
環境の変化は成長のチャンス。新しい挑戦で適性を発見
清塚航輔さん
国立大学理学部卒業後、未経験から施工管理者の道へ。宮城から千葉への転勤を経験
入社年:2024年新卒
現在の業務:プラント施工管理 書類作成、客先へ提出する記録書確認、材料数量確認(受け入れ)、進捗確認
休日の過ごし方:掃除、友人とゲーム
過去の現場経歴:
2024年7月〜 半導体工場の排水配管工事(宮城)
2025年1月〜 医薬品プラント機械のユニット制作工場(千葉)
2025年8月~ 医薬品プラント機械のユニット現地据付け工事(福島)
人に物事を伝える力とものづくりへの興味が原動力に
――建設業界に目を向けたきっかけと、中でも共同エンジニアリングを選んだ理由を教えてください。
大学時代は理学部で数学や物理、化学といった理系科目を学んでいました。元々教員になりたかった時期もありましたし、友達に勉強を教えるなど人に何かを伝えたり教えたりすることも得意でした。加えて、ものづくりも好きだったので、これらを生かせる職業として施工管理者に興味を持ちました。
共同エンジニアリングを選んだ理由は大きく2つあり、1つ目は未経験でも施工管理者として働けるという点です。建設業界には経験が必要だと思っていたので、この言葉に安心感を覚えました。2つ目は資格支援が充実していること。自分が好きなものづくりの分野でコツコツと資格を取得してしっかり手に職をつけていこうと、入社を決めました。
環境の変化は成長のチャンス。宮城から千葉へ。広がった経験と自信
――最初の現場はどのような内容のお仕事でしたか?
宮城の半導体工場での排水配管工事に、施工管理者として配属されました。大規模な新築工場の排水配管工事で、私は10名程度の職人さんを率いることになりました。
配管の接続部の全数チェックが主な業務で、職人さんと一緒に接合部を確認し、写真を撮る作業を繰り返していました。職人さんたちは優しく、新人の私の名前をすぐに覚えて、かわいがってくれました。図面の寸法入れなどの簡単な作業でも、職人さんの意図を先回りして理解できるようになったときは、新人なりに手応えもあり、少しずつ現場に貢献できている実感を得られました。
――地元から離れた千葉への異動。きっかけは何でしたか?
上司から「期間限定で千葉でのプロジェクトに参加してみないか」と打診がありました。最初は、期間限定とはいえ、住み慣れた東北を離れるのは不安があったのですが、次第に興味がわいてきました。
というのも、仕事内容が福島の現場に必要なユニット制作に関わるもので、受け入れ検査、要領書との照合、材料発注、進捗確認のための写真撮影と共有など、コツコツと着実に進める仕事だったからです。現場では臨機応変な対応が重要ですが、まだ経験が浅い私はそこが一番難しいと感じていました。一方で、決められた計画通りにしっかりやることが評価される仕事については自分の得意分野なので、やってみようと思いました。上司からの「清塚くんは、こういう仕事も向いていると思うよ」という言葉も後押しになり、「新しい場所で自分を試してみよう」と思えたのです。
――配属先の変更にあたって、会社からどのようなサポートがありましたか?
社宅の家賃補助や、引っ越し費用のサポート、定期的な帰省費用も支給され、生活面の不安は最小限にした状態で新天地に挑戦することができました。また、宮城にいたときの営業担当の方が、わざわざ千葉まで面談に来てくれたこともあり、ずいぶん親身に気にかけていただいたと本当に感謝しています。「離れていても、ちゃんと見守ってくれている」と感じられました。新しい環境に挑戦する勇気をくれたのは、こうした人のあたたかさだったと思います。
――配属変更後、現在のお仕事内容を具体的に教えてください。
ユニット製作メーカーで、検査業務と全体的な管理業務を担当しています。具体的には、入荷段階で要領書通りに部材が搬入されているかの確認作業や、発注した材料が指定通りの数量で納入されているかのチェックといった業務があります。
ほかにも、製作されたユニットの写真撮影も重要な業務のひとつで、撮影した画像をチャットツールに投稿して進捗状況を関係者に共有する役割も担っています。
配属前に聞いていたように、コツコツと進める事務系の要素が強く、自分の適性にも合っていると実感しています。
さらなる飛躍を目指し資格取得へ意欲
――現在取得を目指している資格について教えてください。
9月末に1級管工事施工管理技士の試験を受ける予定で、勉強に励んでいます。会社からは教材も支給していただいていますし、月2回ほど動画視聴や問題集を使った勉強会があり、勉強のペースを作りやすくモチベーションが保ちやすいです。土日や就業後など時間があるときには自己学習も続けています。
令和6年度から受験資格が変わり、実務経験がなくてもいきなり1級の1次試験を受験できるようになりました。1級が難関だというのは理解していますが、理学部出身なこともあり、熱力学などの分野については理解しやすい面があるので、まずは1次試験を突破して2次試験のための実務経験を重ねていきたいです。
――今後のキャリアビジョンについて聞かせてください。
5年後には施工管理者として一人で安心して現場を任せてもらえるようになりたいと考えています。そのために、さまざまな資格を取得して、どのような現場でも対応できるよう選択肢を広げていきたいです。
そのためにも、今は目の前の業務に全力で取り組み、一歩ずつステップアップしています。8月下旬からは福島の現場へ異動し、千葉の現場から送り出したユニットの据え付け作業に関わる予定です。いわば、自分が関わった“成果物”を、次のフェーズで活かすという現場で、ものづくりに一貫して関われる貴重な機会なので、しっかり経験を積みたいと考えています。
――入社を検討している方へメッセージをお願いします。
1年目はわからないことを積極的に質問する姿勢が大事です。質問して自分でも調べるという姿勢で、どんどん知識をつなげていくことで、大きく成長できると思います。
配属先について、さまざまな事情から不安を感じている方もいるかもしれません。私自身、千葉への異動をきっかけに新しい仕事の楽しさを知り、自分の適性にも気づくことができました。大切なのは、チャンスを前向きに捉えて一歩を踏み出すこと。会社にはしっかり相談できる雰囲気があり、手厚いサポートも整っているので、安心して挑戦できます。
また、私個人としては、「実際のところはやってみないとわからない。そして、やってみれば意外となんとかなる」とも感じているので、その時々のベストを考えながら会社と状況を相談してすり合わせ、柔軟なキャリアを描いていければと思います。
※2025年8月7日時点の記事です