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働きたいのに仕事が見つからないのはなぜ?
厚生労働省の一般職業紹介状況(令和7年7月分)によると、有効求人倍率は1.22倍となっています。有効求人倍率とは、求職者一人に対して何件の求人があるかを示す指標のことです。数値が1倍を上回っていれば求人数が多く、売り手市場であるといえます。
令和7年7月時点で人手不足を抱えている企業は多くあり、「未経験者歓迎」「学歴不問」といった採用のハードルが低い求人も少なくありません。「働きたいのに仕事が見つからない」という方は、以下2つの原因が考えられます。
世の中にどのような仕事があるのか知らない
仕事が見つからない原因は、仕事選びの選択肢が狭い可能性があります。そもそも世の中にどういった仕事があるのか知らなかったり、求人探しの方法が間違っていれば、思うように仕事は見つからないでしょう。
まずは、どのような業界・職種があるのか、インターネットや書籍などで情報収集をしてみてください。気になる仕事が見つかれば、求人を探しましょう。求人探しの方法には「求人誌」「求人サイト」「ハローワーク」「自社HP」など、いくつかあります。複数の手段を用いて求人を探してみましょう。
仕事選びの条件が厳しい
給与や福利厚生といった仕事選びの条件が厳しい場合も、仕事が見つからない原因のひとつです。自分の希望が全てかなう仕事を見つけるのは簡単ではありません。スムーズに仕事を決めるためにも、まずは仕事選びの条件を整理し、優先順位をつけてみてください。
また、希望条件に加えて、妥協できる条件を設定するのもよいでしょう。例えば、「年収は400万円以上であれば、残業が多くてもよい」「リモートワークが可能であれば、土日出勤でもよい」などです。
未経験者を積極的に採用している業種
「自分にどのような仕事が向いているのか」「自分でもできる仕事はあるのか」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは、未経験者を積極的に採用している職種を4つピックアップしてご紹介します。
営業職
営業職は自社の商品やサービスを顧客に提案し、成約につなげる職業です。会社の売り上げを左右する営業職は、どのような業界でも需要があります。保険業界や不動産業界、化粧品業界、食品業界など、自分が携わりたい業界や分野の営業職を目指すとよいでしょう。
営業職の魅力は、高収入が目指せることです。営業職の多くはインセンティブ制度を設けており、成約数に応じて給与やボーナスに加算されます。インセンティブによって自分の頑張りが目に見えて分かり、大きなやりがいを得られるでしょう。
また、営業職で経験を積めばコミュニケーションスキルや提案力、調整力など、汎用的なスキルが磨ける点も魅力です。転職市場では、汎用性のあるスキルを備えた人材は重宝されます。
施工管理職
施工管理は工事のスケジュールや安全、予算などを管理する職業です。施工管理は主に以下の管理業務があります。
・原価管理:人件費や材料費などの原価を計算し、予算内で工事を遂行するためのコスト管理を行う
・工程管理:工期に間に合うようにスケジュール管理を行う、適切な人員配置や重機手配をし、円滑に作業が進むよう管理する
・品質管理:材質や強度が仕様書の基準を満たしているか、品質を管理する
・安全管理:安全基準や法規制に従った安全対策を実施し、事故を予防する
上記のほかにも、設計者や下請け業者など、建設プロジェクトに関わる関係者とのコミュニケーションを円滑に行うのも仕事のひとつです。書類の作成や管理も行うため、デスクワークもあります。
施工管理の魅力は都市開発や住宅建設、インフラ整備など活躍の場が広くあり、常に安定した需要がある点です。また、人々の暮らしを支える仕事で社会的貢献度が高く、やりがいもあります。
未経験で施工管理の仕事に就きたい方は、ぜひ「共同エンジニアリング」へご応募ください。共同エンジニアリングは、建設業界に特化した人材派遣を行っています。基礎的な導入研修から資格支援研修まで、教育や配属後のサポートも充実しているため、未経験でも着実にスキルアップして一人前の施工管理者になれます。
ITエンジニア職
ITエンジニアは、システムやソフトウェアの開発に携わる技術者です。ひとくちにITエンジニアといっても「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」「プログラマー」など、扱う領域によってさまざまな種類があります。
