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施工管理から設計へ転職できる?
同じ建設業とはいえ施工管理と設計は仕事内容が異なるため、「転職は難しい」と思う方もいるかもしれませんが、施工管理から設計への転職は可能です。
施工管理で積み上げてきたスキルや知識、経験は、設計の仕事にも十分に活かせます。さらに、建築士の資格を取得していると、自分の知識やスキルが証明できるため、転職活動を有利に進めやすくなります。
施工管理と設計の違いとは
設計と施工管理はどちらも建設関係の仕事ではありますが、設計は工事開始前までを、施工管理は工事開始から完了までを担当するのが特徴です。
設計はクライアントの希望・要望を汲み取りつつ、環境や法律、安定性などにも配慮して図面や仕様書などを作成します。つまり、工事の計画を立てるのが仕事です。建物のデザインを決める意匠設計、建物の強度や安全性を担う構造設計、電気や水道など、インフラ設計をする設備設計の3種類に分けられます。
一方、施工管理は設計が作成した図面や仕様書をもとに、工事の工程・品質・原価などの管理や現場の安全管理、現場作業員の配置・調整などを行います。つまり、工事全体を管理して、スムーズに作業を進めるのが仕事です。
施工管理から設計への転職は可能で、培った知識やスキルも活かせますが、仕事内容に大きな違いがあることは理解しておきましょう。
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設計に向いている人の特徴
設計への転職を考えたときに、「そもそも自分は設計に向いているのか」と悩む方もいるのではないでしょうか。そこで設計に向いている人の特徴を6つ紹介します。
ものづくりが好き
子どもの頃から工作が好きだったり、プラモデルやDIYにはまっていたりと、何かを作るのが好きな人は設計に向いています。
ものづくりが好きな方は、完成形を想像しながら設計したものが現実の空間にでき上がっていく様子にワクワクしたり、楽しいと感じたりするのではないでしょうか。
建設業の設計なら、自分が設計したものが建築物として目の前に現れるので、大きな達成感や喜びを得られるはずです。
また、他の仕事と同じく設計の仕事でも苦労することはありますが、「好き」という気持ちで乗り越えやすくなるというメリットもあります。
計画性があり、細部にこだわれる
計画性と細部までこだわる丁寧さを兼ね備えている人も、設計の仕事に向いています。建築物の設計では、ほんの少しのズレが作業の遅れにつながったり、建物の安全性に悪影響を及ぼしたりします。
早い段階で気づければまだ良いのですが、工事が進んでからでは補修や修繕も難しく、損害賠償請求などのトラブルに発展しかねません。そのため、1mm単位にまでこだわる精密さを求められます。
その一方で、予算や工期には限りがあり、法律面でもクリアすべきことがあるため、さまざまな方面に配慮して、スムーズに工事が進むようにできる計画性も必要です。
柔軟な発想ができる
建築物の設計ではデザイン性だけでなく、法律や安全性、利用者の利便性や機能性など、多方面に配慮する必要があります。そうした制限のある中で、すべての条件を満たした設計ができる、柔軟な発想力がある人も設計に向いています。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さも、設計に向いている人の特徴です。設計の仕事では、自社の社員はもちろん、クライアントや工事関係者など、さまざまな人々と関わります。
また、クライアントと工事関係者、双方の意見を汲み取り、自分の意見や考えを伝えたり解説したりもしなくてはなりません。
さらに利用者目線での使いやすさなども考慮した上で、それを設計に反映する必要があるため、コミュニケーション能力や共感力がある人が向いています。
最新技術に興味がある
設計の世界でも、立体的なデータ作成が実現できる3D CADや3Dモデリング、AI搭載の設計アシスタントなど、さまざまな最新技術が登場しています。
こうした新たな技術に興味をもち、積極的に学んで仕事に取り入れていける人も設計の仕事に向いているでしょう。
常に学ぶ意欲がある
建築物は規制や法律を守って設計する必要がありますが、建築物に関係する規制や法律は変更されることがあります。また、工法や建築資材なども新しいものが出てくることがあります。
