CADオペレーターの志望動機の書き方!コツや例文も未経験者向け・経験者向けそれぞれ紹介

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転職における志望動機は採用の可否に関わる重要な要素です。CADオペレーター未経験者であっても志望動機の出来によって採用を有利に進められます。しかし、志望動機をどのように書いたら良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、CADオペレーターの志望動機の書き方を3つのステップに分けて解説いたします。また、未経験者と経験者に分けて志望動機の例文もご紹介します。

【CADオペレーター】採用担当者は志望動機で何を見ている?

採用担当者が志望動機で見ている部分は主に以下の3つです。

応募者の入社意欲

企業側は入社意欲や成長意欲の高い人材を欲しています。入社意欲の高い人材は、採用後にモチベーション高く業務に励み、長期にわたっての活躍が期待できるためです。

一方で、入社意欲の低い人材を採用してもすぐに辞めてしまうおそれがあります。また、モチベーションの低い人材がいると、社内の雰囲気が悪くなってしまったり、士気が落ちてしまったりしかねません。

志望動機で応募者の入社意欲を判断するポイントは、「なぜ自社を選んだのか」です。他社でも通用するような内容であったり、企業理解の浅い内容だったりすると、入社意欲の低い人だと思われてしまいます。

自社とのマッチ度

応募者のビジョンや働き方が自社とマッチしているかどうかも重要視しています。例えば、自社の社風がチームワークを重んじることであるにもかかわらず、応募者が個人の力を重視して働きたいと考えていた場合は、自社との相性が良くないといえるでしょう。

また、応募者の雰囲気や人柄が、自社に馴染めるかどうかも重要です。例えば、体育会系といわれるような活気のある職場に、寡黙で控えめな人はうまく馴染めない場合があります。

志望動機で自社とのマッチ度を判断するポイントは、「業務に取り組む姿勢」「入社後のビジョン」の主に2つです。志望先企業がどのようなビジョンを掲げているのか、社風は何なのかをよく調べて志望動機を作成することをおすすめします。

長期的に活躍してくれるか

採用するには、求人掲載費用や転職エージェントの利用費、面接の人件費など多くのコストがかかります。採用後も、企業に利益を生む人材に育てるまでは教育コストが必要です。企業としては、人材を採用しても短期で離職されてしまうと、採用や教育にかかったコストが無駄になります。そのため、企業は長く働いてくれる人材を欲していることがほとんどです。

志望動機から長期的に活躍してくれる人材を見極めるポイントは、応募者のキャリアプランです。これが曖昧だと、「やりたいことがすぐ変わってしまうのでは」と懸念されます。志望動機に記載する場合は、具体的かつ実現可能な将来計画を記載しましょう。

CADオペレーターの志望動機の書き方

ここでは、CADオペレーターへの転職を目指す方に向けて、志望動機の作り方や順序を解説いたします。

1.CADオペレーターを目指す理由

未経験からCADオペレーターを目指す場合は、まず「なぜこの職種を選んだのか」という動機をしっかりと伝えることが重要です。特に異業種からの転職であれば、「継続して働く意志があるか」「職務に適性があるか」といった点が重視されます。

自分の経験や価値観に基づいて、CADオペレーターという仕事に興味を持った背景を丁寧に言語化しましょう。

例えば、学生時代の建築や機械系の学びを通じてCADに触れたことがきっかけだった場合は、その体験を交えて説明すると説得力が増します。また、趣味や過去のアルバイトで設計やモノづくりに触れていた経験から関心を抱いた、といったストーリーも効果的です。

単に「興味がある」という漠然とした表現にとどまらず、「実際にCADソフトに触れたことがある」「独学で基本操作を習得している」など、具体的な行動を交えて語ることで、本気度が伝わりやすくなります。

2.その会社を選んだ理由

志望動機で最初に記載するのは、志望先企業を選んだ理由です。数ある会社の中から、なぜその会社でなくてはいけなかったのか、説得力のある理由を述べましょう。

そのためには入念な企業研究が重要です。他社との違い、他社にはない強みなどを盛り込むと説得力が生まれます。

3.自分のスキルや経歴

続いて、自分のスキルセットを伝えましょう。経験者は過去の経験や実績を具体的なエピソードを交えて伝えると良いです。

未経験者はポータブルスキル(持ち運びができるスキル)をアピールするのがおすすめです。例えば、コミュニケーションスキルやリーダーシップ、マネジメントスキルなどがあげられます。

前職でどのように業務に取り組み、ポータブルスキルを発揮させたかをアピールできれば、異業種からの転職も有利に進められるでしょう。

4.どのように会社に貢献していきたいか

自分の採用価値や将来性を示すために、入社後のビジョンやどのように会社へ貢献していきたいかを説明して締めくくります。

「3年後にはリーダーとして活躍したい」「業務効率を10%以上アップしたい」など、数字で示すことで具体的なビジョンがあることをアピールできます。自身のキャリアプランも交えながら伝えるのがポイントです。

CADオペレーターの志望動機のコツ

CADオペレーターの志望動機を作成するにあたり、未経験者・経験者が意識すべきポイントを紹介します。それぞれの立場に応じたアピールの切り口を理解し、説得力のある動機づけを行いましょう。

未経験者の場合

未経験からCADオペレーターを目指す場合、これまでの職務経験で培ってきたスキルや、転職のために努力したことを明確に伝えましょう。特に、業務に直結する学習や資格取得への意欲は、高く評価されます。

CADソフトの操作経験がある場合は、その内容を具体的に記載しましょう。たとえ習得の途中であっても、「現在○○の教材を用いて学習中」や「独学で操作練習を続けている」といった具体的な努力を示すことで、熱意と行動力をアピールできます。

また、長時間の集中力や協調性、立体的な構造の理解力、数字への強さなど、CADオペレーターに求められる資質をアピールするのも差別化につながります。

CADオペレーターに求められるスキルや資格の必要性については、こちらの記事で詳しく解説しています。

CAD資格は意味がない?取得するメリットや勉強方法を紹介
CADオペレーターに向いている人の特徴!必要なスキルは?

