため、前職で磨かれたコミュニケーション力や提案力が十分に活かせます。ただし、営業職と比べて給与が下がりやすい点には注意が必要です。

施工管理

施工管理は、工事の品質やスケジュール、安全などを管理する職業です。インフラに関わる仕事であることから、安定した需要があります。また、手に職をつけられ、給与水準が高い点も魅力です。施工管理は施主や作業員と接する機会が多いため、営業職で身に付けたコミュニケーション力やスケジュール調整力が活用できます。

共同エンジニアリングでは、未経験から施工管理者を目指す人を募集しています。研修制度が充実しているため、一から建設業の知識や施工管理の仕事について学ぶことが可能です。将来的には国家資格である「施工管理技士」を取得してキャリアアップもできるので、ぜひご応募ください。

事務職

事務職は、書類の作成や整理、データ入力、来客対応などを担当する職業です。この職種ではPCスキルや資料作成能力が求められます。営業職は事務職ほどではないにせよ、資料作成のためにPCを扱うケースも少なくありません。WordやExcelなどで提案資料を作成した経験がある方は、選考で有利になります。

また、ひとくちに「事務職」といっても、一般事務以外に営業事務や医療事務など、いくつか種類があります。その中でも営業事務を選ぶことで、元営業職としての知見を活かして早期に活躍できます。

スーパーバイザー

スーパーバイザー(SV)は、店舗やチームなどにおける「管理者」「監督者」を意味する言葉です。業種によって具体的な仕事内容は異なりますが、コールセンターであればオペレーターを統括する業務、飲食業であれば収益アップをサポートする業務などを担当します。

スーパーバイザーは数値管理や人と関わる業務内容が多いため、営業職時代に得たマネジメントスキルや調整力、コミュニケーション力が活かせます。

営業から転職するときにアピールできるスキル・経験

営業職を経験して得られるスキルは、さまざまな転職先で活かせます。自分の長所を再認識して、アピール材料にしましょう。ここでは、営業から転職する際に強みとなるスキル・経験を5つ紹介します。

コミュニケーション力

営業の仕事では、顧客との信頼関係を構築することが重要です。そして信頼を獲得するには、相手の心を開くための「親切で丁寧なコミュニケーション」が欠かせません。営業職として活躍してきた方であれば、高いコミュニケーション力が備わっています。

この能力はどのような業種でも活かせる汎用性の高いスキルであるため、転職の際には積極的にアピールしましょう。

情報収集力

営業業務においては、入念な情報収集が求められます。それは「競合他社にはない自社の強みを訴求する」「顧客が満足する商品・サービスを提案する」などの理由があるためです。

情報収集力が高ければ、さまざまな知識のインプットやアップデートが可能であり、未経験業種へ転職しても早期に活躍できると考えられます。

プレゼンテーション力

営業職は顧客に商品やサービスを提案する仕事であるため、長く働けばプレゼンテーション力を習得できます。この能力に長けていると、自分のアイデアや考えを相手にわかりやすく伝えることが可能です。

社外の顧客に対してだけでなく、社内で上司に成果を報告する際や部下に指示を出すときなど、あらゆるシーンで役立ちます。

論理的思考力

論理的思考力とは、直感的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて論理的に答えを導ける力のことです。営業の仕事では、顧客が抱える悩みや課題を解決するための商品・サービスの提案が求められるため、営業職として多くの契約を勝ち取ってきた方はこの能力が高いといえます。

また、論理的思考力が高いと売上の成績が良いだけでなく、トラブルが起きた際に原因を突き止め、最善の解決手段を導くこともできるので、多方面から重宝されるのです。

計画力

営業の成功率を上げるには、訪問先のリサーチや資料作成などさまざまな業務をこなさなければならないため、入念に計画を練る必要があります。

また、「1日10件のアポイント」「月に20件の成約」といったように、営業職ではノルマや目標も決まっていることが多いため、限られた時間を有効活用した営業活動が不可欠です。

このように、営業活動ではさまざまな観点から計画力が身に付くため、ほかの職種で仕事をする際にも効率良く業務を遂行できると考えられます。

営業から他業種へ転職を成功させる方法

営業職から他業種への転職を成功させるには、できるだけ営業経験を活かせる仕事を探すのがおすすめです。また、面接に臨む前の十分な準備も欠かせません。ここでは、営業からほかの業種へ転職する際のポイントを解説します。

なぜ転職したいのか熟考する

第一に考えるべきことは、転職理由です。この部分が曖昧なままだと、何度も転職を繰り返してしまう場合があります。自分自身と向き合い、今後のキャリアプランも踏まえて転職動機を明確にしましょう。

自分の特性と業種を見極める

職種を選ぶ際は、自分の性格や長所との相性を考慮することが大事です。人によって仕事には向き不向きがあります。モチベーションを高く保って働くためにも、自分に向いている仕事を見極めましょう。

希望職種に必要なスキル・資格を習得する

選考を有利に進めるには、希望職種に必要なスキルや資格を習得するのがおすすめです。特に未経験の職種に応募する場合は、経験者に比べてアピールできる実績や経験が乏しいため、選考で不利になることがあります。

履歴書の「免許・資格」欄には取得している免許のほか、勉強中の資格も記載できるため、転職活動と併行して資格取得を目指すのもひとつの手です。

営業経験から得たスキル・実績を棚卸しする

選考では、自分が志望先企業にどう貢献できるのかを伝えることが大切です。そのためにも、営業経験から得たスキル・実績を棚卸しして、アピールポイントを明確にしましょう。

能力や成果をアピールする際には、具体的なエピソードを交えて話すことが重要です。まずは営業の仕事で成功・失敗した経験をそれぞれ洗い出してみてください。そして、「何をして成功したのか」「どのような点に苦労したのか」「失敗をどう乗り越えたのか」など、自分の人間性や前向きさが伝わるような文章でまとめてみましょう。

また、実績を伝える際には数値を用いましょう。こうすることで具体性が増し、説得力が生まれます。

転職エージェントに相談する

未経験の業界・職種への転職を目指す場合は、転職エージェントを利用するのもおすすめの手段です。求人の紹介や応募書類の添削、面接対策のアドバイスなど、転職におけるさまざまなサポートを無料で受けられます。

まとめ

営業から転職する場合、業務で培ったコミュニケーション力や情報収集力、論理的思考力などが活かせる仕事を選ぶことが大事です。選考を有利に進めるためにも、入念に自己分析と企業研究をして、企業に貢献できることをアピールしましょう。