施工管理職の将来性は?現状と今後の見通しが明るい理由を徹底解説!

この記事は約6分で読み終わります。

建設業界に欠かせない施工管理ですが、就職・転職を考えたときに、需要や将来性があるのか気になる人もいるでしょう。そこで今回は、日本における施工管理の重要性と将来性について解説します。

【ポイント4つ】日本の特徴からみる施工管理の重要性

建設現場で欠かせない役割をもつ施工管理は、昨今とくに重要性の高い仕事です。なぜ日本の建設現場で施工管理が重要なのか、その理由を見ていきましょう。

インフラや建築物 の老朽化が進んでいる

施工管理の重要性が高い理由のひとつが、日本のさまざまなインフラや建築物の老朽化が進んでいることです。

トンネルや下水道、道路橋といった現存の社会インフラの多くは、高度経済成長期に構築されています。そのため、多くの老朽化が一気に進むことが見込まれているのです。

放置すればインフラとしての役割が果たせなくなるだけでなく、大事故につながるおそれもあります。

そのような事態を防ぐためにも、建築物の整備・点検などの継続的なメンテナンスが必要です。場合によっては、老朽化した建築物の解体や修復、建て直しなどの大掛かりな工事も必要です。

施工管理は、現場で必要な仕事であり、将来的に需要が落ちることは考えにくいでしょう

復興工事の需要がある

復興工事の需要があることも、施工管理が重要な理由です。日本は震災や台風、豪雨などの自然災害が多いことから、復興工事の発注も多くあります。

土砂災害や堤防決壊など、災害によってインフラが破壊された場合は大規模な改修工事を行わなくてはなりません。

個人宅でも浸水や全半壊などの被害に遭えば、再建工事を行う必要があります。こうした災害による復興工事でも、施工管理は必要です。

都市開発で建物が建設されている

近年の日本では、大都市を中心に大規模な都市開発が行われています。また、地方都市開発も活発化しており、新たな建物が数多く建設されています。

都市開発では商業ビルなどの建築だけでなく、電線の地中化や公園整備、都市開発に伴うインフラ整備なども必要です。

開発が完了すれば人口が増えることを見越して、高層マンションなども建設されます。こうした都市開発の場においても、施工管理が求められるのです。

建設業界は売り手市場にある

建設業界が売り手市場にあることも、施工管理が重要視される理由です。日本で深刻さを増している高齢化の波は、建設業界にも押し寄せています。

国土交通省の発表によると、建設業就業者は55歳以上が約34%、29歳以下が約11%と高齢化が進んでおり、人手不足の状態です。今後も高齢になった建設業就業者が大量離職する見通しであり、若手の確保が急がれています。

建設現場では監理技術者、または主任技術者を配置するよう義務付けられているため、これらの役職に就ける施工管理の資格保持者の需要が高まっているのです。

出典:「建設産業の現状と課題」(国土交通省)

将来性のある仕事なら施工管理をおすすめする5つの理由

就職・転職を考えるにあたって、「将来性のある仕事に就きたい」と思う人は多いでしょう。そのような人におすすめなのが、施工管理の仕事です。なぜ将来性を求める人に施工管理がおすすめなのか、その理由を5つ紹介します。

常に社会から求められる仕事だから

将来性を求める人に施行管理をおすすめする理由は、施工管理が常に社会から求められる仕事だからです。

前述のとおり、日本ではインフラ整備や復興工事、都市開発など多様な工事が日々行われています。

とくに、建設現場で監理技術者や主任技術者として働ける施工管理技士は、多くの建設関係企業から求められます。需要が安定しており、将来的に仕事を失う可能性は低いでしょう。

将来性のある仕事とは、単に高い年収が見込めるだけでなく、長期にわたって働き続けられるかどうかが重要です。どこかで工事がある限り需要のある施工管理は、将来性が高い仕事のひとつといえるでしょう。

給料が比較的良いから

給料が比較的良いというのも、施工管理をおすすめする理由です。施工管理は需要が高く、人手不足ということもあって、比較的給料が高い傾向があります。

とくに、大規模な建設現場で主任技術者や監理技術者になれる1級施工管理技士の資格があれば、より収入アップが見込めます。

やりがいの大きい仕事だから

ひとつの仕事を長く続けられるかどうかを考えたときに、給料の高さだけでなく、やりがいを求める人もいるでしょう。そんな人にも施工管理はおすすめです。

施工管理は社会インフラの再構築や復興工事など、社会貢献できる工事に関わることがあります。個人宅の新築や再建工事では、直接施主から感謝されることもあるかもしれません。

そうした建設現場で重要な役割を担える充実感や、社会貢献できた満足感、完成した建物を見たときの喜びは、大きなやりがいにつながるでしょう。

働きやすい環境が整えられてきているから

建設現場というと「大変そう」と思う人もいるかもしれません。しかし、最近は働き方改革が進み、職場環境が変わって働きやすくなってきています。

もちろん、時期や工期によっては労働時間が長くなったり、休みが少なくなったりといったことはあります。建設現場に行かないことには仕事ができないため在宅勤務が難しい、体力が必要といった、建設業就業者ならではの苦労もあるでしょう。

しかし、週休2日制の導入や残業時間の上限設定、業務のIT化の推進などによって、昔より働きやすい環境が整ってきています。女性の施工管理も増えており、男女かかわらず将来性を求める人におすすめできる仕事になってきているのです。

未経験でも活躍できるから

将来性のある仕事に就きたいと思っているものの、経験がないからとあきらめている人も多いのではないでしょうか。

しかし、介護業界や運送業界、飲食業界など、未経験からでも挑戦しやすい職種はあり、施工管理もそのひとつです。

また、施工管理でキャリアアップを目指すなら、1級施工管理技士の資格取得を目指しましょう。受検には実務経験が必要ですが、未経験OKの企業であれば、働きながら資格取得を目指すことが可能です。

資格があれば業務範囲を広げられるほか、収入アップも目指せます。近年は、育成制度や教育制度など、スキルアップできる環境を整える会社も増えてきているので、未経験からチャレンジする場合は、そうした会社を選ぶのも良いでしょう。

どこの会社に応募するか悩んだときは、ぜひ共同エンジニアリングをご検討ください。共同エンジニアリングは、豊富な実績をもつ施工管理派遣の会社です。

大手ゼネコンとつながりが強く、「やりがいをもって働きたい」「将来性がある会社が良い」という方に合った企業をご紹介できます。

この道数十年のプロが講師を務めるハイレベルな教育制度や資格取得の支援制度など、未経験から始める人のサポート体制も万全です。

未経験でも新卒、中途採用でも歓迎していますので、施工管理にチャレンジしたい、安定した仕事に就きたいという方は、ぜひご応募ください。

まとめ

建設現場で主任技術者や監理技術者になれる施工管理は、インフラ整備や復興工事など、大規模な工事が多い日本で重要性が高い仕事です。

建設業では高齢化が進むなか人手不足も深刻化してきており、施工管理は需要の高い仕事のため、比較的高い給与や安定性が見込めます。仕事に携わったときのやりがいも大きく、最近は働きやすい環境も整ってきているため、将来性がある仕事を求める人にぴったりでしょう。

建設施工管理技士の資格があると給料アップが期待できますが、未経験からでもチャレンジできます。充実した教育制度や資格取得支援制度を整えている会社も増えているため、就職・転職を考えているときの選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。