経験者の場合

CADオペレーター経験者の転職では、即戦力が期待されます。前職での担当業務や得意とする分野を明確に示し、応募先の企業でどのように貢献できるかをアピールしましょう。使用していたCADソフトや携わったプロジェクト内容も合わせて記載することで、即戦力としての説得力が高まります。

また、周囲からどのような評価を受けていたかもアピール材料になります。「納期厳守でミスが少なく、正確な図面作成を評価されていた」「難易度の高い案件を任される機会が多かった」など、信頼性の高さや職場でのポジションが伝わるエピソードを添えると良いでしょう。

さらに、保有資格はスキルや専門性を証明する重要な要素になります。CAD利用技術者試験や建築CAD検定など、CADに関連する資格を保有している場合は必ず記載しましょう。

CADオペレーターの志望動機例文

志望動機の書き方やポイントがわかっても、いざ書き始めると筆が止まってしまう方も多くいます。そういった場合は、志望動機の例文をテンプレートとして活用するのがおすすめです。ここでは、CADオペレーター未経験者と経験者に分けて志望動機の例文を紹介します。テンプレートとして活用し、オリジナルの志望動機を作成してみてください。

【未経験者向け】志望動機の例文

私は建設会社の事務職として働く中で、建物の設計に興味をもちました。自身で図面を作成できるCADオペレーターという仕事に惹かれ、転職を決意し、現在に至ります。河川橋や道路橋などのCAD図面作成がしたいと思い求人を探していたところ、貴社の求人に出会いました。

貴社は、指示どおりにただ図面を起こすのではなく、一緒に構造を考えたり数量計算をしたりと、設計側の観点を学ぶことを重視している点に魅力を感じています。

いずれはCAD設計者へのキャリアアップも目指しています。未経験ではありますが、現在はオンラインのCAD講座を受講してスキルを習得しているところです。採用いただけましたら、橋のプロフェッショナルとして活躍できるよう精進してまいります。

【経験者向け】志望動機の例文

私はCADオペレーターとして5年間、建築設計に携わってきました。現在の職場で作成製図チームのリーダーを任されるようになりましたが、さらに自分の可能性を広げたいと思い、転職を決意しました。

貴社は大手の工務店やハウスメーカーから仕事を受けており、規模の大きいプロジェクトにも多く参画しています。また海外にも営業所をもっており、グローバルに活躍している点にも魅力を感じて応募いたしました。

採用いただけましたら、現職で培ったチームリーダーの経験を活かして、チームを引っ張っていける存在になりたいと考えています。また英語は得意ですので、海外スタッフともスムーズに連携を取って作業を進めてまいりたいです。

【NG】マイナスな印象を与える志望動機

ここでは、マイナスな印象を与える志望動機について解説します。

「貴社で学びたい」と記載する

「貴社で学びたい」と記載するのは成長意欲や熱意をアピールできているように見えますが、書き方としてはNGです。会社は学校ではありません。貴社で学びたいと記載すると、受け身な人と思われてしまう可能性があります。

給与や福利厚生を全面に押し出している

給与や福利厚生は会社選びで重要なポイントですが、志望動機に記載するのはなるべく避けましょう。「条件面で選んだのか」「自社の仕事内容に興味がないのでは」と思われてしまいます。主な志望動機は、会社の事業内容や製品、業務への取り組み方などについて記載しましょう。

表現が回りくどい・長文

志望動機でアピールしたい気持ちが強いあまり、長文になったり回りくどい表現をしたりする人がいます。そういった志望動機は読みにくい上に、何をアピールしたいのかが伝わりにくくなってしまいます。

志望動機は基本的に200〜300文字程度で収めるようにしましょう。また、フォーマットによって適切な文字数が変わってくる場合もあるため、記入欄の8割程度を埋めるよう意識してみてください。

アピールするポイントは、志望先企業がどのような人材を欲しているのかを考慮した上で、1~2個に絞って伝えましょう。

まとめ

採用担当者は、志望動機から応募者の入社意欲や自社とのマッチ度、長期的に活躍してくれる人材かを見極めます。志望動機は自己分析と企業研究を入念に行ってから作成しましょう。

共同エンジニアリングでは、建設業界に特化した人材派遣サービスを展開しており、未経験者からのCADオペレーターの採用に注力しています。

具体的には、安心して働き始められるよう、基礎から学べる研修制度を用意しています。CADオペレーターとしてのスキルを身につけながら、実務経験を積める環境が整っており、「まずは経験を積みたい」という方にぴったりです。

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>>募集要項 未経験採用/CADオペレーター職/図面作成・修正・サポート業務

すでに業界経験のある方には、年収アップやキャリアアップが見込める職場を多数紹介可能です。雇用形態も契約社員・派遣社員・正社員から選べ、自分らしい働き方を実現できます。建設・インフラ分野を中心に、国内外の大規模プロジェクトに携われる機会が多く、スキルをさらに高められる環境が広がっています。

また、現場配属後も、サポート担当によるフォローや資格取得支援制度、技術研修など、キャリア形成を後押しする体制が充実しています。

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