「人生は続く」57歳から始めた挑戦。転職活動が私に教えてくれたこと

共同エンジニアリングでは今後、プラント設計事業においても受託業務と人材派遣のふたつの軸を両立させるべく、プラント設計事業における人材派遣サービスの拡充に力を注いでいます。プラント設計課・課長の胡中秀俊さんは、人材派遣の仕組みの効率化と強化を図る責任者として2022年3月に入社されたばかりです。今回は、57歳で仕事もプライベートも新たなチャレンジを果たした胡中さんに共同エンジニアリングの魅力や、転職活動から現在までの軌跡をお伺いしました。

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不安が払拭。面談後にワクワクする自分がいた

──前職は何をされていましたか?

私は神戸出身で、関西地方に所在する設計・施工管理会社で35年間勤務して、ゼロから自身のキャリアを積み上げてきました。しかし、紆余曲折を経て、2021年夏に退職しました。

──転職することに不安はありませんでしたか?

当時57歳でしたので「望むような再就職は難しいかも」と正直思っていました。しかし、いざ転職サイトに登録してみると、実績を高く評価してくださる会社から多数引き合いがあり、自分でも驚きました。

また、「転職して若い先輩社員の中で自分がやっていけるのか」という点も不安でした。数社のオンライン面談を受けたのですが、どこの会社の面接官も、やはり私よりも若かったのです。その中でも、お話して一番印象が良かったのが共同エンジニアリングでした。後ほどくわしくお話しますが「年齢に関係なくチャレンジすることができる会社なんだな」と感じ、気持ちが高揚するのがわかりました。

報酬ではなく人の魅力で共同エンジニアリングに入社

──数ある企業の中から共同エンジニアリングに入社を決めた理由は?

最終的に迷ったのは地元・神戸の建設会社と、共同エンジニアリングの2社でした。どちらも待遇はほぼ一緒。神戸の会社は自宅からも近く、土地勘があり、日々の暮らしも変わることがないという安心感がありました。

一方、共同エンジニアリングの勤務先は関東エリアです。私史上、初となる単身赴任で、関東には友人もいません。

けれども、共同エンジニアリングの面談で出会ったおふたりの面接官がパワフルで、人柄が素晴らしかったです。話しているうちに「地元で人生が終わるのも悪くない」と思っていた私が、次第に「この人たちと一緒に働いたらおもしろいかな」「誰も知らない場所、自分が知らない世界に飛び込んでみるのもいいかな」と思えて胸が高鳴り、挑戦する意欲が湧いてきたんです。そして、私は新しい仕事、新しい暮らしにチャレンジすることと、人の魅力で共同エンジニアリングへの入社を決意しました。

──現在、プラント設計課でどのような業務に携わっていますか?

共同エンジニアリングは、これまでプラントの配管設計の受託を行ってきましたが、今後は人材派遣にも注力していく方針です。私は人材派遣を展開するにあたり、組織強化の役割を担っています。

現在、在職者は30名ですが、まだまだ人手不足というのが現状です。早急にその人材を補うこと、また採用した社員を教育することのふたつが大きな課題です。

一人前の設計者になるには10年はかかる、とされますが、プラント設計課では中途採用のみならず、新卒者の採用と育成にも積極的に取り組めるよう準備を進めています。しかし、自分もまだまだ新人で、10人の設計者の管理を引き継いで仕事を覚えている最中。まずは現状を整理するべく、それぞれの現場の状況、業務内容、月間の売り上げ、予想などを取りまとめています。

──入社後、これまでの環境との違いを感じることはありましたか?

30代の支店長をはじめ、とにかく若い社員が多いことですね。先にもお話ししたように、若いみなさんと現場で一緒に仕事をして楽しいか、相談できるか、など不安がいっぱいで戸惑いもありました。

しかし、自分よりも年下で、若くても上司という立場でありながら、みなさん物腰が柔らかく、何度質問しても丁寧に、しかも楽しそうに答えてくれます。ひと言で言えば人に任せるのが上手ですね。相手を上手く乗せて気分よく仕事をさせる。周囲のみなさんが私にも同じように接してくださるのが伝わってうれしいですし、心から感謝しています。こうした風土、企業文化こそが共同エンジニアリングの一番の魅力ではないか、と私は思っています。

“180度違う自分”と充実した時間を過ごせています

──一緒に働く社員たちから刺激を受けたことなどはありますか?

同じ支店には20代前半の営業スタッフも多く、息子よりも年下です。しかし、実際に働いてみると違和感がなく自分でも意外でした。いま思うと、年齢に捉われすぎていたのかもしれません。現在は書類作成の仕事が多く、事務スタッフの方と関わることも多いので、言葉遣いなど気を遣っているつもりです。

とにかく良い環境、良い会社に転職できて満足しています。また支店長をはじめ、同支店の皆さんには本当に良くしていただき、感謝の言葉しかありません。

40代の事業部長がいるのですが、仕事のスピード感が圧倒的でして、特に何か問題が発生したときの仕事の速さには感服しています。すぐやる、今やる人。そんな人たちが多くてみんな能力が高い。何より仕事が好きだから尊敬できます。

──転職を検討されている40代、50代の方へメッセージをお願いします。

会社選びは人それぞれですが、私は報酬よりも人を見て会社を選びました。年齢については、私も非常に不安でした。ただ入社して思ったことがひとつあります。それは「仕事にかかわらず人生は続くんだ」ということです。

会社を辞めて自分もいったんは立ち止まってしまいました。でも、何もしなくても時間は流れて、人生は続いていくのです。どうせ続くのだからと自分で行動し、選んで決断して進んでみると、また新しい道が拓けますよ。

私は転職サイトをきっかけに、素晴らしい人たちに出会い、今この場所にいます。あの頃の自分と流れていた時間を振り返ると、今は“180度違う自分”と充実した時間を過ごせています。

そして「人と接していくのが人間なのだなあ」と、つくづく思うようにもなりました。年齢に捉われすぎてはいけないと思います。人と関われば関わるほど楽しいですし、それもチャレンジのひとつです。私は今「ここに来てよかった」「よくぞ誘ってくださった」と本当に感謝しています。ですから、同世代で転職を考えている方には、「チャレンジを諦めるな、知らない世界へ飛び込んでみろ! 意外と楽しいぞ」と伝えたいですね。

 

※2022年10月27日時点の記事です