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採用部で初の育休取得。「前例がなければ作ったら良い」 ともに模索してくれた上司の言葉
──産休・育休を取得され、現在はどのように仕事をされていますか。
産休と育休を合わせると約1年7か月のお休みをもらいました。コロナ禍と重なる中で、復帰するにあたって迷惑をかけてしまうこともありましたが、上長との面談を重ねて、たくさん配慮してもらい、スムーズに復帰することができました。
基本は在宅で仕事をしていて、書類の郵送などで出社しなければならないときだけ出社しています。月3回ほど出社をしていますが、そのタイミングも自分で選ぶことができています。
──産休や育休を取ることに対しての不安や葛藤はありましたか。
不安も葛藤もありました。実は、妊娠をして産休と育休が視野に入った際に、退職することも考えました。
ただ、共同エンジニアリングでの仕事にやりがいと満足感を感じていたので、戻ってきたいと正直に思いました。子どもが熱を出したり、行事ごとに出席したりなどで、仕事を早退する生活を想像したら、転職をすることは現実的ではないなと思ったのも事実です。
──どのようにその不安や葛藤を乗り越えましたか。
上司や周りのサポートがあったことが大きかったです。復職をする前に上長と面談をして、フルタイムで働きたい旨を伝えました。数字を追って仕事をするのであれば、時短を言い訳にしたくないし、どうせなら同じレベルで仕事をしたいなと思ったからです。採用部では私が初の産休・育休取得者だったので不安もあったのですが、「前例がないのであれば作ったら良い。子ども第一で考えて良いよ」と言ってもらいました。
実際に、私の希望をふまえて、在宅勤務メインと記載してある契約書を用意してくれました。そんな風に働きやすい環境を模索して、一緒にかなえてくれることがとてもありがたく思い、私が新しいモデルになろうと思いました。
その新しい働き方に対応できるよう、保育園選びにも時間をかけました。朝も7時から預けることができ、延長保育も対応してくれるところがあったので、そこに決めました。
また、私が働くチームは新卒や結婚をされてない方が多いので、出産や育休に対する理解はされにくいのかなという不安もありましたが、仕事量も事前に相談していましたし、あまり問題ありませんでした。むしろ私が仕事を教えていた新卒のメンバーが、私の産休中に経験を積み、今では頼れる存在としてサポートをしてくれています。
──子育てと仕事の両立はどのようにされていますか?
復職する前は怒涛の日々になると覚悟していましたが、想像以上に両立できています。私の場合は当時、同じ部署に夫がいて、二人が同じ立場なので、必ずしも私がすべてやらなければならないわけではないと、夫に理解があることが大きいです。
実際、ひとつでも家事をやってくれるのとやってくれないのでは、ストレスが違うと思います。共同エンジニアリングの場合、男性側も産休サポートとして育児休暇とは別で5日間の特別休暇が取得できます。動けない私の代わりに夫が必要な役所手続きや準備に動いてくれて大変助かりました。
大変なことといえば、料理を作ることです。出社をすると19時過ぎぐらいに帰宅して、どんなに早くても食事は20時ぐらいになりますし、作り置きや段取りをしておくことが大事です。
一週間分の献立を事前に考えておくこと、前日に仕込んでおくこと、そういう段取りを覚えました。在宅の日はお昼休み中にご飯を作るなど、すき間時間を有効活用しています。
──復職前後で、仕事に対する自分自身の変化はありましたか。
向上心が増したと思います。正直、以前は目の前にある仕事をこなすことに精一杯でした。今は、自分が成長することで見えてくることが増えるのではないか、振られたこと以上に仕事をできるのではないかと思っています。子育てをすることで、逆に自分を客観的に見ることができるようになって、もっと自分にできることがあると思えるようになりました。
実際に、YouTubeでマーケティングに関する動画をみて勉強もしています。マーケティングを勉強すると、物事を客観的に見られるようになるし、どこをどう分析するのかという観点も含めて仕事にも活きています。
“元気なワーママ”がモットー。私がモデルケースになるという覚悟
──仕事をする上での原動力と今後の目標はありますか。
原動力は子どもです。子どもがいるから頑張れます。そして採用部で育休の前例がなかったので、自分にしかできない活躍をしていきたいです。
実際、仕事に復帰して、子どもと一緒にいる時間は減りましたが、より向き合って一番喜んでくれる時間にしたいと思うようになりました。子どもがそろそろイヤイヤ期に入りますが、聞く耳をもたないような感じにはなりたくないですし、仕事との両立で、怒るというよりも、寄り添ったり様子を見たり理性的になったりする癖がついたなとも感じています。
今の目標としては、子どもが5歳になるぐらいのタイミングで一軒家を注文住宅で建てたいと思っているので、それに向けて頑張っています。
──仕事をする上で大切にされていることはありますか?
“元気なワーママ”がモットーです。健康で、元気で、そして子どもも仕事も第一に頑張っているママになりたいです。私の母は、まさにそういう存在です。60歳ですが、今も元気にフルタイムで働いていて、私がやりたいということはすべてやらせてくれました。母は今までずっとフルタイム勤務でしたが、特に寂しい思いはしなかったし、参観日に来てくれたのもうれしかったし、何より仕事をする楽しさを教えてくれました。
元「モーニング娘。」の辻ちゃんが、子育てをしながらバリバリ活躍されている姿にも元気をもらっていて、私もあんな風になりたいと思っています。
一人ひとりに合ったキャリアパスが描ける環境
──共同エンジニアリングの良さはなんでしょうか。
前職は大手企業で、何かやりたいといってもなかなかチャンスをつかめず、窮屈に感じている部分がありました。共同エンジニアリングの良さは「自分への期待」を体感できることです。仕事のスケジュールなど、仕事の進め方に裁量があるだけではありません。例えば新しい企画を打ち出すと、真正面から聞いてくださりますし、むしろもっと提案してと言ってもらえるような環境です。「自分で考える自由」を感じています。
また、数字に対する意識が高く、成長できる環境だと思っています。学生時代までは、よく頑張ったねと努力の過程も大切にしてもらえますが、社会人は結果がすべて。そして結果を出すという目標があることで、取り組む気持ちが変わると思います。
──求職者に向けてメッセージをお願いします。
元気がある方、コミュニケーションとるのが好きな方が向いていると思います。相手ありきで自分の主張は二の次だと心が窮屈になってしまうので、自分の意見が言える方が良いかもしれません。
共同エンジニアリングは、個人の意見を聞き入れてくれる会社です。特に中途入社は、一人ひとりに異なるキャリアパスを提案できるので、「お金を稼ぎたい、資格を取りたい」というさまざまな要望に応えられます。だからこそ自分の理想像に近づく仕事ができると思います。
※2022年10月6日時点の記事です