建設業の事務職の仕事内容は?メリットや求められるスキル、目指す方法も紹介

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現場での仕事のイメージが強い建設業ですが、契約書や請求書、施工管理台帳など、作成すべき書類は多岐に渡るため、事務も重要な業務です。

しかし、建設業未経験で仕事内容や必要なスキルのイメージが湧かず、求人への応募をためらっている方もいるかもしれません。

そこで今回は、建設業の事務職の仕事内容やメリット、求められるスキルなどについて解説します。

建設業における事務職の仕事内容

建設事務を目指すなら、建設業に関する知識が必須と思っている方は多いのではないでしょうか。もちろん知識があるに越したことはないですが、実は業界知識がなくても建設事務への転職は叶えられます。

建設業といっても、事務職に求められるのは事務処理能力であるためです。まずは、建設事務の種類や主な仕事内容、1日の仕事の流れなどについて解説します。

建設事務の種類

建設事務の大まかな種類は次の通りです。

・総務:物品管理や保守などを行う
・経理:経費計算や予算管理などを行う
・営業事務:営業に必要な書類作成や手続きなどを行う
・現場事務:現場作業で必要な書類や契約書作成、手続きなどを行う

総務や経理は会社運営に必要な事柄のサポート、営業事務や現場事務は会社が営む事業やそれに関わる人々をサポートするイメージです。建設事務の具体的な仕事内容としては、以下のようなものがあげられます。

・電話・メール対応
・来客対応
・従業員や作業員の勤怠管理
・社会保険・労務関係の書類作成や手続き
・仕事・職場環境の整備
・帳票管理 ・請求管理
・資材・機材の発注と在庫管理
・工程表や施工報告書の整理 など

建設事務の種類によって、どの仕事を割り振られるかが変わります。また、上記は建設事務の仕事の一部であり、他にもさまざまな業務が発生する可能性があります。

1日の仕事の流れ

建設事務は何か1つの仕事に集中するのではなく、複数の仕事を同時進行するのが一般的です。1日の流れの一例を紹介します。

・9:00~9:30:朝礼
・9:30~9:40:来客予定の確認
・9:40~12:00:事務作業や電話・メール・来客対応など
・12:00~13:00:昼休憩
・13:00~14:00:会議への参加
・14:00~18:00:事務作業や電話・メール・来客対応、職場環境の整備、清掃など

会社によって仕事の進め方は異なりますが、基本的には一般的な事務職と同じような流れで進むと考えて良いでしょう。

ただし、突発的な仕事を依頼される場合もあるので、臨機応変な対応力が必要です。また、現場事務の場合は、打ち合わせの議事録作成やお弁当の注文、買い出しなどを任せられることもあります。

建設業の事務職として働くメリット

さまざまな業界の事務職が存在する中で、建設業の事務職として働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。考えられるメリットを5つ紹介します。

事務スキルを習得できる

建設事務は、電話・メール・来客対応や資材の発注・管理、経費計算、決算処理など、さまざまな業務をこなします。さらに、伝票や請求書、発注書、契約書など作成する書類の種類も幅広いため、事務スキルの習得・向上に役立ちます。

安定した業界で働ける

建設業は社会インフラを支える重要な役割を担っており、需要が安定しています。そのため、雇用の安定性も高く、他の業界よりも平均年収が高い傾向にあるのが特徴です。事務職でも、他業界の事務職より高い給料を得られる可能性があります。

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達成感が味わえる

建設業の事務職は、直接現場で作業することはあまりありません。しかし、大規模なプロジェクトのサポート係として関わり、完成を間近で見ることはできます。そのときの達成感は、なかなか他の業界の事務職では味わえないでしょう。

未経験でもチャレンジできる

建設事務は、業界知識や専門的な資格がなくても応募可能な求人がたくさんあります。建設業ならではの慣習やルールを覚える必要はありますが、業界未経験でもチャレンジしやすい点もメリットです。

キャリアアップを目指せる

キャリアアップを目指せることも、建設事務のメリットです。例えば、会社によっては事務職でもCADのスキルを学べることがあります。

建設業に関する知識を増やしていけば、専門性が高い経理事務や施工管理などへのキャリアアップも可能です。

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建設業の事務職に求められるスキル

建設事務として働くにあたり、どのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、建設事務に求められるスキルについて解説します。

基本的なパソコンスキル

建設事務は、他業種と同様にメール対応や各種書類作成、経費計算などでPCを使用する機会が多々あります。そのため、メール作成やExcelやWordなど、基本的なパソコンスキルが必須です。

また、近年は建設業もIT化・DX化を進めています。会社が独自のシステムやチャットツールなどを導入しているケースも増えているので、ITツール使用に抵抗感がないことも重要です。

事務処理能力

建設事務は、高い事務処理能力も求められます。建設事務が扱う書類には、契約書や見積書、発注書、安全書類など、重要書類と呼ばれるものが数多く含まれているためです。工事の受注や建設業許可の更新などに関わる書類もあり、提出期限が厳格に決められていることも少なくありません。

「期限に間に合わなかった」ということがないように、業務全体の流れや必要書類を把握して優先順位を決め、効率良く作業を進めるスキルが必要です。

また、書類の正確な作成、適切な管理が必要なので、慎重さや、几帳面さなども求められます。

コミュニケーション能力

建設事務は、営業担当者など自社の社員はもちろん、現場作業員や施工管理、クライアントなどとも関わる場合があります。

多くの人々と関わりながら円滑に仕事を進めるには、相手の立場に立ってスムーズにコミュニケーションを取る能力も欠かせません。

建設業の事務職になるには

ここでは、建設事務職に就くための主な方法を2つ紹介します。

求人サイトで建設業事務の求人を探す

建設事務の求人は、一般的な求人と同じく求人サイトで探せます。求人サイトにアクセスし、「建設業 事務」や「建設会社 事務」などのキーワードで検索すれば、建設事務の求人募集が出てくるはずです。

未経験OKの求人を出している企業もあるので、建設業の経験がない場合は「未経験」も含めて検索すると良いでしょう。なお、求人を探す際には、研修制度の充実度や資格取得支援制度の有無などを確認することが重要です。

資格を取得する

建設事務は未経験でもチャレンジしやすいですが、やはり資格があるほうが転職で有利になります。例えば、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)のWord、Excel、PowerPointや、日商簿記などがおすすめです。

MOSを取得すればPCスキルがあることの証明に、日商簿記なら経理の基礎知識があることの証明になります。また、日商簿記の資格取得のための知識は、転職活動だけでなく建設業経理検定試験や建設業経理事務士試験など、専門性の高い資格の学習にも役立つでしょう。

まとめ

建設業の知識が必須で難しそうだと思われがちな建設事務ですが、未経験でもチャレンジできる求人募集が数多くあります。業界が安定している、キャリアアップしやすいなどのメリットもあるので、ぜひ建設事務を目指してみてはいかがでしょうか。

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