
ICT・DXを通じて現場を支えながら、自らも成長を重ねていく
折笠未美さん
大学で培ったデジタルへの親しみを活かし、未経験からICT・DX支援へ。現場に寄り添い導入をサポート
入社年:2025年新卒
現在の業務:ICT・DX支援 施工管理支援ツールの導入支援、操作方法のレクチャー、運用の検討・提案
休日の過ごし方:友人と食事、アイドルのライブへ行く
過去の現場経歴:
2025年5月~ ゼネコンのDX推進部門にて現場のDX支援(都内および全国の出張先)
2度目の正直、就職活動で見つけた「自分の選択を正解にする」という考え方
――大学での学びと、建設業界に目を向けたきっかけを聞かせてください。
大学では、経営学を専攻し、チームマネジメントや商品開発などを学びました。広報委員会にも所属し、大学のプロモーション動画の撮影や編集、SNSの運営、ホームページ作成なども行っていました。そうした経験から、デジタルツールには比較的慣れ親しんでいましたが、情報システムや建設ICT・DX関連の業務のスキルについては、入社してから学んだことばかりです。
実は、私は就職活動を2回行っています。最初は業界を定めず幅広く見て、保険会社に内定をいただき、インターンとして勤務もしていました。ただ、「挑戦したい」「成長したい」という私の気持ちと実際の仕事の間で、ペースやベクトルが合っていない気がしました。悩み抜いた末に、申し訳ない気持ちを抱えながらも辞退する決断をしました。そんな中、挑戦や成長といった軸で再び就職活動を始めた際に、出会ったのが共同エンジニアリングでした。
――共同エンジニアリングを選んだ決め手を教えてください。
最初の就職活動の反省もあり、次こそは慎重に選びたいと思っていた一方で、未経験の業界に踏み込む勇気もなかなか出せませんでした。そんな中、共同エンジニアリングの採用担当の方が、業務時間外にも面談の機会を設けてくれて、丁寧に向き合ってくれたんです。その面談で「今の選択に正解かどうかという判断をつけるのではなく、就職した後に、自分で正解にしていけばいいと考えるのはどうですか」という言葉に納得し、心が軽くなりました。
同時に、建設業界の課題やICT・DX支援部門の存在を知ったことも大きかったです。就職活動を通じて、建設業界が急速に人手不足に直面している現状を知りました。「日本のものづくりを支えるためにも、若い世代が安心して働ける環境づくりに貢献したい」と強く思うように気持ちが変化していきました。また、ICT・DX支援部門は始まったばかりの部署で少人数という点も、挑戦の機会を求める私には魅力的な環境と感じました。
家族からは「建設業界は体力勝負」というイメージが強く、「本当に続けられるの?」と心配されました。しかし、DX支援は「現場で働く方々をデジタルツールでサポートする役割」であり、直接体を使う仕事ではないことを、私自身もしっかり理解してから家族に説明しました。その結果、家族も安心して背中を押してくれるようになり、今では「頑張ってね」と応援してくれています。
現場の効率化に貢献、「助かった」の一言がやりがい
――現在の業務内容について教えてください。
現在は、同期と2人で土木工事の現場を訪問し、5日間ほど滞在して施工管理支援ツールの導入をサポートしています。職員や職人さんにツールの使い方を説明し、実際にその職人さんのスマホで操作をできるようになるまで支援するのが私たちの役割です。私たちが帰った後には、現場の方が新しく入る職人さんに教えることになるので、その際の伝え方や工夫もアドバイスしています。
――導入支援で難しい部分と、やりがいに感じる部分を教えてください。
年配の職人さんの中には、そもそもスマホを持っていない方や、持っていてもメールアドレスを把握していない方もいて、ログインから一苦労ということもあります。
そこで、スマホの機能はフル活用。ツールをホーム画面に保存したり、パスワードを保存する機能を使ったりと、使えるものはすべて使います。また、職長さんだけに任せるのではなく、若手の職人さんにも協力をお願いし、現場全体で支え合いながら導入を進めています。
デジタル化に対して強い反発を受けることはなく、皆さん「現場を良くしたい」という想いを持って協力してくださいます。私たちのサポートを通じて「業務が少しでも楽になる」という期待感が伝わると、より受け入れていただきやすくなります。
サポートした職長さんが、その後もツールを継続して利用されているログを見たときは、「しっかり役立ててもらえている」と実感でき、大きなやりがいを感じます。これからも、現場の方々に「助かった」と言っていただけるよう、一層努力していきたいです。
成長を後押しする手厚いサポート。安心して挑戦できる環境
――共同エンジニアリングの魅力について教えてください。
入社時の研修が充実しており、段階を踏んで業務を学びながら仕事に慣れていけた点は、とても安心感がありました。特に印象に残っているのは、先輩社員に直接質問できる機会があったことです。配属後の働く姿が具体的にイメージできましたし、「困ったときは先輩や担当者に相談してできる」という心強さも感じました。
入社間もない段階ですが、すでに採用担当、営業担当、先輩、同期、配属先の上司など周囲の人たちが気にかけてくれ、些細なことでも質問・相談のために時間を割いてくれる環境だということを実感しています。
また、資格取得支援も魅力的です。現場の都合を考慮して、平日の夜の時間帯や土曜日に資格取得支援講座が開催しているので、仕事が終わってそのまま受講できます。スマホから手軽に申し込めるのも、便利です。
――今後の抱負について聞かせてください。
直近では、「ITパスポートの取得」と「土木施工管理技士」の学科試験合格を目指しています。特に、土木施工管理技士については、土木工事に関する知識を深めることで、職人さんが抱える課題をより理解し適切な対応ができるようになりたいです。
将来的には、建設ICT・DX関連の専門家としての視野を広げたいと考えています。他社が導入しているツールや新たに開発中のツールを調査し、重機の分野なども含めて学びを深めることで、建設業界の人手不足解消や若手が働きやすい環境づくりに貢献していきたいです。
――建設業界はまだまだ「女性が少ない」というイメージが根強いです。折笠さんの経験を踏まえ、入社を検討されている女性の方へメッセージをお願いします。
入社前の私も同じ不安を抱えていましたが、想像以上に女性社員に多く出会えましたし、すぐに仲良くなれる雰囲気もありました。私が所属しているICT・DX支援の部門では働き方に柔軟性があるため、もし、今後出産などのライフイベントがあっても、うまく工夫すれば乗り切れるのではと想像しています。
ICT・DX支援は日々新たな気づきがあり、職人さんや上司との関わりを通じて社会人として多くのことを学べる、成長のチャンスが豊富な環境です。これから建設業界で新しい挑戦を考えている方も、きっと自分の力を活かしながら、多くの学びや発見を得られると思います。
※2025年10月3日時点の記事です