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興味のある仕事が見つからないのは情報不足が原因かも?
興味のある仕事が見つからない原因はいくつか考えられますが、とくに多いとされるのは情報不足です。改めて、世の中にどのような業界・職種があるのか調べてみましょう。
「こんな仕事があったのか」「自分の強みが生かせそう」といった発見があるかもしれません。例えば、以下のような業種があります。
・農業
・林業
・漁業
・鉱業・採掘業
・建設業
・製造業
・エネルギー業界
・自動車産業
・航空宇宙産業
・鉄道・交通業界
・情報技術(IT)業界
・ソフトウェア開発業
・ハードウェア製造業
・通信業界
・電子商取引(eコマース)
・銀行業
・保険業
・投資銀行業
・不動産業
・小売業
・食品産業
・医療・健康産業
・教育業界
・メディア・エンターテインメント業界
・舞台芸術・映画業界
・音楽業界
・スポーツ業界
・観光・ホスピタリティ業界
・環境・再生可能エネルギー業界
・政府・公共セクター
・研究・開発業界
・コンサルティング業界
・法律業界
・人事・採用業界
これらの業種のなかに営業や会計、総務といった多様な職種が存在します。まずは興味のある業界を見つけ、そのなかにどのような職種があるのか調べてみてください。
仕事選びの視点を変えてみるのもおすすめ
無理に興味のある仕事を探そうとするのではなく、仕事選びの視点を変えてみるのもおすすめです。ここでは、仕事の選び方について解説します。
自分の得意分野や過去に褒められたことを仕事にする
自分の得意分野を仕事にすれば、早期活躍が期待できます。仕事で成果を出せればモチベーション高く働けますし、周りからも評価されて昇進や昇級にもつながるでしょう。
自分の得意分野が見つからない場合は、過去に褒められた体験から探してみるのがおすすめです。例えば、話し上手と褒められた経験がある方は、営業職や販売職が向いている場合があります。丁寧な作業や集中して行う作業が好きな方は、エンジニアが向いているといえるでしょう。
こうして自己分析をして、自分の強みを見つけてみてください。また、自分の長所・短所を家族や友人に聞いてみるのもよいでしょう。
理想のキャリアや人生設計について深堀する
「やりたい仕事が見つからない」という人は世の中に多くいます。そうした場合には、まず自分の理想のキャリアや人生設計について考えてみるのが大切です。
さらに、理想像から逆算して、仕事選びで重視するポイントに優先順位をつけましょう。安定した生活を送りたい人もいれば、プライベートを優先したい人もいるなど、人によって仕事選びで重視するポイントは異なります。自分の理想像を明確にすることで、自分に合った判断基準が見えてきます。
これによって、条件の良さだけに引きずられることなく、長期的に納得できる働き方を実現しやすくなるでしょう。
将来性の高い仕事を選ぶ
長く安定したキャリアを築くためには、将来性の高い仕事を選ぶことが重要です。最近では簡単な事務作業やルーチンワークは、AIやロボットに代替されつつあります。 仕事を失い、新たな業種にチャレンジするとなると、これまで積み上げてきたキャリアが無駄になってしまいかねません。
さらに、未経験業種への転職は年齢を重ねるほど難しくなります。 将来性の高い仕事を見極めるのは簡単ではありませんが、以下の観点を重視するとよいでしょう。
・発想力や想像力、コミュニケーションが必要な仕事(例:営業職やコンサルタントなど)
・社会的ニーズが高い(例:医療や介護、福祉など)
・成長の兆しがある(例:IT、Web関連など)
未経験者におすすめの仕事5選
仕事の選び方が分かっても、実際どのような仕事に就けばよいか悩む方も多いのではないでしょうか。また、転職では基本的に即戦力が求められるため、異業種への転職は簡単ではありません。そこで、未経験でも転職できるおすすめの仕事を5つピックアップしてご紹介します。
1.営業職
営業職は自社の商品やサービスを提案して成約につなげる職業です。新規の顧客を開拓したり、既存の顧客に新たな提案をして、売り上げを伸ばします。営業職が扱う商材や営業スタイルはさまざまです。
扱う商材は大きく分類すると「有形商材」と「無形商材」があります。有形商材は自動車や食品、医薬品、不動産などの形のあるものを指します。顧客がイメージしやすく、成約につなげやすいのが特徴です。
一方で無形商材は、金融商品や広告といった形のないものを指します。直接商材を見たり触ったりできません。営業未経験の場合は、有形商材の営業から始めてみるのもおすすめです。