IT業界は年々発展している業界ですが、人手不足が深刻化しており、未経験者を積極的に採用する企業が増えています。
ITエンジニアへ転職するメリットは、専門性の高いスキルが身につき、手に職がつけられることです。ITエンジニアとして働いて得たスキルは、他のIT企業への転職でも生かせます。また、スキルを磨けば、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーといった上位職種へのキャリアアップも可能です。
ほかにも、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を取り入れている企業が多い点も魅力といえます。ワークライフバランスを実現させたい方、将来性を重視したい方は、ぜひITエンジニアを目指してみてください。
製造業
製造業は、製造工場で素材の加工・組み立て、検品などをする「ものづくり」の仕事です。基本的には、生産ラインにてひとつのプロセスを担当します。製品や業界に応じて細かい業務内容は異なりますが、作業内容はそれほど複雑ではなく、仕事を覚えやすい点が特徴です。
また、特別なスキルや資格も要求されないことから、転職の難易度は低めで、未経験者でも転職できます。
製造業の魅力は、自分の手で製品を作り上げる過程も楽しめること、できあがった製品を目にして達成感が得られることです。ほかにも、経済の基盤である製造業は「工場が潰れにくい」「解雇されにくい」といった安定性がある点も魅力といえます。
できるだけ早く転職先を決めるための方法
転職先が思うように決まらないと焦りが生じてきます。その結果、条件に妥協して転職先を選んでしまい、後悔するケースも少なくありません。
それに無職で転職活動をしている場合は、長期間のブランク(離職期間)が生まれやすくなり、経済的な余裕も無くなってくるでしょう。できるだけ早く転職先を決めるための方法についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
採用率をアップさせる選考対策のノウハウ
選考対策をしないまま闇雲に応募しても採用はされません。1社で決まるよう、選考対策を入念に行いましょう。ここでは、採用率をアップさせる選考対策のノウハウをご紹介します。
履歴書
履歴書の作成で重要なのは、「志望動機欄」です。志望動機は応募者の入社意欲や人間性、自社とのマッチ度を見る部分であり、入念に作成する必要があります。企業研究を徹底した上で、数ある企業の中から、なぜその企業を選んだのかを記載しましょう。
また、入社後にどのように活躍できるのかを盛り込み、自分を採用するメリットを提示することも大切です。
趣味・特技欄は仕事に役立つことや、人間性をアピールできるものを記載しましょう。「特になし」と記載するのはNGです。基本的に履歴書は空欄を作らないようにしましょう。
職務経歴書
職務経歴書は、これまでの業務経験と身につけてきたスキルを記載する書類です。企業側は職務経歴書から、応募者が自社でどのように活躍できそうかを見ます。ポイントは以下の通りです。
・実績は数字で示す
・プロジェクトを成功に導いたエピソードは具体的に記載する
・仕事への姿勢、向き合い方が伝わる内容にする
・提示できるスキルは漏れなく記載する
職務経歴書は履歴書と違って明確なフォーマットが決められておらず、適当に作れば入社意欲が低いと思われます。見やすいレイアウトを心がけ、丁寧に作成します。
面接
面接対策で大事なのは、採用担当者が何を見ているのかを知ることです。面接では応募者とのコミュニケーションを通じて、人間性やビジネスマナー、コミュニケーションスキルなども見ています。入退室の仕方、受け答えの方法、姿勢などを意識して面接の練習をしましょう。
また、スムーズに受け答えできるよう、志望動機や応募職種の仕事内容、自身の強み、過去の経歴など、定番の質問には回答を用意することが大切です。言葉が詰まってしまうと、「何も準備せずに選考に臨んだのか」と思われてしまいます。
面接の最後には「何か質問はありますか」と採用担当者から質問される「逆質問」があります。逆質問は応募者の入社意欲を見る質問であるため、「特にありません」と答えるのはNGです。企業研究をして、質問をいくつか用意しておきましょう。
まとめ
人手不足によって、未経験者でも採用したいと考える企業が多くあります。「働きたいのに仕事がない」という方は、求人探しの方法を見直すか、仕事選びの条件を緩めてみてください。また、転職先をスムーズに決めるためにも、選考対策を徹底しましょう。