未経験でCADオペレーターになるのは難しい?転職する方法も解説

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CADオペレーターは建築や電気、製造などの分野で使用される図面を作成する仕事ですが、未経験から転職できるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、未経験でCADオペレーターになるのは本当に難しいのか、未経験から転職する方法も詳しく解説します。あわせて未経験者がCADを勉強する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

未経験でCADオペレーターになるのは難しい?

CADオペレーターへの転職は未経験者にもチャンスがあります。ここでは、主な理由は次の3つです。

・CADオペレーターに必須の資格はない
・未経験から始める人は少なくない
・年齢制限はないため30代や40代でも活躍できる

それぞれ詳しく解説します。

CADオペレーターに必須の資格はない

CADオペレーターは資格が必須とされる職業ではありません。そのため、CADオペレーターは未経験からでも十分に目指せる仕事です。応募条件として知識や資格が設定されていない求人も多くあります。

とはいえ、「CAD利用技術者試験」や「建築CAD検定試験」のような資格を取得していると、スキルを有していることの証明になり、就職やキャリアの面で有利になる可能性があります。

特にCAD利用技術者試験は、設計や図面作成業務に関わる業界ではよく知られている資格です。建築や土木関連の職業を目指す方は、CAD関連の資格取得を検討する価値があるでしょう。

また、CADオペレーターには空間把握能力や管理能力、そして集中力が求められます。正確かつ効率的な作業が求められるため、高い集中力が重要になるのです。

CADオペレーターに向いている人の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

CADオペレーターに向いている人の特徴!必要なスキルは?

未経験から始める人は少なくない

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、CADオペレーターの入職前の実務経験は「特に必要ない」が最多で22.1%という結果になっています(2024年2月時点)。 また、企業によって異なりますが、未経験から転職が可能な求人も多数あります。そのため、CADが未経験であるからといって、転職するのは不可能ではありません。

出典:厚生労働省「jobtag

年齢制限はないため30代や40代でも活躍できる

CADオペレーターは、年齢に関係なく働ける職業です。

厚生労働省による職業情報提供サイト「jobtag」によると、全国のCADオペレーターの平均年齢は40.6歳です(2024年2月時点)。

出典:厚生労働省「jobtag

CADオペレーターの仕事には年齢制限がないため、30代や40代でも活躍するチャンスが十分にあります。年齢に関係なくスキルが重視されるため、CADに関するスキルや知識を身につければ、転職が可能です。

また、建築や土木関係の仕事では、男性の割合が女性よりも多い傾向があります。そのためCADオペレーターも男性が多いと思われがちですが、実際には女性も多く活躍しています。

CADオペレーターの将来性について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

専門性の高さが重要!将来性のあるCADオペレーターの特徴を紹介

未経験者がCADを勉強する方法

未経験からCADを勉強する方法は、主に次の3つです。

・独学する
・スクール
・通信講座で学ぶ
・職業訓練を活用する

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合っている学習方法を見つける際の参考にしてみてください。

独学する

市販のテキストや参考書、問題集を購入し勉強すれば、手軽にCADのスキルを身につけることができます。

メリットとして、コストを抑えつつ自分の好きな時間に自分のペースで学習できる点が挙げられます。わかりにくい場合はネット上の動画を活用することもできます。

逆に、独学のデメリットは、自分でモチベーションをコントロールする必要があることです。

また、独学では他者からのフィードバックを受けることが難しいため、不明点や疑問点が生じた際に挫折しやすい点もデメリットといえるでしょう。

スクール・通信講座で学ぶ

CADを学ぶ方法として、スクールや通信講座があります。専門のスクールや通信講座を利用すれば、CADのスキルを効率良く身につけることができるでしょう。

スクールや通信講座では講師に直接質問できる環境があり、独学よりも理解が深まりやすいのが特徴です。CADをマスターするための基礎から応用まで体系立てて学べる点も魅力といえます。

スクールは時間の融通が利く人に適しており、また、通信講座は働きながらでも空いた時間を使って学べる点がメリットです。

ただし、スクールや講座には一定の費用がかかります。一般的には、5万円から20万円程度の費用がかかることがあるので、予算に合わせて検討する必要があります。

職業訓練を活用する

雇用保険を受給している方は、職業訓練を受けられます。

雇用保険を受給していない方も、求職者支援訓練を利用することが可能です。これらの訓練を通じて、CADオペレーターのスキルを2〜6か月で習得できます。

CADの職業訓練は基本的に無料で受けられます。テキスト代は自費購入が必要な場合がありますが、基本的に費用負担が少ないため、気軽に受講できる点が魅力です。

また、職業訓練では専門講師による指導を受けられるため、独学よりも勉強効率が良いというメリットがあります。

利用方法は地域によって異なる場合があるので、自分の住んでいる地域の情報を確認しましょう。

未経験からCADオペレーターに転職する方法

CADの知識は勉強して身につけることができますが、実務経験がないと転職時に不安を感じるかもしれません。未経験からCADオペレーターに転職するには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

・資格を取得する
・派遣会社に登録する
・未経験者OKの求人に応募する

資格を取得する

CADオペレーターには必須の資格はありませんが、未経験者にとっては資格が自己アピールの手段となります。資格を取得していることで、有利に転職を進められるでしょう。

未経験者が取得できるCAD関連の資格としては、以下のものが挙げられます。

・CAD利用技術者試験
・建築CAD検定試験
・CAD実務キャリア認定制度

これらの資格を取得することで、CADの知識や実務的な技能を強調できます。

資格は履歴書に記載、書類選考や面接でアピールできるので、選考の際に有利になる可能性があるでしょう。

派遣会社に登録する

派遣会社の中には、CADオペレーターの求人を豊富に取り扱う会社もあり、独自のCAD研修を提供してくれることもあります。

また、派遣会社の中には、大手企業での仕事に携われる可能性もあります。

未経験でスキルに不安がある方は、CADオペレーターの求人を多く扱う派遣会社を積極的に探してみましょう。

未経験者OKの求人に応募する

未経験からの就業を目指すなら、「未経験歓迎」の求人を探しましょう。CADオペレーターには、未経験者でも応募可能な求人が多数あります。

入社後の教育や育成に力を入れている会社を選ぶと、仕事や職場にスムーズに馴染むことができるでしょう。

共同エンジニアリングでは未経験者向けの研修が充実しており、積極的なサポートも行っています。また、未経験からの技術者を多く排出しているため、転職の不安を軽減できるでしょう。CADオペレーターに興味がある方は、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

CADオペレーターは未経験からでも転職が可能です。資格は必須ではなく、未経験者向けの求人も多くあります。年齢や性別問わず働ける点も魅力です。

未経験から転職するには、CADの基礎知識・スキルを身につけるため、資格取得や派遣登録、未経験OKの求人に応募することがポイントです。手に職をつけて、転職を成功させたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。