営業職の魅力は、インセンティブによって自分の頑張りが給与に反映される点が挙げられます。多くの顧客を獲得すればやりがいや達成感も得られるでしょう。
2.施工管理職
施工管理は工事現場の責任者として、工事全体の管理をする職業です。施工管理には主に次の管理業務があります。
・原価管理:人件費や材料費などの原価を管理し、予算内に収める
・品質管理:材料の寸法や品質が設計図や仕様書の基準を満たしているか管理する。また、設計図に基づいて工事が正確に行われ、品質基準に適合しているか監視する
・安全管理:作業員や工事現場周辺の住民、通行人などの安全を守るため、使用機材の安全点検や危険予知を行う
・工程管理:建設プロジェクトの納期に間に合うよう、スケジュールや人員配置などを管理する
上記のほかにも、建設プロジェクトに関わるさまざまな関係者と連絡を取ったり、文書の作成や管理をしたりと、業務内容は多岐にわたります。
施工管理はマンションや橋、ダムなど国民生活を支える仕事で、安定した需要がある点が魅力です。
施工管理は専門的なスキルが要求されますが、「共同エンジニアリング」では未経験者も積極的に採用しています。
ビジネスマナーなどの基礎研修から、施工管理の基礎知識、労働安全衛生法などが学べる研修もあるため、着実にスキルアップしながら一人前の施工管理者を目指すことが可能です。
3.介護職
高齢者や障害者のケアを行うのが介護職です。介護サービスには、利用者の宅に訪問する「訪問介護」や施設に利用者を招く「通所介護」など、いくつか種類があります。以下は、通所介護におけるケアスタッフの主な業務内容です。
・利用者の送迎:車を運転して利用者の送迎を行う、送迎専門のドライバーがいる場合もある
・食事のサポート:ひとりで食事が難しい利用者に食事をサポートする、誤嚥しやすい利用者の見守りをする
・トイレ介助:トイレの声掛けや誘導、おむつ交換などを行う
・入浴介助:利用者の衣類の着脱や身体を洗うサポートをする、利用者が転ばないように見守る
・レクリエーションの提供:ゲームをしたり一緒に歌を歌ったりなど、利用者に楽しんでもらえるレクリエーションを提供する
高齢化社会の影響で介護職は需要が高まっていますが、人手不足が深刻化しています。また、就業者の年齢層が高めであることから、体力のある若い人材は積極的に採用する傾向にあります。
介護福祉士やケアマネジャーといった資格を取得すればキャリアアップもできるため、人と関わるのが好きな方や安定したキャリアを築きたい方におすすめの仕事です。
4.ドライバー職
荷物を運ぶ配送ドライバーや、人を目的地まで運ぶタクシードライバーもおすすめです。ドライバーはAIやロボットに代替されにくく、安定したキャリアを築けます。以下は、配送ドライバーの仕事の流れです。
・出社/アルコールチェック:飲酒運転を防ぐために出社後はアルコール検知を行う
・車両の点検:荷物を安全に運ぶために、バッテリーやタイヤなどの点検を行う
・荷物の積み込み:割れ物に注意しながら配送する荷物を積み込む
・配送:交通安全と時間を守りつつ、荷物を配送
・帰社/アルコールチェック:一日の配送が終了したら帰社し、アルコールチェックをする
・業務報告と翌日の準備:一日の業務報告を行い、翌日の準備をする
普通自動車免許(普通自動車第一種運転免許)があればドライバーの仕事はできますが、中型免許や大型免許を取ればさらに仕事の幅は広がるでしょう。
5.ITエンジニア
システムやソフトウェアの開発に携わるのがITエンジニアです。ひとくちにITエンジニアといっても、「プログラマー」「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」など多種多様なエンジニアが存在します。
IT業界未経験者は、ITエンジニアの登竜門とも言われる「プログラマー」からキャリアをスタートするのがよいでしょう。
プログラマーはシステムエンジニアが設計した仕様書に基づいて、プログラミング(コンピュータに指示を出す作業)を行う職業です。プログラマーとして経験を積めば、上級職であるシステムエンジニアへのキャリアアップも見えてきます。
まとめ
興味のある仕事がない場合は、世の中にどのような業界・職種があるのか調べてみるとよいでしょう。また無理に興味のある仕事を探すのではなく、仕事選びの視点を変えてみるのもおすすめです。 「自分の強みが生かせるか」「将来性は高いか」「労働条件は良いか」など、多角的な観点で仕事を選んでみてください。