技術と営業の双方を知る強みを、マネジメントで存分に活かす

プラント事業部の東京支店次長として拠点運営を担っている、27歳の下向井湧太さん。技術社員として施工管理業務で活躍後、営業にジョブチェンジされました。その後、20代の若さで支店次長に抜擢され、現在はマネジメントに注力されています。今回は「技術社員は大切な財産」という確固たる信念を持ち、それを「営業としての心構え」としてメンバーに徹底している下向井さんに、インタビューしました。

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魅力ある上司との出会いが、営業への入り口

──共同エンジニアリングに入社された理由を教えてください。

高校時代から、建設現場でアルバイトをしており「おもしろい業界だな」と思ったことから地元の工務店に就職しました。すると、職人として作業のおもしろさを感じつつも、現場全体を取り仕切って活躍している「施工管理」という役割の仕事に興味が出てきたのです。コミュニケーションを大切にしながら、円滑に業務が進むように指揮をふるっている姿をカッコ良いと感じました。そこで転職エージェントに登録し相談したところ、当社を紹介してもらったのです。

面接では「基礎研修の制度が充実」「現場を経験し、専門知識を豊富に持つ講師がレクチャー」といった教育に力を入れている会社の方針などを聞いて、「未経験から活躍できそうだ」と感じ、入社を決意しました。加えて色々なお客様先に出向くことで、スキルを磨き続けられる点も魅力的でしたね。面接後、割とすぐに内定連絡があり、転職活動は2週間ほどで終了。そのスピード感も心地よかったです。

──最初は、技術社員として活躍されています。その頃の業務内容は?

プラントの施工管理です。主に、SDMというプラントを停止した状態で行う定期点検・補修工事を担当。具体的には、職人さんに対して、図面を見ながらその日の作業内容などについて確認とお願いをします。最初のころは慣れない仕事で苦労もありましたが、所長がしっかりと教えてくれました。また、専門知識を持つ職人さんから学ぶことも多く、「現場に育ててもらった」と思います。職人さんたちとのコミュニケーションでは、自分自身が過去に現場で作業していた経験が活かされました。

──その後、営業部署に転向されていますが、それまでの経緯を教えてください。

当初はずっと施工管理のキャリアを積むつもりで、入社して8か月目くらいには土木の施工管理技士の資格を取得しようと考えました。書類に必要な印鑑をもらうために所属していたコンストラクション事業部の広島支店に寄ったのですが、そこで営業の飯田さん(現:プラント事業部神戸支店・支店長)に出会ったのが、営業へ転向したきっかけです。飯田さんとお話をしているうちに、豊富な知識量や語り口調、そして何より“人間的な魅力”に憧れを感じ、気がつくと「営業に挑戦したいです」という言葉が口をついて出ていました。すると、ちょうど営業のポストが空いていたこともあり、急転直下で営業への配属が決まったのです。当時、「飯田さんのような営業になりたい」と、ワクワクしたことを覚えています。

「常に真摯であること」という前提をメンバーに伝え続ける

──技術社員の経験は、営業でどのように活かされていましたか? エピソードも教えてください。

やはり、技術社員と同じ目線に立ってフォローできる点が大きいですね。また、クライアントとの折衝においても、「こんな業務を任せたい」という詳細なニーズを、的確に把握できるようになったのは、現場を経験したからこそだと思います。たとえば技術社員から「クライアントからの要求水準のクオリティが高過ぎて、大変な場面がある」という相談を受けたとき、「KDEの社員だからこそクライアントの期待も高いから、現場の方々にも相談してみてより良い手段を模索してみると良いかもしれないよ」と立ちふるまいの仕方などについて、一歩踏み込んだアドバイスをすることができました。クライアントの要望も、技術社員の立場も双方を理解した状態で業務を推進できることが強みになっています。

──課長になってから、メンバーに対して強く伝えていることは何でしょうか?

もともと当社には、「技術者は財産である」という文化が根付いています。より一層強く浸透させていきたいという気持ちがあり、「技術社員に対して、常に真摯であること」という心構えは、特に熱を入れて伝えています。これは自分自身が現場を担当した経験があるからこそ、説得力があると信じています。

──マネジメント業務で「うれしいと感じること」や「おもしろいと感じること」について教えてください。

自分が培ってきた営業スキルを教えることで、チーム全体が成長し、競合に対して優位性を持てる組織になっていくところがうれしさ、おもしろさに繋がっています。たとえば、以前はメンバーと顧客との交渉が難航し、私が入って解決したケースがありました。しかし、再び同じようなことが起こったとき、つまずくことなく円滑に業務を推進できるようになっていたのです。そんな頼もしい背中を見たときに「成長したな」と、うれしく感じました。

──仕事のやりがいは、どんなときに感じますか?

自分が立案した営業戦略がバチッと決まって、数字が伸びていったときですね。エリア内での提案先はある程度決まっているので、「どの現場で、どのくらいの技術者が不足しているか」を予め想定することが可能です。その仮説を起点に戦略図を描き、メンバーたちの行動に落とし込んで結果が出たときは、大きなやりがいを感じます。

営業とキャリアサポートが連携し、技術者を徹底支援

──20代の若さで、次長に抜擢されたときの気持ちを教えてください。

率直な感想は「うれしさ」よりも、「自分だけの責任での仕事から、今後は組織全体を背負うこと」へのプレッシャーの方が大きかったことを記憶しています。でも実際にやってみると、プレッシャーはもちろんありますが、それ以上に部下の成長を促進するおもしろさや戦略を描いて実行へと導くようなやりがいの方が大きく、心躍る毎日を送っています。 共同エンジニアリングは、チャンスが与えられるフェアな環境があるのが魅力です。私自身、「営業がしたい」と手を挙げたところ、未経験からチャレンジさせてもらえましたし、さらに20代で次長になることができました。

──技術社員と営業を経験したからこそわかる、「共同エンジニアで働く上での良いところ」は何でしょうか?

万全のフォロー体制が整っているところです。イチから学べる研修や資格支援制度といった仕組みづくりだけでなく、「キャリアサポート課」という技術者に寄り添うことに特化した部署もあり、サポート面も充実しています。技術者から相談は、顧客に起因するものであれば、営業もしっかり当社の考え方を伝えるなどして解決へと導きます。また、営業とキャリアサポート課との連携が強固で、技術者ときめ細やかに連絡を取り合っているキャリアサポート担当は、現場の課題感を営業にも密に共有しています。問題が大きくなる前に営業は打ち手を講じることができ、当社ならではの強みとなっています。

──思い描いている、ビジョンを教えてください。

大きな話でいうと「建築業界全体の、人材不足という社会課題」を解決したいですね。当社は、「技術者を重んじる」という、至極当たり前のことを貫き続けることで、顧客も技術者も幸せに働ける社会の実現に貢献できると確信しています。そのためにも、業界や業種を問わず「誰もが知っている、知名度の高い会社」を目指していきたいですね。

 

※2024年5月16日時点の記事です