そのため、常に好奇心をもって新たな情報をキャッチアップしたり、必要な知識を学んだりする意欲があることも、設計向きの特徴です。
施工管理から設計への転職を成功させるコツ
施工管理から設計へスムーズに転職するためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、施工管理から設計に転職する際に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
施工管理で培った経験・スキルを棚卸しする
施工管理から設計への転職を目指すなら、まずは施工管理として働く中で積み上げてきたスキルや経験を棚卸ししてみましょう。
多くの採用面接で、「なぜ転職しようと思ったのか」「施工管理から設計に転職しようと思ったのはなぜか」などを質問されます。また、中途採用の場合、即戦力となることを求められるケースがほとんどです。
そのため、自分のスキルや経験を把握し、強みや施工管理と設計の共通点、設計に転職してどう活躍したいかなどを説明できるようにしておく必要があります。特に次のような経験やスキルは転職活動で有利に働く傾向にあるので、しっかり確認しておきましょう。
・現場でのポジションとマネジメントスキル
・施工管理の仕事の中で、最も得意とするもの
・施工管理技士や建築士などの保有資格
・施工図チェックやCADソフト操作などの技術力
・現場での調整力
・コミュニケーション能力
・トラブルへの対応力 など
ただ「現場でこういう仕事をしていました」というだけでなく、話の裏付けとなる具体的なエピソードや数値などまで洗い出すことが重要です。
企業研究をする
他の職種の転職と同じく、施工管理から設計への転職でも応募先企業の研究は欠かせません。企業のホームページなどの公式情報をメインに、以下のような点を調査しましょう。
・企業理念
・事業内容
・社風
・企業が求める人材像
・必要とされる資格
・プロジェクトの実績
・施工管理経験が活用できる設計の案件 など
入念に企業研究をしておくと、「社風が合わない」「設計の仕事が少ない」など、入社後のミスマッチによって早期離職するリスクを軽減できるというメリットもあります。
ポジティブな転職理由を伝える
採用面接で施工管理から設計に転職する理由を聞かれた場合は、ポジティブな内容を具体的に説明しましょう。ネガティブな理由での転職であっても、ポジティブな内容に変換することが重要です。
「仕事が大変だった」など、ネガティブな理由はマイナスな印象を与えてしまいます。特に設計の仕事にも共通するネガティブな理由だと、「採用してもまた辞めそう」と思われ、合否に悪影響を及ぼすリスクがあるので注意が必要です。
「施工管理として設計の方と関わり興味をもった」など、前向きな理由を考えてみましょう。
建設業界に強い求人サイトを活用する
施工管理から設計への転職を目指すなら、建設業界に強い求人サイトを活用するのがおすすめです。建設業界に特化した求人を多数取り扱っているので、設計の仕事の求人が見つかりやすくなります。
例えば共同エンジニアリングが運営する求人サイトでも、建設業界経験者向けのお仕事を多数紹介しております。ぜひ以下より詳細をご覧ください。
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まとめ
施工管理と設計は仕事内容が大きく異なりますが、施工管理での知識や経験を活かして転職することが可能です。設計の仕事をしてみたいと考えているなら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
施工管理や設計を目指すなら、共同エンジニアリングにご相談ください。共同エンジニアリングでは、建設業界の経験者はもちろん、未経験者も積極的に採用しています。
研修や資格取得支援制度が充実しており、未経験者が学べる・成長できる環境が整っているのが特徴です。経験者の場合は、これまでに培った知識や経験を活かして、仕事内容や働く場所を選択し、年収アップを目指せます。
施工管理として経験を積み、興味や適性に応じて社内で設計職にチェンジすることも可能です。プラントの配管設計をメインに、建築・設備・電気まで幅広い設計・施工図作成の受託を行っています。現場経験の長いスタッフによるアドバイスを受けながら、キャリアアップも目指せます。
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